日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
銀杏(イチョウ)の樹に、銀杏(ギンナン)が生っていました ( ^^) _U~~
先日、群馬・前橋に囲碁大会参加しましたが、対局前、会場の駐車場周りを散策しました
時間が早めだったので、誰もいない緑地の中は、これから対局する気持ちの高ぶりを十分沈めてくれました
ここ数日ちょっと暑さが戻っていたため、秋が遠のいた感じでしたが、緑地の中に寄り添い立つ二本の大きな銀杏は葉が黄ばみ始め秋の深まりつつあるのを教えてくれていました
銀杏は中国原産の落葉高木で、裸子植物イチョウ科イチョウ属・即ち1科1属1種で仲間はいません
中生代から新生代第三期までにわたり多くの化石が見つかっていて、化石植物とも言われています
樹高は20~30mにもなり、長寿であるので、巨木になります
銀杏の葉は、独特の形をしており、扇形で、葉脈が付け根から先端まで伸びて、葉の中央部が浅く割れています
巾広の葉から広葉樹とも思えますが、厳密には広葉樹にも針葉樹にも属さない植物で、原始的な平行脈を持ち、二又分枝しています
銀杏は雌雄異株であるため、雄株と雌株があり、実は雌株にのみに生ります
雌雄の区別は葉の形でできるという説がありますが、植物学的には根拠がなく、雌雄の判別は生殖器官の観察によるしかないのだそうです
黄葉の始まったイチョウ です 樹の根元周りには、ギンナンが沢山落ちていました
4~5月に新芽が伸びた後に雌花、雄花とも開花をします
実が結実する為には、雄株の花粉による受粉が必要ですが、花粉は1Km程度離れている雄株からでも飛散し受粉できるのだそうです…ちょっと信じがたい距離です
更に不思議は、受粉です
イチョウの雌花の胚珠に取り込まれた雄花の花粉は胚珠の上部にある花粉室と呼ばれる部分で数個の精子を作り、9~10月頃にできている精子が花粉室の液体の中を泳ぎ、造卵器に入り受精し種子の成熟が始まるのだそうです…動物のようですね
種子は11月頃には熟成すると、被(果肉)は軟化しカルボン酸類特有の臭気を発し落下し次世代に命をつなぎます
イチョウの樹下に落ちたギンナンの表情です
こんなに沢山落ちて誰が遠くに運んでくれるのでしょう
薀蓄(うんちく)です
種子植物であるイチョウにも精子があることを世界で初めて発見したのは、日本人の平瀬作五郎(東京大学)なる人物で、1896年のことだそうです
現在、東京大学小石川植物園に発見のもととなった株が残っており、東京大学の附属施設である同園のシンボルになっているそうです
是非一度見てみたいな~と思っています