日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
実りの秋になり、黒米が目立ってみえました
台風が来る前のある日、何気なく群馬・富岡方面を走っていましたら、黄金色になってきた田んぼの表一部が、黒くなっているのが見えました
近づいて分かったのですが、黒米(くろまい)の実り風景で、なかなか綺麗な色合いです
黒米は別称紫黒米(しこくまい)、紫米(むらさきまい)といい、イネの栽培品種のうち、玄米の種皮または果皮の少なくとも一方(主に果皮)にアントシアニン系の紫黒色素を含む品種のことを指しています
タンニン系の赤色色素を併せもつ品種もあるそうですが、それらのものも見かけの色から黒米に分類されると考えられているようです
黒米の実りが目立っています
黒米の名前の由来でもある黒色の天然色素(アントシアニン)はポリフェノールの一種で、血管を保護して、動脈硬化を予防し、発ガンの抑制に関係する抗酸化作用が認められています
黒米は稲の原種で、古代米の一種です
中国では明の時代、李時珍の「本草綱目」に、黒米は滋養強壮に優れ造血作用があると記されています
薬膳料理にも古くから使われていることから「薬米」の別名もあり、不老長寿の米として 中国歴代の皇帝に献上されたことから「貢珍米」として珍重されていたようです
黒米の含有成分には、普通の白米に比べて、タンパク質、ビタミンB1、B2、E、ナイアシン、リジン、トリプトファン等やさらに、鉄分、亜鉛、カルシウム、マグネシウムなどミネラル成分も豊富に含まれているのが分かっているそうです
黒米の薬度は黒さで測れるのかもしれません
着色度合いは栽培方法や栽培時の環境によって大きく左右され、高温や乾燥によって着色が悪くなるそうです
稲穂の色は、出穂開花後1~2週間が最も美しいとされており、アップして黒米を見てみました
尚、黒米も精米するにしたがって色合いは黒から紫に変わり、糠をすべて取り除くと白米に近い色になってしまいます
米粒の形は、ジャポニカ種(短粒)とインディカ種(長粒)があり世界的には後者が多くあるそうですが、黒米は、どちらの種になるのでしょう