雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

風の向こうへ駆け抜けろ

2014-08-10 21:00:00 | 

古内一絵著"風の向こうへ駆け抜けろ"を読みました。
中学を卒業して競馬学校へ進み上位の成績で卒業して
潰れそうな地方競馬のジョッキーとなった女性の話です。
爽快な気分になれる本です。

瑞穂は広島の鈴田競馬場の厩舎から来て欲しいと請われて
行くことになります。
行ってみると厩務員はだらだらとした人たちで心を込めて
働いている人はほとんどいません。
馬もりっぱなものはいません。
調教師の緑川光司は元中央競馬界の優秀なジョッキー
でした。
トラブルに巻き込まれ力になってくれる人がいなくて
引退を余儀なくされました。
親の跡を継いで厩舎をやっています。

瑞穂はやる気のない人たちの中で一人真剣に勝とうと
努力しています。
外部からの馬を引き上げられてしまう妨害にも会います。

光司は瑞穂を見ていてがんばってみようという気に
なります。
馬を一頭買おうと見にいきます。
そこで出会ったのはがりがりに痩せ黒い体に白い顔で
魚目(さめ)といわれる目が青く険悪な顔をした手が
付けられないあばれ馬でした。
レースに出る馬の練習相手をさせられ虐待されたことが
わかる馬でした。

子供のころの虐待でしゃべることができなくなった誠が
心をこめて馬の手入れをします。
馬は馬主がつきフィッシュアイズと名づけられます。

フィッシュアイズは体ができてきて瑞穂を乗せるように
なります。
フィッシュアイズは早いです。
厩舎のみんなの気持ちががんばろうとまとまってきます。
フィッシュアイズは勝ちます。
やがて中央で走ることになります。
桜花賞を目指します。

瑞穂やフィッシュアイズがみんなを変えました。
競馬の場面の表現がいいです。
その場面にいるような気がします。

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