※ネタバレ(でもないかな)注。見どころを喋っちゃっています。
(原題:Devil)
「最初に言っておかなくちゃだけど、
この映画にはハリソン・フォードも出てなければ、
もちろんブラッド・ピットも出ていない。
M・ナイト・シャマランが原案・製作に回って手がけた
“ザ・ナイト・クロニクル” シリーズの一本」
----ニャに?
そのナイトなんとかって?
「うん。
シャマランは、いつの日か映画化したいストーリーのアイデアを
長年にわたって何冊ものノートに書きためていたんだね。
で、それを全部、自分ひとりで脚本化して映画化するのは困難と気づく。
そこで、そのうちの何本かを選んで、
将来有望な映画作家や俳優たちに作品化してもらおうと思った…
と、こういうことらしい」
----で、その最初の一本がこれってわけだね。
そういう、有能な作家たちが実際に絡んでるの?
「まず、その脚本。
これは『ハード キャンディ』のブライアン・ネルソン。
で、監督が『REC レック』のハリウッド・リメイク
『REC:レック/ザ・クアランティン』を手掛けた
ジョン・エリック・ドゥ―ドル」
----へぇ~っ。それは怖そうだ。
で、どんなアイデアだったの?
「これが、ある意味、単純なんだ。
突然停止したエレベーターに閉じ込められた5人の男女。
彼らは、パニックになりながらもなんとか冷静さを保とうとする。
ところが、突然照明が消えて
再点灯したとき、若い女の背中が切られて出血」
----ゴクッ。その停止って
外にいる人たちはだれも気づいてニャいの?
「いやいや。
警備室では、監視カメラのモニターを通して状況把握がなされている。
ここがこの映画の特徴のひとつ。
普通の密室映画とは違う。
しかし、それでも、
照明が消えるたびに人がひとりずつ死んでいく。
やがて警察と消防が駆け付ける。
というように、ここにこの映画には、
犯人探しのミステリー、
そして、死体が増える前に救出を…というサスペンス。
ふたつの軸が出来上がる。
エレベーターに監視室からの声は聞こえるものの、
エレベーターの声は監視室には届かないという設定も効果的。
中にいる5人の身分を知ろうと、
警察側は、ありとあらゆる手段を講じていくんだね」
----ニャるほど。
で、デビルって悪魔だよね。
どう関係あるの?
「うん。
実は観る前までは、この映画が
本当の悪魔が出てくる話なのか、
それとも人間の心の比喩としての悪魔なのか、
どっちだろうと思ったら…」
----どっちだったの?
「言っちゃっていいのかな。
これは、ずばり悪魔登場。
もっとも彼らがエレベーターに閉じ込められて早々に、
悪魔が絡んでいることは
モニターにその姿が写ることで明らかになるけどね。
ただ正直言って、この悪魔自体はそれほどの怖さはなかった。
どちらかというとこの映画の怖さは
ひとり死に、ふたり死に…
で、
最後のふたりになったとき
彼らが対峙して、
互いに自分が殺されないうちに
先に相手を殺そうとするという、
“殺られる前に殺れ”の構図にある」
----でも、それってモニターで監視されているんだよね?
「そういうこと。
つまり自分が助かりたいために相手を殺したとしたら、
その場で彼、もしくは彼女は殺人犯。
先に手を出すわけだから、正当防衛という言い訳もできない」
----ふうむ。どう決着がつくんだろう?
「そこがポイント。
最終的に、この映画、
ある因縁話が絡んできて
ひとつの環を閉じるんだ。
その因縁話は、実際にはなくとも通じるというか、
オモシロく観られる映画。
でも、それがあるからこそ
シャマランらしいとも言える。
ヒントは彼の監督三作目『サイン』かな」
----それって喋りすぎ。
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「80分という短さもいいのニャ」
※緊張が持続する度
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(原題:Devil)
「最初に言っておかなくちゃだけど、
この映画にはハリソン・フォードも出てなければ、
もちろんブラッド・ピットも出ていない。
M・ナイト・シャマランが原案・製作に回って手がけた
“ザ・ナイト・クロニクル” シリーズの一本」
----ニャに?
そのナイトなんとかって?
「うん。
シャマランは、いつの日か映画化したいストーリーのアイデアを
長年にわたって何冊ものノートに書きためていたんだね。
で、それを全部、自分ひとりで脚本化して映画化するのは困難と気づく。
そこで、そのうちの何本かを選んで、
将来有望な映画作家や俳優たちに作品化してもらおうと思った…
と、こういうことらしい」
----で、その最初の一本がこれってわけだね。
そういう、有能な作家たちが実際に絡んでるの?
「まず、その脚本。
これは『ハード キャンディ』のブライアン・ネルソン。
で、監督が『REC レック』のハリウッド・リメイク
『REC:レック/ザ・クアランティン』を手掛けた
ジョン・エリック・ドゥ―ドル」
----へぇ~っ。それは怖そうだ。
で、どんなアイデアだったの?
「これが、ある意味、単純なんだ。
突然停止したエレベーターに閉じ込められた5人の男女。
彼らは、パニックになりながらもなんとか冷静さを保とうとする。
ところが、突然照明が消えて
再点灯したとき、若い女の背中が切られて出血」
----ゴクッ。その停止って
外にいる人たちはだれも気づいてニャいの?
「いやいや。
警備室では、監視カメラのモニターを通して状況把握がなされている。
ここがこの映画の特徴のひとつ。
普通の密室映画とは違う。
しかし、それでも、
照明が消えるたびに人がひとりずつ死んでいく。
やがて警察と消防が駆け付ける。
というように、ここにこの映画には、
犯人探しのミステリー、
そして、死体が増える前に救出を…というサスペンス。
ふたつの軸が出来上がる。
エレベーターに監視室からの声は聞こえるものの、
エレベーターの声は監視室には届かないという設定も効果的。
中にいる5人の身分を知ろうと、
警察側は、ありとあらゆる手段を講じていくんだね」
----ニャるほど。
で、デビルって悪魔だよね。
どう関係あるの?
「うん。
実は観る前までは、この映画が
本当の悪魔が出てくる話なのか、
それとも人間の心の比喩としての悪魔なのか、
どっちだろうと思ったら…」
----どっちだったの?
「言っちゃっていいのかな。
これは、ずばり悪魔登場。
もっとも彼らがエレベーターに閉じ込められて早々に、
悪魔が絡んでいることは
モニターにその姿が写ることで明らかになるけどね。
ただ正直言って、この悪魔自体はそれほどの怖さはなかった。
どちらかというとこの映画の怖さは
ひとり死に、ふたり死に…
で、
最後のふたりになったとき
彼らが対峙して、
互いに自分が殺されないうちに
先に相手を殺そうとするという、
“殺られる前に殺れ”の構図にある」
----でも、それってモニターで監視されているんだよね?
「そういうこと。
つまり自分が助かりたいために相手を殺したとしたら、
その場で彼、もしくは彼女は殺人犯。
先に手を出すわけだから、正当防衛という言い訳もできない」
----ふうむ。どう決着がつくんだろう?
「そこがポイント。
最終的に、この映画、
ある因縁話が絡んできて
ひとつの環を閉じるんだ。
その因縁話は、実際にはなくとも通じるというか、
オモシロく観られる映画。
でも、それがあるからこそ
シャマランらしいとも言える。
ヒントは彼の監督三作目『サイン』かな」
----それって喋りすぎ。
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「80分という短さもいいのニャ」
※緊張が持続する度
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