----この映画、評判高いみたいだね。
「うん。それだけにぼくの期待も大きかったんだけど、
観てみて納得。
“映画はこうあってほしい”というのを地でいった感じ。
だれもがハッピーになれるラブストーリー。
ドリュー・バリモアはいまやこの手の映画ではトップ。
メグ・ライアンが持っていた“ロマコメの女王”の称号は
彼女に譲ってもいいんじゃないかな。
しかもバリモアの映画は、
メグ・ライアンと違ってニューヨークにこだわってはいない。
ここがまた親近感が持てるところだね」
----ふうん。どんなお話なの?
「ヒロインのリンジーは
サクセスの階段を駆け上がってきたビジネス・コンサルタント。
そんな彼女が、
ひょんなことから出会った高校教師のベン(ジミー・ファロン)と惹かれあい、
交際をスタートさせる。
ベンはその会話もウィットに富んでいて、思いやりもある。
それまでリンジーが付き合ってきたハイクラスの男とはひと味違う。
ところが、春の訪れとともに状況が一変する」
----どういうこと?
「彼は、熱狂的なボストン・レッドソックスのファン。
亡き伯父から譲り受けたシーズンチケットを大切な宝物にしている彼は
シーズンの開幕と同時に、
すべてが野球中心に回転してしまうんだ」
----なあんだ、その程度のことか?
「いやいや、これがその程度ではすまないんだ。
たとえば、よくテレビなんかで
インタビュアーの前で酔っぱらったように騒ぎまくって
前へ前へと出てくる熱狂的サポーターとかいるだろう。
ベンはあんな感じ。
だから、リンジーからパリへ誘われても
試合の方を優先してしまう。
それでもリンジーとの交際を大切にしようとした矢先に、
彼は歴史的な試合を見逃してしまう。
初めてヤンキースとの試合に行かなかったその日に、
レッドソックスは7対0の劣勢から7対8の大逆転サヨナラ。
リンジーと一緒の夜を過ごしたために
その<歴史>に立ち会えなかったベンは、
もう荒れに荒れてしまう」
----ニャんだか、それって分かるなあ。
結局、この映画は人を好きになった時、
その人と同じものをどこまで好きになれるか?って話だね。
「そうなんだね。
リンジーはもともと仕事人間。
それだけに、恋に流されて
仕事がおろそかになってしまった自分が許せない。
でも、そんなふたりが相手のために
どこまで自分の大切なものを捨てることができるか?……
ということが映画のポイントとなってくる」
----レッドソックスってあまり強いってイメージがニャいなあ。
「それにはこんな逸話がある。
かつてレッドソックスの看板スターだったベーブルースを
当時の球団オーナーが経営難を理由に、
ニューヨーク・ヤンキースに売り渡してしまったことから、
ヤンキースとレッドソックスの立場が逆転。
以後、ヤンキースが常勝チームとなったのに対して、
レッドソックスは86年間もワールド・シリーズの優勝から見放されてしまう。
他にもけが人などバッド・アクシデントが続出。
これを『バンビーノの呪い』と言うらしい」
----でも、確か最近優勝したよね。
「そうなんだね。
脚本家のローウェル・ガンツによると、
当初レッドソックスはレースからドロップアウトすることになっていたらしい。
しかし奇跡の快進撃で脚本も変更。
これが見事にハマっているんだ。
ネタバレになるからあまり詳しくは言えないけど、
実際にはとてもありえない出来事が試合のクライマックスで起こって
たとえようもない至福感が観る者を包み込む。
この“映像マジック”には目頭が熱くなってしまった」
----あらら。監督は誰だっけ?
「これがなんとファレリー兄弟。
下ネタで知られる彼らだけど、
今回はそのあたりは比較的抑えてある。
その代わりというわけでもないだろうけど、
映画ファンへの嬉しい目配せも。
『ロードハウス/孤独の町』って映画知っているかな?
これが、あるカタチで出てきた時は笑ったね。
あ、あと音楽も聴かせてくれる。
なかでも『スウィート・キャロライン』(ニール・ダイアモンド)には興奮したね」
----ふうん。日本人の野球選手は出ていないの?
ヤンキースだったら松井選手とか……。
「あ、マツイね。
彼は重要なところでホームランを打ちます。
ここは聞き逃さないようにね」
----ん???見逃すじゃなくって、聞き逃す?
