雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

かけら

2011-11-17 20:32:00 | 
青山 七恵
新潮社
発売日:2009-10-01


青山七恵著"かけら"を読みました。
"かけら"、"欅の部屋"、"山猫"の三篇から成ります。
なんでもない話だったり、生活の中でありそうな話です。
読み終わってそれでどうした、と言ってしまいそうです。
こんな話が自分の状況と合って心がちりちり痛むという
人がいるかもしれません。
あいにく私はふうーんと読み過ぎてしまいました。
読む人を選ぶ話だと思います。

"かけら"
家族5人で出かけるはずだったさくらんぼ食べ放題の
バス旅行に父親と二人で出かけるはめになった女子大生
の話です。
父と娘は話がはずみません。

"欅の部屋"
諒介は大学生の時に小麦と付き合っていました。
諒介のアパートの一階下に小麦が引越してきました。
小麦から言い出されて別れました。
しかし二人とも引越しませんでした。
ばったり出会うのを避けて暮していました。
4年経って諒介は別の女性と結婚することになりました。
小麦のことを思い返しています。

"山猫"
西表島に住む叔母から東京の大学へ行きたいという
高校生の従姉妹を数日泊めて案内して欲しいと頼まれます。
杏子は新婚です。
あいそのない従姉妹との数日間の出来事を描いた話です。

読んで楽しい気分になる本ではありません。
たぶんピタっと気持ちが合うという時はないと思います。
10/27

コメントを投稿