雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

身代わり

2012-04-04 20:41:58 | 
西澤 保彦
幻冬舎
発売日:2009-09

西澤保彦著"身代わり"を読みました。
シリーズ物の六冊目だそうです。
前のものは読んでいません。
そのためちょっとわからない部分がありますがそう
困るほどではありません。

辺見祐輔の後輩の曽根崎洋が零時ごろに家と反対の方角の
公園でランニング中の女性に乱暴をしようとしました。
女性に反撃され逃げられその後よろけて持っていた包丁で
自分を刺して死にました。
公園の側のマンションに住む森田清作は煙草を吸うため
公園にいてこの様子を目撃しました。
祐輔は曽根崎がそのようなことをするとは思えません。

高瀬千穂と匠千暁は千暁の高校時代のクラスメートで
交番勤務の警察官の明瀬の葬式に行っていました。
高校二年生の鯉登あかりが自宅で殺されており明瀬も
その側で倒れていました。
明瀬の方が4時間後に死亡しています。

あかりはさめた感じの女の子、人の心を操れる子です。
図書館司書と仲良くしていましたが彼女を怒らせる
ポルノまがいの小説を書きました。
彼女の婚約者と付合い妊娠しています。

二つの事件はやがて繋がりをみせます。
曽根崎は好きな女性にストーカのようなことをして
いました。
実際には彼女はすでに結婚して海外に住んでいますが
それを知りません。
彼女の隠れている家の側に行こうとしていました。
そこにいて目撃者となった森田と間違われたのです。
森田を殺す理由がある人、あかねを殺す理由がある人
がいます。

祐輔が一番よく登場します。でも探偵役というわけでも
ありません。
この本を読んでいてあきれるのは彼らが飲んで食べて
いる場面の多いことです。
一晩中飲んで食べて翌朝また朝食を食べにお店に寄る
といった具合です。
こういうことが何度も描かれています。
読んでいてなんだか食べ過ぎた気分で気持ち悪くなって
きます。
腹も身の内、いい加減にせいと言いたくなります。

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