ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』(竹野内豊&水川あさみ)

2011-04-28 20:55:20 | 新作映画
※追補でネタバレに触れているかも。ご注意を!


----この映画、キャスティングがオモシロいよね。
「うん。つい最近、
小出恵介 との熱愛が報道された水川あさみ 『彼岸島』『今度は愛妻家』)と、
『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』の熱演も記憶に新しい竹野内豊
ぼくの知る限りじゃ、
こんなにもライトな竹野内豊は初めて…」

----そうか、やっぱりそっち系ニャんだ。
このタイトルでシリアスなはずないものね。
「予告とか観ていると、
どんな感じの映画だろうって、
まずはそこが気になるところ。
だって、どう考えても
“地獄旅行”ってありえない。
どうやって、地獄に旅行することになるのか?
このありえないシチュエーションを
主人公の夫婦ふたりが納得し、
そして観るぼくらも納得しなくちゃならないわけで、
これはけっこう映画作りとして難関だと…」

----で、結果はどうだったの?
「これが、
当たり前のように、
“地獄ツアー”なるものが大木信義、咲の夫婦ふたりに提示され、
そして当たり前のように、ふたりはツアーに出かけちゃう。
もっとも旅行に行くきっかけからしてかなり変。
ということで、まずは導入部のストーリーから。
長い同棲生活の末、
なし崩し的に結婚してしまった信義、咲のふたり。
早々と倦怠に陥った彼ら。
このままでは離婚もそう遠くない。
なにせ、喋る会話がまったく噛み合わず、
その一つひとつに互いにつっかかりあってしまう始末。
そう、まさに映画『ブルーバレンタイン』 の世界。
そんなある日、スーパーに行った咲は、
なくなっていた自分たちの炊飯ジャーを
コートに隠すように持っている
“濡れた男”(柄本明 )を見かける。
後を追った彼女が出会ったのは
スーパーの制服を着た占い師の女(樹木希林 )。
その占い師から地獄ツアーのちらしを渡される咲。
誘われるままツアーに申し込み、
夫婦で地獄に出かけちゃうというもの」

----その地獄ってどうやって行くの?
「これがまたふざけている。
スーパーの屋上にあるバスタブの汚れた水に飛び込む(笑)だけ。
まあ、地獄への入り方がこんな風にいい加減だから、
地獄で起こることも、それに輪をかけていい加減。
怒りっぽい赤い顔をした人(でんでん)たちと、
親切な青い顔した人たち。
着いたホテル、いいじま屋は400階以上もある超超高層。
しかもエレベーターはなくて、
20数階にある部屋まで息を切らして歩いて上り、
さらにそれと同じほどの階段を昇ってビーフシチュー温泉へ」

----ビーフシチュー?
「そう、そこで激流に飲まれ溺れかかる…。
まあ、これだけの苦労を共にするんだから、
オチは見えてくるよね。
ふたりの絆は固くなる…」

----ニャんだ。意外とマジメじゃん。
「そうなんだ。
実は、途中で、あるホロっとくるエピソードが用意されている。
ほとんどナンセンスの世界だけで進むだけに、
ここはビックリしたなあ。
彼らに優しくしてくれる青い肌のケイコ(橋本愛 )、
そしてその弟たちふたりとナイトマーケットに遊びに行ったときにそれは起こる。
まるで縁日みたいなその世界が、
みんな楽しくて、楽しくて仕方がない。
そしてその“楽しさ”がなぜか涙を誘うんだ。
彼ら映画の中の登場人物も、そしてぼくたちも
心から笑える幸せに飢えている…。
そして、そのことを前提として
この映画を作ったのが『GSワンダーランド』の監督・本田隆一
ぼくはそう思ったわけだけど、
前田司郎 )の原作がすでにそうなっているのかも。
それにしてもこの結論、
『ブルーバレンタイン』よりは、全然いいと思うよ」


                    (byえいwithフォーン)

※追補
どうしても気になるのが3人の子供。
「いつか、私たちを生んでくださいね」。
これって『リサイクルー死界ー』と同じオチだったんだろうか?
で、大木家は彼らを含む5人…
なんて、これ、
あの映画を観ている人には分かってしまうネタバレかも…。

フォーンの一言「こういう地獄なら怖くないのニャ」うららかフォーン

※『地獄自体、作りが雑なんですよ』(演じる但馬)らしい度

コトリ・ロゴ「母の日」には、こちらのお花屋さんもよろしく。

こちらは噂のtwitter。
ツイッター
「ラムの大通り」のツイッター



blogram投票ボタン

ranking.gif人気blogランキングもよろしく

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。