ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『レオポルド・ブルームへの手紙』

2004-11-27 11:12:26 | 新作映画
-------この映画って、まだだれもブログで書いてなかったね。
「これだけ数多くの映画が巷にあふれていると
なかなかここまではみんな手が回らないのかも。
でも、これは一見の価値ありだと思うな。
物語はジョイスの『ユリシーズ』をモチーフとして展開。
殺人の罪により15年服役していたスティーヴン。
彼の出所後の新しい人生を描きながら、
その間に、自分の生い立ちについて書き綴った手紙を
スティーヴンに送り続けた
少年レオポルド・ブルームの話が挟まれる。
果たして、このふたつがどのような形で融合していくのか?
観る方の興味はここに集中。
全編を通してブルーを貴重とした静謐な画調。
その中に衝動的に<暴力>や<エロス>が突発し、
最後まで緊張の糸が途切れることはなかったね」

-------ふうん、それってミステリー?
「いや、そういうわけじゃないんだけど(笑)。
主演のジョセフ・ファインズを始め、俳優がみんな実力派。
もっとも重要なレオポルドの母親役にエリザベス・シュー。
さらにデニス・ホッパー、サム・シェパード、
デボラ・カーラ・アンガーがそれぞれの持ち味をいかんなく発揮している。
デニス・ホッパーの狂気は彼にしか出せないもの。
サム・シェパードの南部男も同じだ。
しかもあのお嬢さん俳優のイメージが強かった
メアリー・スチュアート・マスターソンが
エリザベス・シューのお姉さん役で出演。
これがあの『妹の恋人』と同じ人とは.........
別の意味でショックだったな」


      (byえいwithフォーン)

※しみじみ度

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