雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

赤ちゃんがいっぱい

2012-12-20 19:52:21 | 

青井夏海著"赤ちゃんがいっぱい"を読みました。
"赤ちゃんをさがせ"の続編です。
陽奈は助産院をリストラされてしまいました。
自宅出産を手がけている聡子は産休中です。
陽奈は胎児育児を行っているハローベイビー研究所に
勤めることになりました。
お産は扱わずマタニティーエアロビクスをしたり
講演を聞いたりして過ごすことが胎児にいい影響があると
いうことで妊婦さんを集めています。
陽奈は妊婦さんたちの相談を受けたり話し相手になる
のが仕事です。

奥園時夫は研究所のスーパーバイザーです。
時夫は幼いころ妹と共に天才だともてはやされました。
貧しい家族はやがて両親の離婚で兄は父と、妹は母と
暮らすことになり別れ別れになりました。
研究所の所長は芦田です。
妊婦さんに紹介している豪華病院の経営者が右尾です。
教材販売の会社経営をしているのが船木です。
三人は子供の時からの仲間で仕事上で強い繋がりが
あります。

18年前に研究所に赤ちゃんが置き去りにされたことが
あります。
またしても赤ちゃんが置き去りにされました。
赤ちゃんは陽奈が預かり、聡子の家に預けられました。
赤ちゃんが誘拐されそうになり二人の師匠の明楽先生の
家に移されます。

陽奈と時夫は怪しいところがある研究所の秘密を協力して
探ります。
時夫には研究所を追い出して知り合いの困っている
無認可保育園に使わせたいという目的があります。

事件を推理してくれるのは高齢の明楽先生です。
赤ちゃんが誰の子であるかがわかります。
芦田、船木、右尾の三人の関係もわかります。

ねたばれです。
赤ちゃんは時夫の妹の子です。
ずっと父や兄を恨んできました。
兄だけが天才教育を引き続き受けてきました。
自分は排除されました。
三人の秘密は右尾が、芦田と船木の同級生ではなく同級生の
兄で医師免許を持ってないということが致命的な弱みです。
右尾の弟は医師免許を持っていますが漫画家となって成功
しており右尾は弟になりすまして診察してきたのです。

結末はあんまりすっきりとはしません。
妹は恨んでいないで自力で学問をしたらいいでは
ありませんか。
できない環境ではなかったのにやらなかった自分が
悪いでしょう。
兄弟になりすまして医師を続けるなんてばれない方が
難しいと思います。

登場する陽奈に聡子のどちらも好きにはなれない
人物です。
このシリーズ読み続けてはいるのですけどいまいちです。

コメントを投稿