日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
フジバカマ・・・源氏物語のフジバカマ?
早朝ウォーキングの途中、畑の縁で咲き始めているフジバカマを見つけました
フジバカマは花色が藤色で、花弁の形が袴のようなのでその名がついたのだそうです
まだ画像のフジバカマはつぼみが多いので、袴のイメージはわきませんが、薄赤紫色のつぼみは心を和ませる色あいです
奈良時代に香料になるとして、中国(=当時の唐)から輸入されたものが、野生化して今に至っているとされています・・・ようするに帰化植物ってわけ
種の変化というのは、千年くらいではないのでしょう!?
フジバカマの葉は、3つに分かれることが多いが、全部の葉がそうとは限らず下部の葉は分裂しないことも多いようです
葉は対生し、短くても明らかな葉柄があります
この葉を乾燥させると桜餅の葉のような芳香を放ちます・・・この香りが香料として利用されたのですね
フジバカマの別名を香草というそうです
フジバカマというと、秋の七草の一つであることと、源氏物語の「藤袴(フジバカマ)」を思い起こさせます
花そのものはさほどにきれいとは思えませんが、花色と、葉の香りがとても秋の情緒を醸しだすので人気があるのが分かる気がします
源氏物語の時代、乾燥させたフジバカマを香袋にいれ十二単に忍ばせ、想い人の忍んで来るのを待っていたのでしょうか!?
源氏物語30帖「藤袴」は光源氏37歳の秋の物語です
光源氏の使者として玉鬘(たまかずら)を訪れた夕霧(=光源氏の長男)が、御簾の下から野辺から咲きとっていた1本の藤袴の花に託して、参内を誘う歌が有名です
「おなじ野の 露にやつるる藤袴 哀れはかけよ かごとばかりも」 夕霧
「たづぬるに 遥けき野辺の露ならば うす紫や かごとならまし」 玉鬘 かえし
フジバカマの花言葉は、「 ためらい 」 です
花の咲き始めは、ためらうように少しずづ開いてきて、だんだん、もあもあと咲き出し、満開になりますが、玉鬘とはそんな感じの女性だったのでしょうか!?