日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
酔芙蓉の花色変化はどうして・・・?
秋空が、さわやかな風を運んでくるようになっています
先日ご近所の畑に植えられた酔芙蓉が沢山開いたので、パチリ!! してきました
酔芙蓉は 芙蓉 の八重咲変種で、朝咲き始めた花弁は白く、時間がたつにつれてピンクに色が変わるさまを、「酔って赤くなる」ことに例え、「酔」を冠し名づけられたのはよく知られることです
なお、「酔」ではなく「水」と冠する「水芙蓉」は、ハスのことを指すそうです
この酔芙蓉の花咲く様子が、不思議であって、魅惑的な花の印象を強く感じさせてくれます
酔芙蓉は一日花で、朝の花色は純白です (上の画像は 10時ころのもので、ちょっと赤いところが見えます)
時間が経つと共に、花びらの色は変化し、色はピンクから赤みを帯びて萎れます
花びらが何重にも重なり、蕊(しべ)がよくわかりませんが、覗いている蕊はシャキッとしています
下 の画像は、曇っている二三日後、昼過ぎのものです ・・・お銚子1本の酔い加減でしょうか
曇っていてお酒を飲むのをちょっと中断してるような酔芙蓉の花姿です
この日は、薄ピンクのままで夕方を迎えていました
さらに数日たったお天気の日の昼1時ころ、この酔芙蓉は随分赤みを増して咲いていました ( 下画像 ) ・・・大分酩酊の顔色です
一日花の筈だから前見た花とは異なっているとは思いますが、花の咲き方は変わっているように思えず、もしかしたら、気温・天候によって、花の寿命は違っているのかもしれません
酔芙蓉の白からピンク、赤への花色変化は、アントシアニンの生合成が、午後以降急速に進むためだそうです
科学的にみると、アントシアニンの生合成は温度が25度以上だと進み、低温だとあまり合成されないこと、および紫外線には影響されないことが判っているそうです
パチリした酔芙蓉はこのところの涼しさで、気温が25度以上にならなかったためだったのでしょう
切り花として見るときは、温度・照度をコントロールすれば長持ちさせて楽しめるのかもしれません
酔芙蓉の花言葉は、「 しとやかな恋人 」、「 繊細美 」、「 微妙な美しさ 」 です
中国、後蜀(ごしょく)の後主昶(こうしゅちょう)は、居城のある成都に、160Kmもの長さにわたり芙蓉を植え数千人の美女たちと艶やかさを褒めたたえたと言われていますが、これが花言葉のいわれになったようです
それにしても160kmとは、オバーな気がしますよね
白髪3千丈などの例えのような、大きな表現が中国では好きなのかな
大きなことを言うのが好きでない、みみっちい私には、もっとしとやかに讃えるのが似合っています