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ドリュー・バリモアの映画は、大きくはずれはしないニャ」
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※画像はアメリカ・オフィシャルサイトの壁紙です。
「うん。それだけにぼくの期待も大きかったんだけど、
観てみて納得。
“映画はこうあってほしい”というのを地でいった感じ。
だれもがハッピーになれるラブストーリー。
ドリュー・バリモアはいまやこの手の映画ではトップ。
メグ・ライアンが持っていた“ロマコメの女王”の称号は
彼女に譲ってもいいんじゃないかな。
しかもバリモアの映画は、
メグ・ライアンと違ってニューヨークにこだわってはいない。
ここがまた親近感が持てるところだね」
----ふうん。どんなお話なの?
「ヒロインのリンジーは
サクセスの階段を駆け上がってきたビジネス・コンサルタント。
そんな彼女が、
ひょんなことから出会った高校教師のベン(ジミー・ファロン)と惹かれあい、
交際をスタートさせる。
ベンはその会話もウィットに富んでいて、思いやりもある。
それまでリンジーが付き合ってきたハイクラスの男とはひと味違う。
ところが、春の訪れとともに状況が一変する」
----どういうこと?
「彼は、熱狂的なボストン・レッドソックスのファン。
亡き伯父から譲り受けたシーズンチケットを大切な宝物にしている彼は
シーズンの開幕と同時に、
すべてが野球中心に回転してしまうんだ」
----なあんだ、その程度のことか?
「いやいや、これがその程度ではすまないんだ。
たとえば、よくテレビなんかで
インタビュアーの前で酔っぱらったように騒ぎまくって
前へ前へと出てくる熱狂的サポーターとかいるだろう。
ベンはあんな感じ。
だから、リンジーからパリへ誘われても
試合の方を優先してしまう。
それでもリンジーとの交際を大切にしようとした矢先に、
彼は歴史的な試合を見逃してしまう。
初めてヤンキースとの試合に行かなかったその日に、
レッドソックスは7対0の劣勢から7対8の大逆転サヨナラ。
リンジーと一緒の夜を過ごしたために
その<歴史>に立ち会えなかったベンは、
もう荒れに荒れてしまう」
----ニャんだか、それって分かるなあ。
結局、この映画は人を好きになった時、
その人と同じものをどこまで好きになれるか?って話だね。
「そうなんだね。
リンジーはもともと仕事人間。
それだけに、恋に流されて
仕事がおろそかになってしまった自分が許せない。
でも、そんなふたりが相手のために
どこまで自分の大切なものを捨てることができるか?……
ということが映画のポイントとなってくる」
----レッドソックスってあまり強いってイメージがニャいなあ。
「それにはこんな逸話がある。
かつてレッドソックスの看板スターだったベーブルースを
当時の球団オーナーが経営難を理由に、
ニューヨーク・ヤンキースに売り渡してしまったことから、
ヤンキースとレッドソックスの立場が逆転。
以後、ヤンキースが常勝チームとなったのに対して、
レッドソックスは86年間もワールド・シリーズの優勝から見放されてしまう。
他にもけが人などバッド・アクシデントが続出。
これを『バンビーノの呪い』と言うらしい」
----でも、確か最近優勝したよね。
「そうなんだね。
脚本家のローウェル・ガンツによると、
当初レッドソックスはレースからドロップアウトすることになっていたらしい。
しかし奇跡の快進撃で脚本も変更。
これが見事にハマっているんだ。
ネタバレになるからあまり詳しくは言えないけど、
実際にはとてもありえない出来事が試合のクライマックスで起こって
たとえようもない至福感が観る者を包み込む。
この“映像マジック”には目頭が熱くなってしまった」
----あらら。監督は誰だっけ?
「これがなんとファレリー兄弟。
下ネタで知られる彼らだけど、
今回はそのあたりは比較的抑えてある。
その代わりというわけでもないだろうけど、
映画ファンへの嬉しい目配せも。
『ロードハウス/孤独の町』って映画知っているかな?
これが、あるカタチで出てきた時は笑ったね。
あ、あと音楽も聴かせてくれる。
なかでも『スウィート・キャロライン』(ニール・ダイアモンド)には興奮したね」
----ふうん。日本人の野球選手は出ていないの?
ヤンキースだったら松井選手とか……。
「あ、マツイね。
彼は重要なところでホームランを打ちます。
ここは聞き逃さないようにね」
----ん???見逃すじゃなくって、聞き逃す?
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ドリュー・バリモアの映画は、大きくはずれはしないニャ」
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