生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

<健全な解釈>と<病的な解釈>

2011年05月16日 | 第10章:どうして心を癒すか
人は自由意思を所持しているので身辺に生起する森羅万象を勝手に解釈していいし、そうしていますが、生き甲斐の心理学では、自分を身体症状にまで執拗に追いこんでいく暗い解釈(ストレス曲線:不安、怒り、身体症状、鬱、錯乱の5つ)の事を<病的な解釈>と定義しています。コップの水が半分の時、もう駄目だ、と悲嘆にくれる解釈ではなく、まだまだ希望があると解釈して、最後の一滴まで明るく解釈し元気に逞しく解釈していくことを<健全な解釈>と定義しています。解釈は世界を変えますし、自分を変えていきます。さあ、あなたは、どちらが御好き?:どちらを選ぶかは自由意思の領域です。:<悩みの解決方法:390-4>:

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<病的な理想>と<健全な理想>

2011年05月15日 | 第10章:どうして心を癒すか
難しい課題ですが私もしばしば、はたと気づきますので、あまり他人の事は言えませんが、互いに健康に生き抜きたいので共に悩み思索させて下さい。生き甲斐の心理学で定義する<理想>とは<成育史の中で独特に、個性的に固定化された(こうありたい、あらねばならない、すべきだ、という領域の事)を>理想という専門用語で定義しています。この無意識、または、もう当然な事として習慣化された理想が盲点なのです。この思い込みを所持しているといつも自分をストレス曲線に追い込み、身体症状まで露呈させているのですが、中々気付きません。無意識に選択してしまうので、案外、恐ろしいものです。健全な理想は自然に達成しますし楽しいものです。修行の為と自己弁護して自分を変にしていく理想は勇気をもつて棄却しましょう。健全な理想は、どんなに苦しくても、根の部分は楽しくてかつ意味を感じ、生き甲斐を感じるものです。:<悩みの解決方法:390-3>:

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私の問題なのか、他者の問題なのか、この区別を冷静に識別しよう!

2011年05月14日 | 第10章:どうして心を癒すか
<答え>は必ず問題意識を所持している人の中にあります。しかしその答えが見えない人が大半な理由は色々ありますが自分の問題なのか、他者、社会の問題なのか、明確に区別出来ないと永遠に見えてきません。例えば東京在住の人で放射能汚染を恐れて窓の目張りをしている話がしばしば出てきます。<変な人>と思うでしょうがこの人が相談に来た場合<変なあなた>ではすまされません。色々と洞察するとこの自分の問題と思ってノイローゼ状態になつたその人が心理療法をすすめるうちに、自分の問題ではなく別な問題であり自分の解釈に病的なものが存在していたと気付きます。解釈が病的とは、どんな意味でしょう?成育史を色々と語る内に自分はいつもこの混濁をしていて他者の問題なのに自分の問題と解釈していた自分に気付きます。解釈の仕方で悩みが半減します。言い古された例ですがコップの水が半分ある場合、もう半分しかないと悲嘆する人、まだ十分ある、と判断する人、この例のように、どんな現象が身辺に生起しても解釈を明るくするノウハウを身につける訓練をしていくのです。解釈の仕方をもう一度見直しましょう。:<悩みの解決方法:390-2>:

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悩みの解決方法

2011年05月13日 | 第10章:どうして心を癒すか
精神医学も臨床心理学も勉強していくと嫌になるくらい色々の理論に遭遇します。その理論を臨床の現場で駆使して来談者と真剣に対峙してもその効果は中々現れません。そうこうしている内に自信喪失状態となります。こんな理論は役にたたない、と馬鹿にしだしたら、もうおしまいです。人の心は実に複雑怪奇ですから、簡単にいくわけがありません。悩みについて、今後、どう取り扱うべきか、その思索を暫くしていきますが、答えは必ず存在しています。人の身体は神の神殿と古来から言われていますが、厳しい現実を生き抜くノウハウを愛である神様が示唆しないわけがありません。答えは必ず見つかる、と信じるのも解決の一つのノウハウです。<信じて見えてくるもの>この法則は人類の長い歴史を観察していくと、なるほどなあと感動する事例が沢山あります。同じ時間を経過していく人生ですから<信じて見えてくるもの;比較宗教学的な>視点で書かれていくこのブログをのんびりと楽しんで下さい。:<悩みの解決方法:390-1>:

