雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

シェアハウスかざみどり

2016-10-15 21:00:00 | 

名取佐和子著"シェアハウスかざみどり"を読みました。
観門市にシェアハウスかざみどりはあります。
八角形をした三階建てでてっぺんに風見鶏が立っています。
一階に6つの部屋があり回廊で繋がれその中に中庭があり
大きなイチョウが立っています。

四人の住人と一人の管理人が住んでいます。
管理人は自称25歳、見た目はもっと若い男性で引月という
名前ですが住人には吸血と言われています。
集まった住人は引っ越し費用、賃貸費タダでクリスマスまで
住めるというおためしキャンペーンということで来ました。


春生は大学4年生で就活中ですが、一言多くて落ち続けています。
あと12月までは数ヶ月しかありません。

他の3人は1年ほど前から住んでいます。
暢子は定年退職するまで結婚をせず生きてきました。
裕福な家に生まれました。

麻矢は大学生から中学生までの3人の娘を持つ母親です。
娘たちのわがままに腹を立て別居の形でここへ来ました。
通販での買い物が大好きです。

有は若いIT企業の社長の車の運転手をしています。
辛い過去があります。
運転手でありながら方向音痴です。

管理人の弓月にも過去に大きな何かがあります。

それぞれ一人ずつの現在のエピソードが管理人の弓月と
絡めて語られます。

台風で風見鶏が飛ばされました。
管理人も消えてしまいました。

もう一人の登場人物が牧尾です。
4人の前には不動産会社の社員として現れましたが、実際には
優秀な探偵です。
彼らを見つけ出したのは彼です。

クリスマスの家を出ていく最後の日に管理人も戻り、みんなが
かざみどりに集められた真相が語られます。

これはおもしろかったです。。
弓月が若いのに出来過ぎの人物です。
普段は無愛想なのにここぞという時に現れて住人を助けてくれます。
住人たちが段々と親密になっていく様子もいいです。
最後に現れた人物、この人の波乱万丈の人生もおもしろいです。

彼らは再会を約してばらばらに散っていきます。
心は繋がったのでしょうね。

私は建物や場所の説明をイメージするのが苦手で
読み取れないのです。
この家がどうなっているのかはっきりわからずうーんと
うなりながら読みました。
3階建ての建物がくっついた、みんなが住んでいる回廊型の
平屋建ての建物の真中が庭みたいな感じであってますか。

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