雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

公事宿事件書留帳 比丘尼茶碗と無頼の絵師

2011-11-19 20:49:45 | 
澤田ふじ子著"公事宿事件書留帳 比丘尼茶碗"と""公事
宿事件書留帳 無頼の絵師"の2冊を読みました。
シリーズになっていて10冊以上出版されているようです。
これも順番でなく適当に選んで借りてきたのでところ
どころ話の流れがわからない所があります。
それでもさほどのことではありません。
公事宿とは事件を起こして裁判を待っている人を置いて
おく場所です。牢屋のように部屋に入れられて自由では
ありませんが大切に扱われます。
公事宿を営む人は今でいう弁護士のような仕事をして
います。
連作短編集です。
公事宿鯉屋に居候している田村菊太郎がたぶん主人公です。
団子屋の美濃屋を経営しているお信が恋人です。

鯉屋の人たちといろんな事件に立ち向かいます。

おもしろくないことはないのですが読みづらいです。
たぶん文章に慣れていないからでしょう。
このシリーズが好きと思えたらいいですよ。
たくさんありますからずいぶん楽しめます。
これから先、別のものを読むかどうかわかりません。

比丘尼茶碗の最初の"お婆の斧"は迫力あります。
70過ぎのお婆さんが隣で寝ていたお爺さんを斧で
殺そうとして失敗して怪我をさせ鯉屋へ来ることに
なる話です。
結局はお婆さんの勘違いから起こった事件だったの
ですが長年連れ添った相手を殺すまでに激怒させる
お爺さんの行動とはなんでしょう。