雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

RUN RUN RUN

2011-11-29 19:49:37 | 
山下 卓
徳間書店
発売日:2006-03

山下卓著"RUN RUN RUN"を読みました。
前に読んだ"RUN!RUN!RUN!"を図書館に予約した時に
そっくりな題名の本があってこちらはどんな話なのか
興味を持って読んでみました。
表紙に"真冬の夜 偶然の出会いから、唐突な旅へ出た・・・
わたしたちの逃避行"とあります。
RUN RUN RUNとあるから3人でいっしょうけんめい走る
話なんだろうと思っていました。
ちょっと違いました。
最後に3人で走る場面はありますからそのことを差して
いるんでしょうね。
ルナは24歳、キャバクラに勤めていますが華やかな時を
過ぎてヘルプを務めることが多くなりました。
落ち込んでバッテイングセンターで球を打っていた時に
高校生のマコトに出会います。
夜にふらっと歩いていてほって置けなくて声をかけます。
ルナの蹴った缶がマリコに当たります。
29歳雑誌編集者のマリコも問題を抱えていて泣いて
います。
ルナが3枚の宿泊券をもらっていたことから3人で車で
新潟の温泉をめざします。
運転は免許を持っているマリコがします。
夜中に高速を走ります。
問題を抱えた3人が遠慮なしに言い合い、しだいに打ち
解けていきます。
一番若いマコトが一番深い傷をおっています。
陸上競技の選手として突如現れ、スター選手となりそして
マスコミやまわりの人々に押しつぶされてしまいました。

夜中に寒い日本海の海岸で語り走る3人でした。
会ったばかりの3人が仲良くなっていくのが自然で
とても楽しそうです。
こんなふうにおもいっきり笑い合える人が側にいれば
明日は開けていくのではないかという気になります。