ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

地形図ガサゴソ 大岩ヶ岳 3

2015年05月31日 21時05分30秒 | ウォーキング

ジダンのアドバイスもあって、
地形図を見ながら
危険そうな岩場を避け、
丸山湿原の上流を横切って
安全側から登ることにした。

途中、水が山道を削っていて、
特徴的な木の根の生えたところを
軽くジャンプするようなところもあったが、
大岩ヶ岳の名前に似合わず
難なく標高384.2mの頂上に着いた。



三角点を見ると
どうやら二等三角点のようだ。



山頂からは「千刈ダム」、



近くには特徴のある形の羽束山も見える。



ま、勇壮な名前の山だから
これくらいの眺望はないとね。

さあ、くだりは千刈ダムに向かって下山だ。

案内に沿って進もう。



ん?また丸山湿原を通るようだ。

面積が兵庫県下一という湿原だから
そうなるんだろう。

途中、水が山道を削っていて、
軽くジャンプするようなところがあった。

あれ~?ここは登るときに通った道やん。

特徴のある木の根に見覚えがあるぞ。

もしかしてポンデリング?



じゃなかったリングワンデリング?

慌てて地図を取り出して、

フムフム・・・検討中・・・検討中・・・

ああそうか。

登るときに岩場を避けて
迂回したからかあ。

ということはこの先で分岐があるはず。

あったあ。

ここが分岐です。



それにしても、ちゃっちい標識やなあ。
と思っていたらちゃんとありました。

これです。



丸山湿原の下流部を通って
千刈ダムにおりる道です。

でも(倒木多し)となっているけど・・・

まあ何とかなるでしょう。

こんな倒木や



こんな倒木を



わっせわっせと超えてかなり下ったところで、・・・

踏み跡が消えた。

むむむ、これはイカナゴはくぎ煮でおいしい。
ではなくて・・・イカナルことが起こったのだろうか。

倒木に気を取られて
間違った谷に入った?
それともかなり大規模な倒木のせいで
人が通らず道がなくなった?

下りてきた谷の方角や、
周りの地形からして前者はない。

きっとこの谷であってるはずだ。

ここまで下りてきたのに、
引き返してまたあの倒木を越えて
登って行くわけにはいかないし、
山頂で降り始めた雨が
徐々に強くなってきている。

逡巡している場合ではない。

自分を信じて下りてゆこう。

やがて、谷間は深い水と
倒木に阻まれ、
横の斜面を木につかまりながら、
トラバーユしていく。

「他にいい仕事ないかなあ」・・・

ではなくてトラバースしていく。

しかし、これがまたかなりの急斜面で
谷に滑り落ちないようにと、
少しずつしか進めない。

ならいっそもう一度尾根に出て、
地形を見てみるかと
再び四足で斜面をごそごそ登って行った。

このへん余裕がなくなり写真がない。

で、尾根に出て周りの地形と方角から
この谷にやはり間違いないことを確信し、
再び谷へと降りて行った。

尾根伝いに行くと、
ダム湖の上の絶壁に出る可能性もあるので、
地図に書かれてあるように
谷を行かねばならない。

でももう迷いもなくなったし、
倒木も少なくなったので、
何とか左右に渡渉しながら下って行くと、

おお~こんなところにビールの空き缶が・・・

たかがゴミだけどここに人は来ているという、
ちょっとした安心感を抱いたぞ。

やがて、なんと次に現れたのが
瓶ビールの空きケースが2つ。

ここで宴会をしたんだろうか。

それくらい人里に近いという事か。

そんなものを見て
少し余裕ができたからか、
谷筋にこんな石が立っているのを見つけた。

「神水」と書かれてある。



どれ、神様の水をいただいてみるか
と思って流れを見たけど、
濁っていて飲めそうにない。

「ああ、雨のせいか」
とその時は思ったけど、
それから先いくつもそんな石が現れてきた。

で、はたと気がついた。

「神水」は「神戸市水道局」なんだ。

このあたりは神戸市の水源地となっている。

やがて、見通しの悪かった
谷の先が明るくなってきた。



で、降り立ったのが千刈ダムの真下だった。

ダムから流れ落ちる水の動きが美しい。



近づいていくと、
おお~右の斜面に開いたトンネルから、
たくさんの水が滝のように轟々と流れ出てきているではないか。



暗い山の中から一気に開けた
doironの気持ちを代弁しているようだ。

一時間のコースタイムのところを
二時間半かけて下りてきた。

一歩間違うと、こんな壁の上に
出てくるところだった。



さすがに地形が読めるハイカー向き
というコースだけのことはある。
(単に道を間違えただけ、という声もあるが・・・)

そこからは、車道をてくてくと歩いて



午後四時半に再び「道場駅」についた。



電車の時間まであと20分。
こんなコースを歩いて



何度も立ち止まって
地形図をガサゴソ広げて
考えながら歩いた大岩ヶ岳。
取りあえずは無事生還を祝って、
駅前の駄菓子屋兼食品店
兼日用雑貨店に飛び込んだ。

おばさ~ん、ぬるめのカンと
あぶったイカありますかあ。
え?ない
品ぞろえの悪い店やなあ
ほなこれにしとくわ。

そうしてビールをいただいたのであった。



グビグビと終わり。