ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

もし、あなたなら~6つの視線(byえいwithフォーン)

2004-11-01 22:25:01 | 新作映画
-----「6つの視線」という副題がついてるということは、
これは6人の監督によるオムニバスかにゃ。
「そういうこと。韓国の注目の監督6人だ。
実はこの映画には“ある”テーマがもうけられているんだけど、
試写状をよく読まなかったので、それを知らずに観てしまった。
で、観ているうちに、
あれっ“身体”的なことに関する映画が多いなと…。
実はこの映画、製作が韓国人権委員会でテーマは<人権=ヒューマンライツ>」。

-----なるほど、偏見や差別の問題とかが浮き彫りになるんだにゃ。
「そのとおり。
『彼女の重さ』
就職における女性の容姿の偏重。
『その男、事情あり』
犯罪歴が公開された性犯罪者。
『大陸横断』
脳性麻痺障害者から見た周りの世界。
『神秘的な英語の国』
英語を流暢に喋るようにするための少年の舌の手術。
『顔の価値』
美人に襲いかかる逆差別。
『N.E.P.A.L.平和と愛は終わらない』
精神障害と勘違いされたネパール人女性。」

-----どれが気に入ったのかにゃ?
「みんなオモシロかった。
でも大好きな『子猫をお願い』のチョン・ジェウン監督
『その男、事情あり』が意外にダメだったかな。
短編って、あんまりスタイリッシュだと
かえってノレない気がする。
そのテイストに、やっと自分を合わせた頃には
もう映画が終わってる。
『彼女の重さ』
冒頭から笑わせてくれる。
女優たちのビジュアルからして楽しい。
でも、これって誇張なのかどうなのか?
韓国の教育現場では先生も美貌を勉学より優先してるんだ。
『大陸横断』
役者でなく本当の障害者が演じていて、
しかもさらにショートショート的構成というのがユニーク。
『神秘的な英語の国』
手術シーンが衝撃。
これも本当のことらしいけど、子供には恐怖だ。
『顔の価値』
これはオチが驚き。
手堅い演出でこれぞ短編のお手本という感じ。
『N.E.P.A.L.平和と愛は
終わらない』

ネパール人工場労働者が言葉が通じずに
6年4ヶ月もの間精神病院などをたらい回しに。
これは実話が元で、過去の再現と関係者の証言が交互に出てくる。
『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督、
これがベストだと思うけどな」。

-----おつかれさま。

※驚き度


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