雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

あくじゃれ瓢六捕物帖 べっぴん

2011-11-27 21:28:18 | 
諸田玲子著"あくじゃれ瓢六捕物帖 べっぴん"を読みました。
図書館の棚にあった本をふっと手に取り借りました。
おもしろかったです。
時代小説はなんか似通った雰囲気があります。
この本もそんな1冊ですが楽しめました。
瓢六は美しい顔で唐絵目利きです。
美術品の値打ちがわかる人です。
芸者のお袖と好き合っていっしょに暮しています。
博打で牢に入れられたことがあり同心弥作衛門と知り合い
捕物の手伝いをするようになります。
一膳飯屋の亭主杵蔵は腕のいい板前ですが過去にいろいろ
あり裏の世界で知られています。
宗太、作次郎、ちえ婆が店を手伝っています。

時代は凶作続きでお米がありません。
米屋に討ち入る事件が頻発しています。
それに便乗して大金を盗まれる事件が発生します。
犯人は若い女であることがわかっています。
その女がきねへいの杵蔵のまわりをうろうろして杵幣に
陥れるまねをしかけます。
杵幣の過去が関係しています。

瓢六はお袖からしばらく離れて事件を追いながら
自分の人生をかんがえます。
杵幣はまったくしらないうちに深く恨まれていました。
最後は悲しい結末ですが、これが一番いい結末でも
あります。

登場人物に親しみが感じられます。
身近に感じられる人たちでした。