雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

思い雲 みをつくし料理帖

2010-08-17 20:59:29 | 

高田郁著"思い雲 みをつくし料理帖"を読みました。
"八朔の雪"、"花散らしの雨"のシリーズの三冊目です。
料理人の澪、御寮さんの芳、つる屋の店主の種市、
おりょうと伊佐三の夫婦、ふきに健の兄弟、澪が思いを
寄せている武士の小松原、医者の源斉、戯作者の清右門
清右門が連れてきた版元の坂村堂などいつもの人々が
出てきます。
芳が探している息子の消息が昔の奉公人富三から
聞かされますがその話は辛くなるような話です。
でもそれは真実なのかどうかはわかりません。
今は吉原でおいらんとなっている幼馴染の野江と
会えるかどうか。
まだ七と小さな健は借金のかたに登龍門で下働きを
していますが、辛くて逃げ出し行方不明になる事件が
おきます。
連作短編です。そのそれぞれに澪が考え出すおいしそうな
料理が出てきます。
お料理が好きな人にはたのしい本です。
もちろんお料理をしない人にもたのしい本です。