ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ラスト・ターゲット』

2011-06-07 22:40:50 | Weblog
(原題:The American)



----ジョージ・クルーニーって久しぶりだよね。
「うん、しかも最近は
『フィクサー』『マイレージ、マイライフ』など
硬めの作品への出演が続いていた彼けど、
この映画でクルーニーが演じているのは殺し屋ジャック。
スウェーデンで何者からか命を狙われた彼は、
イタリアの山岳地帯、中世に建てられた石造りの美しい町に身を隠す。
ジャックは〈組織〉から依頼された狙撃ライフル製作の仕事を最後に、
裏社会からの引退を決意するが…」

----犯罪に手を染める人が
“これを最後の仕事に”というの多いよね。
「そうだね。
最後だけ人完璧を期したいという気持ち、
そしてそこにプレッシャーも加わることで
映画としての緊張感が増すからじゃないかな。
で、ついでに言えば、
その最後の仕事がすんだら、
愛した女性と静かにどこかで…というのもパターン。
そういう意味では、これは王道。
偶然、鉢合わせしたかつての同僚が言っていたけど
『若い日のチョウ・ユンファがやったらピッタリ』。
ただ最後の仕事が“殺し”ではなく“狙撃ライフル製作”というのは珍しい。
しかも、その依頼に現れるのがマチルダ(テクラ・ルーテン)なる女性。
完成した減音器付き狙撃ライフルを
人気のない川べりで試し打ちするシーンは
この映画のひとつの見どころ」

----それがこの女性?



「いや。彼女は現地で知り合った娼婦クララ(ヴィオランテ・プラシド)。
一見、そうは見えないけどね。
昔で言えば、クラウディア・カルディナーレって感じかな。
なかなか肉感的。
で、そのマチルダはこっちだね」




----ニャるほど。
風貌からして裏組織の人って感じ。
ところで監督は?
「うん。
『コントロール』アントン・コービン
前作とはタッチをガラリ変えて、
静かに殺し屋の最後の仕事を見つめていく。
銃の製作過程なんかも、
部品集めから完成までが実に細かく紹介される。



そんな中に、聞いたことのあるメロディ。
あれっ、またエンニオ・モリコーネだと思ったら、
なんとテレビでセルジオ・レオーネ『ウエスタン』が。
こういう“遊び”もいやみなく映画に溶け込んでいたよ」



                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「風景もきれいだニャあ」身を乗り出す



※アペニン山脈の麓からアドリア海に向かって広がる山間地帯、アブルッツォというところらしい度

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