ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『オペラ座の怪人』

2004-11-18 23:56:20 | 新作映画
--------『オペラ座の怪人』って劇団四季がやってたヤツ?
「そう。でも、もともとはガストン・ルルーが1911年に発表した小説。
戦前からすでになんども映画化されているんだ。
ところが今回の作品は『キャッツ』などで知られる
アンドリュー・ロイド=ウェバーのヒット・ミュージカルの映画化。
この作品を永遠に残したかったから......というのがその理由らしい」

---------ということは、セリフは歌になってるのかにゃ?
「うん。9割近かったかな」
---------で、感想は?
「これまでぼくが観たのはブライアン・デ・パルマのロック・オペラ・ヴァージョン
『ファントム・オブ・パラダイス』だけ。
あれは、ひとりの作曲家が、悪魔に心を売り渡した音楽プロデューサーにだまされ、
自作の曲を盗まれたばかりか、その歌を歌う女性までも横取りされてしまう。
おまけに顔をプレス機でつぶされ、声まで失ってしまったことから、
彼はマスクの怪人となってプロデューサーに復讐をするというお話なんだ。
さて本家はどんな話?.....と思ったら、
やはりひとりの女性クリスティーヌをめぐる三角関係という設定になっていた。
この怪人はオペラ座に住み着き、孤児の女性クリスティーヌに主役となる機会を与える。
彼女は怪人を亡き父親が授けてくれた<音楽の天使>と思いこむ。
ところが、そこに幼なじみの男ラウルが現れ、二人は永遠の愛を誓う関係となったことから、
怪人は嫉妬に怒り狂うという話さ」

---------映画ならではのおもしろさはあるのかにゃ。
「うん、舞台を観てないから想像でしかないけど.....
冒頭はモノクロ映像で廃墟となった1919年のオペラ座を映し出し、
やがてそれに色が付いて、オペラ座華やかなりし1870年代へと移っていく。
もう、これだけでゾクゾク」

--------なるほど映画ならではの快感だにゃ。
「そして圧巻は怪人が隠れ住む地下のイメージ。
下水道をゴンドラのような船で怪人とクリスティーヌが進むと、
洞窟の奥に彼の不気味ながらも幻想的な住処が現れる。
スワロフスキーの大シャンデリアもスゴイけど、
この地下の住処がもっとも印象に残ったね」


(byえいwithフォーン)

※絢爛豪華度


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