雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

隠密味見方同心 七 絵巻寿司

2017-12-25 11:11:53 | 

風野真知雄著"隠密味見方同心 七 絵巻寿司"を
読みました。
いつの間にかシリーズ七冊目です。
月浦魚之進が殺された兄の波之進の痕を継いで
味見方同心となり、食べ物がらみの事件を追っていきます。
兄が殺されたことの真実も追っています。

"絵巻寿司"
金太郎飴のように切った面が絵になっている巻き寿司が
人気です。
絵巻寿司を思いつき作っているのはおこうという
絵師をめざしている女性です。
彼女が朝早く絵巻寿司を作っている最中に殺されているのが
発見されました。

"甘辛納豆"
一つの袋に甘い納豆と辛い納豆が混ぜたものが人気と
なっています。
金次という博打がとにかく好きという男がいます。
博打打ちですが姿かたちと博打を打つときの思い切りの
よさに憧れる者がいるという人物です。
金次が甘辛納豆を使って博打をしているようです。
豆を取り出し口に入れてしまってそれが甘い、辛いと
いっても確かめることができません。
いったいどのように賭けが成り立っているのだろうと
魚之進らは不思議に思います。

"まぐろの千切り"
一流料亭おくやまの板長の丁次が殺されました。
お腹を裂かれ胃まで裂かれていました。
そこからはいい匂いが洩れていました。
江戸時代には好まれなかったまぐろを千切りにしていました。

"幽霊酒"
いくら飲んでも飲んだ気がしない、いくら喰っても喰った
気がしない店の噂を聞きました。
やっているのは幽霊みたいな女将だといいます。
魚之進はうらみという名の噂の店に行ってみます。
人を殺したと疑われた男は現場で姿を見られたのですが
うらみ屋で飲んでいたこともわかっています。

お兄さんの件はなかなか解決に向かっていきません。
どんなふうに解決するのかな。

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