心霊探偵八雲４ 守るべき思い

心霊探偵八雲 (4)

神永学

文芸社

発売日：2005-11

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神永学著"心霊探偵八雲４ 守るべき思い"を読みました。
ややこしい話なのでうまく説明できないかもしれません。
ねたばれありですのでご注意を。

父親の正志を殺した戸部賢吾３５歳を精神鑑定のため
精神科医の佐々木杏奈のところへ連れて行きました。
火事騒ぎに紛れて賢吾は逃げました。

春香は小学校へ教育実習に行っています。
大森真人という気になる男の子がいます。
春香の担当教師は駒井という女性です。
真人は幽霊が見えるといいます。
自分は呪われている、自分に関わるとみんな死ぬと
言います。

戸部賢吾と牛島敦は２５年前の小学生の時体育館で
火事に会い牛島は亡くなり賢吾は大火傷をしました。
真人の父博則は彼ら二人と同級生です。
当時の文集に牛島は「戸部くんになりたい」と書き残して
います。
牛島は母の春江に虐待されていました。

春香は真人のことを心配して八雲を引っ張り出します。
学校のプールのポンプ室で焼死体を発見します。
左手を残して骨まで完全に焼け落ちています。
左手の指紋から戸部賢吾だと断定されました。

真人の父博則が失踪しました。
博則は妻が家を出て行ってから真人を虐待していました。
家を訪ねていた駒井教師と付き合うようになっていました。
駒井が墜落死しました。
自殺と思われています。

２５年前敦と賢吾は入れ替わりました。
敦が賢吾と思われてそのままになりました。
戸部正志の妻の父は遺産を孫の賢吾に残すと遺言
しています。
賢吾が死ぬと遺産をどうすることもできません。
敦も正志が愛人に生ませた息子です。
息子が入れ替わったことを知っていましたがそのままに
しておきました。

プールで燃えたのは真人の父の大森博則です。
真人は賢吾(＝敦)に薬を飲ませるよう渡され父に飲ませました。
睡眠薬だったのですが真人は自分が殺したと思っています。

佐々木杏奈のところへ行った刑事の石井は杏奈に襲われます。
助けに行った後藤もやられてしまいます。

学校にいる真人と春香は教頭の今野に追われています。
あわやという所で追跡者が別の相手に変わりました。
賢吾(＝敦)です。

最後の方は後藤と石井も絶体絶命ですし、真人と春香も
危険な状態です。
八雲は真人の呪われていると思い込んでいる心を
解放してやります。

八雲が後藤に指示して真実に向かっていきます。
今回の八雲は真人のためにがんばっています。