アメフトはご存知ですよね。
そう、雨に打たれながら中でふと諸行無常を感じること。
ではなくて、
アメリカンフットボール
そうラグビーに似ているけど
一回だけボールを前に投げられることで
全く違ったゲームになってるスポーツだ。
ちょっとおさらいしておきましょう。
アメフトは以前アメラグとも呼ばれていたスポーツだ。
1チーム11人でプレイするが
何人が何度でも選手交代できるため
攻撃専門、防御専門、キッカーのように
選手が専門化されている。
基本は相手のゴール内に
ボールを持ち込む(タッチダウンなど)か
相手ゴールにボールを蹴りこむ(フィールドゴールなど)
ことで得点を競う。
今日、見に行ったのは
長居メインスタジアムで開催された
関西学生アメフト連盟の
甲子園ボウル出場を争う
トーナメント戦 関大vs関学だ。
アメフトといえばこの大学というくらい
かつて隆盛を誇っていたのが
ミセスdoironの母校 関学
そして昨年甲子園ボールに出場し
見事日本一に輝いた
一緒に観戦に行った
職場の友達の母校 関大の争いだ。
どちらを応援するかは微妙である。
しかしまあ今日のところは
一緒に観戦した友達の顔を立てて
関大側の応援席に陣取ることにした。
今回の試合は、リーグ戦でそれぞれ
一敗同士となった関大、関学、立命と
東海地方のリーグ優勝者南山大学が
4校でトーナメントを行い
優勝者が甲子園ボウルに
出場する権利が得られるという
トーナメントの1回戦だ。
学生日本一そして社会人との争いである
ライスボウルで日本一へとつながる
大事な一戦である。
双方絶対負けるわけにはいかない。
正午に試合が始まった。
ピーーー、ブシュッ
あ、ブシュッは缶ビールを開ける音ね。
文字通り、一進一退の攻防が続く。
目の前のピッチ(アメフトはピッチて言わないかな?)
と観客席の間にはチアガールが
踊っている。
友達と「チアガールにも背番号つけたら良いのになあ」
などと言いながら、
きっちり目の保養も・・・
でもほんとにいいかもしれない。
関大の5番は可愛いぞ、とか
関学の1番はさすがにリーダーっぽくりりしいぞ
とかいったチアマニアも現れるかも。ん?
やっぱり、よろしくないか。
話をピッチに戻そう。
第1クォーター終了間際
関学がフィールドゴールを決めて
3点を先取。
第2クオーターもよく似た
試合展開となり、終了間際
今度は関大が同じくフィールドゴールで
同点に持ち込んだ。
ピーーー、タタタタ
ピーは第2クオーター終了の笛
タタタタはビールを買いに走る音だ。
それにしてもアメフトの
試合にははじめて来たが
応援の声がすごい。
「いてもうたれ~」
「かましたれ~」
「ぶちかまさんかい~」
もう、変換する漢字もないような
関西弁オンパレードの
叫び声が、スタジアムに
響き渡る。
doironは選手同士の
ヘルメットがガチガチあたる音なんか
迫力あるやろうなと
期待してきたのですが、
別の意味で背後からの迫力を感じました。
微妙な立場であるため
doironが叫んだのは
試合が終了した瞬間の
スタジアムに響く大どよめきの中でだけでしたな。
ハーフタイムも終わって
二本目のビールと共に
第3クオーターが始まった。
関大のエース藤森クンは
現在故障中なのだが
時折出場しては
その脚で非凡な才能を
垣間見せていた。
結局、第3、第4クオーターとも
双方得点なく、
勝負の行方は
タイブレイクへと持ち込まれた。
これは双方が相手ゴールから
25ヤードの地点から
得点を取るかリターンとなるかまで
攻撃を行う。
その時の、得点差で
勝者が決まるというもの。
だいたい30ヤード以内であれば
フィールドゴールを狙えるから
4thダウンまでには
何らかのアプローチがあるだろう。
関学先行でタイブレイクが始まった。
しかし、関大ディフェンス陣の頑張りで
ほとんどゲインのないまま
蹴ったボールは
ゴールに届かなかった。
にわかに色めき立つ関大側。
もうフィールドゴールでさえ決めれば勝ちだ。
4thダウンまでに3ヤードをゲインした
22ヤードからの関大のフィールドゴールを
スタジアム全員が固唾をのんで見た。
ところが、飛び込んできた
関学ディフェンスが
見事なブロック。
キックしたボールに触れ、コースは
大きく曲げられた。
これにより、2回目のタイブレイクに
突入である。
タタタタ
これはビールを飲みすぎて
トイレに走る音です。
さてその運命のタイブレイク2回目。
先行の関学がフィールドゴールを
決めた時には、周りの人間は
ガックシと肩を落とした。
次の攻撃でもしフィールドゴールを
決めたとしても3度目のタイブレイク突入。
万が一無得点に終われば
敗北である。
勝つためには、タッチダウンを
決めるしかない。
みんな祈る思いで見守るそんな中、
祈りが通じたか、
本日一度も見られなかった
最大の目の覚めるようなビッグプレイがでた。
30ヤード付近から放たれたボウルは
矢のように鋭い弧を描き、
相手ゴールから2ヤードのところにいる
選手の手の中に吸い込まれた。
相手ゴールから2ヤード。
関大オフェンス陣の渾身の突入が
本日唯一のタッチダウンにつながった。
沸きあがる歓声
手を突き上げる選手たち
doiron達も立ち上がって
コブシを突き上げ
勝利の雄たけびをあげたぜよ。
ミセスdoironが関学出身という
微妙な立場も
このときばかりは立場を忘れて
ストレス解消させていただきやした。
チアガールも歓喜の演技
応援団も誇らしげでしたあ。
試合後、スタジアムで
偶然であった職場の
ランニング仲間も加わって
餃子の王将でやった宴会も
盛り上がりましたぜ。
昨日みたいな天候だったら
観戦どころじゃなかったけど
今日はいいお天気で
楽しい一日を過ごしました。