雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

ヘアメイク神井結の芸能界ミステリー案内

2010-08-22 21:05:08 | 

山田邦子著"ヘアメイク神井結の芸能界ミステリー案内"を
読みました。
タレントの山田邦子さんが書いた本です。
美容師10年で芸能界のヘアメイクに転身した結が主人公です。
芸能界に出入りしている宝石販売、レンタルをしている
輝子さんとひょんなことから知り合い、いろんなことに
出会います。
人気ものの十代の女性タレントの犬が逃げ出した話。
二人の美しいの若者の対立、よく話題になる幽霊の話。
物が無くなった、知らないかとしょっちゅう聞いて回る
嫌われ者の女優の話。
落ち目になってきた落語家の話。

芸能界を知っている著者が書いているのですから
この話と似たようなことは起きているのでしょう。
読んでいてため息がでます。
よくこんなむちゃくちゃな世界で生きているなぁと
思ってしまいます。
暴力や暴言は日常茶飯事で誰も止めないで横行している
というのはやはりどうかしています。
常識からずれていますがどうしようもないのでしょうね。
嫌なら抜ければいい。歌やお芝居に生きがいを見出すなら
芸能界の雰囲気に浸かってしまうか、さらっとかわして
気にしないで生きていくかですね。
軽く読めます。
輝子さんのキャラクタがいいです。

夜を守る

2010-08-22 11:15:09 | 
石田 衣良
双葉社
発売日:2008-02-13


石井衣良著"夜を守る"を読みました。
アメ横に暮らす川崎繁、橋本直明、服部要、近所の施設
のりすの家で暮らしている岡田由紀夫の4人の話です。
夜にアメ横で自転車を整列させている老人増井さんに
会います。4年前息子がアメ横で倒れて亡くなり殺人と
思われ、今でもその犯人を捜し求めています。
街を歩いているうちすこしでも街の空気をいいものに
変えたいとゴミを拾い自転車の整理をしています。
その話に感動した4人は自分たちも町をみまわることに
します。そういうボランティアのことをガーディアンと
呼ぶそうです。
おそろいのジャンパーにベレー帽でゴミを拾い酔っ払いの
介抱をし、自転車の整理をして回ります。
4人はアポロ、サモハン、ヤクショ、天才とニュックネームで
呼び合います。

"プロローグ"、"アメ横の女"、"グリーンハウス"、"Xペリエンスの姫"、
"夜のジャングルクルーズ"、"雨に踊れば"、"夜の自警団"、
"アメ横ランナバウト"から成ります。

"グリーンハウス"は粗大ゴミとして捨てられた電気製品を
拾うお婆さんにたのまれ業務用大型冷蔵庫を家まで運んで
やります。息子が修理をして外国人の客に売っています。
家がゴミ屋敷のようで近所で問題視され強制執行でかたずけ
られそうなのを手助けしてやります。

"夜のジャングルクルーズ"は暴力団から手助けを依頼されます。
ペンキを撒いたり接着剤を鍵穴に塗ったりといういやがらせを
している者がいる。それをパトロール中に見かけたら知らせて
欲しいという依頼です。
暴力団と関係を持ちたくないというと思っていた4人ですが
巻き込まれていきます。

"雨に踊れば"はパトロール中に知り合ったダンサーの女の子が
4日間行方不明になりその相棒の女の子に行方の捜査を
頼まれます。付き合っていた男が暴力をふるう男で
心配されます。

"夜の自警団"はアメ横の横行する泥棒を突き止めて欲しいと
依頼されます。
そしてアポロは雑貨屋のコズミックスへの就職が決まります。
ゆくゆくは自分の店としてやっていってほしいという話です。

"アメ横ランナバウト"は最初に登場した増井さんの再度の
登場です。田舎に引っ込んでいた増井さんですが犯行を
目撃したという手紙をもらって上野に出てきたのです。
手紙を出した人物、犯人探しが始まります。

小さなことをやろうとしている4人ですがいろんな事件に
出会います。
言いたいことを言い合って、ガーディアンズの活動が
生きがいになっていく4人のやりとりがとても楽しい
本です。8/22