山本周五郎探偵小説全集"シャーロック・ホームズ異聞"
を読みました。短編集です。
シャーロック・ホームズが登場するのは最初の１篇だけです。
時代は戦後まもなくのようです。
ホームズがイギリスから事件を追ってやってきます。
浮浪児の凡太郎と知り合い助手にして、悪漢相手に
活躍する物語です。
どちらかというと明智小五郎と小林少年のパロディの
感じがしました。
明智小五郎物は子供の時に１、２冊読みました。
こんな雰囲気の本読んだことあるなぁと懐かしさを覚えました。
文章にも独特の雰囲気があって昔に引き戻されます。
まだらの紐などシャーロック・ホームズに出て来る話が
出てきます。
出版されているからには問題はないのでしょう。
でもちょっとやりすぎの感じがします。
あまりのめっちゃくちゃの内容で笑っていいのか、悪いのか
わかりません。
おもしろいという人と、シャーロック・ホームズの名前を
出すなと憤慨する人と分かれるのでは。
次の話はアルセーヌ・ルパンをもじってある話です。
怪盗が出て来るのですがなんかやぼったいです。
ルパンはとてもかっこいい人物です。似てません。
あとの作品も何らかのパロディのようです。
山本周五郎さんといえば有名な作家さんです。
山本さん、こんな作品を書いていたの?
ちょっとびっくりです。10/25