goo blog サービス終了のお知らせ 
goo

ヤマハハコの秋姿は、野の貴婦人にも見えます

 先だって「乗鞍高原」に行った折、ヤマハハコが咲き残っていた(➝自然のドライフラワーです)のをパチリ!!  してきました

ヤマハハコ(山母子 )はキク科ヤマハハコ属の多年草で、 本州の長野県~石川県の中部地方以北の山地~高山の日当たりの良い乾いた場所に多く自生しています

中国・ヒマラヤ・北アメリカにも広く分布し、ヨーロッパにも帰化植物として生育しているそうです

雌雄異株ですが、地下茎でも繁殖するので、草原や山地の高原で群生して見られます

灰白色の綿毛を密生させた茎は直立して高さ30~70cm程になり、葉は無柄で茎に互生し、形は線状披針形をしています

紅葉時前の葉の表面はつやのある緑色で、裏面は茎と同じ灰白色の綿毛が密生しています

葉脈は3本あり、縁は全縁でやや裏面に巻き込むようになっています

「乗鞍高原・一ノ瀬園地」 で見かけた"ヤマハハコ" は、始まってきた草紅葉の中で、葉の色は緑はなくなり灰白色に変わってとても目立っていました

ヤマハハコの花期は8月から9月で、茎の上部に白色~淡黄色の頭花を散房状につけます

白いカサカサした花びら状のものは総苞片で、総苞の大きさは直径5mmほど・総苞片もいれると、1.5cmほどになります

雌雄異株のヤマハハコの花は、雄花、雌花ともに白色に見える総苞片が、がくになっています

雄株の頭花は筒状の両性花(=雄しべと雌しべがそろっている)があつまったもので、雌株はほとんどが花柱が糸のような細く伸びだした雌花になっています・・・正確には花の中心にはわずかに両性花が混じっているようです

ヤマハハコの結実は勿論雌株だけだそうで、花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)です

ヤマハハコと平地でよく見るハハコグサは雰囲気はとても良く似ています

しかし白い花弁の様な総苞片があることと、大きさが背丈30~70cmもあること、花の大きさも総苞片も含めると1.5cmほどで、ハハコグサとは格段に大きさが違います

尚、ハハコグサは、両性花と雌花があるがどちらも結実することから、ハハコグサ属とヤマハハコ属という異なる属に分けられているそうです

ヤマハハコの花言葉は、 「 純情 」   です

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )