ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

久しぶりに写経2

2018年11月18日 21時02分43秒 | 最近の出来事

大講堂で僧の話を聞いた後は、
さらに奥にある経蔵を目指していきます。

この建物の中で写経が行われているのです。



ああ、こんなところでしたねえ。
思い出します。
入り口で受付簿を書き中に入っていきます。

あれ?以前はこの辺に
食堂があったのになあ
と思ったら、いまは
毎日営業しているわけではないそうです。
その建物の一番奥に行きますと、
そこが広い部屋になっています。
これが写経場ですね。

もう写真は撮れませんのでよろしくです。

入り口で預かった半袈裟を
首からぶら下げ、
小さな植物を口に入れます。



これが「丁子」という植物ですね。

マッチ棒の半分くらいの大きさで、
これを口に含んで写経をしていくのです。

まあ味も大してありません。

口にこれを入れておくことで、
余計な話をしないように
するためのものでしょうね。

え~doironは一人ですので、
話をするのは仏さんと
いうことになるのかねえ。

しゃべっていたら逆の意味で
こわいですねえ。
お香を焚いているところを
またいで中に入っていきます。

ここで、以前と大きく違うところがありました。

ここには正座する席と
椅子に座る席があるのですが、
以前は正座が大半でした。
椅子に座るのは足や腰が悪い人
みたいな感じだったのですが、
いまはもう大半が椅子の席です。
椅子に座るのが当たり前のようになっています。

椅子席で300席くらいありますかねえ。

テーブルの上には、紙、筆、硯などが
置かれています。
みていると、ちょっと年配の僧が
動き回って手配を続けているようです。

席に座るとやってきていろいろと
説明が始まります。

ああ、なるほど墨を摺ってね、
この見本の上に置いた紙に
記載していくわけですね。

以前ここに来た時は正座で書きました。
時々、中腰になって墨を摺りつつ
あの時は1時間半ほどかかったようです。

今回も墨を摺るのは同じなんですが、
座ってなので何となく
以前のような充実した気合が
そがれてしまいますねえ。
まあ、でも久しぶりの写経ですから
頑張って進めていきましょう。

まず、硯で摺った墨が
どれくらいの濃さになるのか
よくわかりません。

そんなときのために
メモ用紙もあるようです。
試しにちょっと書いてみると
ああ、これくらいの色ですねえ。
では書き始めましょう。

まずは「摩」の字から
始まっていきます。

え~いきなり画数のおおい字からですねえ。
がんばって書いていきましょう。
薄い紙の下には、見本の紙が
置かれているので
その字をたどるように書いていきます。

でもねえ、むつかしい字は横棒が
重なって濁った字になったりするんだよねえ、
で、色即是空のあたりから、
なんだか面倒になって

「これは自分の字で書けばええやん」

と開き直って書くようになりました。
そうすれば、意外に筆が進みます。

文字をきれいに見本通り書くのと、
自分の字で書くのと
どっちがいいんでしょうねえ。

写経をしながら、文字を追ってると
口でお経をしていた時のことを
思い出したりします。

ああ、四国ではこれを200回くらい
唱えたよなあ。

お経の約300字を書き終えて、
最後に自分の名前を入れ、
祈願を書いたら終了です。

書き終えた写経用紙を眺めてみると、

「ああここから自分の字で書こう」
と思ったんでしょう。
明らかに文字の感じが変わっています。

どうも自分の字で書いたほうが、
素直でいいような気がしましたねえ。

その用紙を、写経場の前にあるところに
納めて終了です。

一枚書くことで、以前の自分と
今の自分はこういうところが
違ってるんやなあと、
なんか実感した写経となりましたね。
今回は写真に厳しく写せませんでしたが
10年以上前には撮影してますね
これです。



写経の用紙は百均でも売ってるので、
たまに買ってきて書いたりすると、
ちょっとその時の自分を
垣間見るような気がしますから、
まだの人はぜひ体験してみてください。

西ノ京、薬師寺の写経、

これにておしまい。


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