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<問題意識を持つ>ことは天からの恩寵

2011年05月12日 | 第10章:どうして心を癒すか
昔、NHKの大脳生理学の映像を見て、なるほど、と感心した場面がありました。人が問題意識を持つと、その答えを求めて大脳の神経細胞が何かを探索するかのごとき動きをしている映像でした。解説者は答えがありそうな領域に神経細胞があちこち伸びては移動しているらしい、と解説していました。さて心と魂の働きについては比較宗教学がまた面白い見解を述べています。魂は天地万物の創造主が作ったもので永遠不変の知的生命体、この働きは色々あるようですが、厳しい時代、生活を生き抜いていく知恵を魂が示唆しているようだ、と説明しています。心は魂の領域ですが、心と魂は別な領域として心理療法の世界では取り扱っています。心は病気になりますが、魂は病気にはなりえないもの、として取り扱うのです。身体も病気になります。しかし魂だけは、どんな場合でも健全なのです。人間を構成しているものは3つある、と言われていて、その3つとは、心と魂と身体です。学問としては心は心理学、魂は宗教学、身体は医学となります。この3つの分野をバランス良く学習することで素敵な人生を送ろうとしています。<無意識の世界:389-5>:

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無意識を悪用する人々

2011年05月11日 | 第10章:どうして心を癒すか
<人は考えるとおりの人間になる>と古来より言われています。ですから森羅万象の解釈を暗く解釈する傾向の人も、明るく解釈する人もいるのですが、何故か、古来から人間のこの傾向を悪用してお金儲けに走る占い師や宗教家が歴史のその悪名を残しています。人を計算しつつ不安感に人をおしやり、その不安感からお金を取りながら御殿を作る歴史が沢山ありました。確かに人間には健康な不安感と病的な不安感がありますので、この違いを巧みに悪用しているわけです。私たちは全員、弱い動物でもありますので、この弱点を十分理解しつつ生きていきましょう。無意識の世界には暗い世界と明るい世界の二つがあることを意識しておく必要があります。光と陰、表と裏、正義と悪、愛と憎しみ、このような宇宙と現実が何故、存在しているのか、その解明は哲学と宗教の世界なので伝統的な比較宗教学をきちんと学んで下さい。<無意識の世界:389-4>:

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<気付き>の神秘

2011年05月10日 | 第10章:どうして心を癒すか
成育史は人類が70億いるとすると、その気付きの発生契機は70億通りあると言われています。厳しい試練から生まれる気付き、愛の激しい感情からの気付き、仕事の挫折からの気づき、重病からの気づき、それぞれ全部、気付きの誕生は人により違います。ですから信仰の世界からの解釈は神仏の恩寵であったり、深層心理学上の解釈は<潜在意識、無意識の世界>が音楽、芸術、香りなどの刺激による契機からの気づき、大脳生理学者は何らかの刺激により神経細胞が知識内臓の領域に伸びてそこに背潜在していた情報を意識の上にあげた、などなど、それぞれの専門分野で<気付き>の理由を説明しています。いづれにしても<答え>を人間の中に求めているのは正解でしょう。益々、気付きの原理は色々の学問が努力して、その原因をあぶりだしていくことでしょう。人間の素晴らしいところは<希望をもって答えを求めれば必ず見つかる>という信念が人を救うようです。:
<無意識の世界:389-3>:

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何故、言葉が違い、皮膚の色が違うのに、五感と体感は類似しているのか?

2011年05月09日 | 第10章:どうして心を癒すか
言葉は<恐ろしいし便利だし宝物>でもあります。比較文化学という世界では<言葉>も大事にしていますが、何を言わんとしているのか、その本質を大事にしていて、決して<言葉>で論争したり激しい議論はしないのが普通です。思想が違う、という理由で戦争をするのは一番愚かな事だ、とも断言しています。ホモサピエンスがアフリカで誕生し、色々の気候風土の違う各地に移動していくと、アフリカでは見た事もない森羅万象に触れたり動植物に触れたりしますと新しい言葉、概念、感情表現をする必要に迫られてきます。土地になじむようにDNAが必死に働いて順応させた結果が人種誕生で、姿、形、皮膚の色がその地に順応しつつ変化して今日の人種が誕生しました。感情も同じなのですが、表現する言葉が違いますので、世界中に色々の表現言語が誕生しました。そんな長い歴史を考えているのが比較宗教学、比較文化なのです。ですから言葉は大事にしますが、言葉で喧嘩はしません。さて人間が所持している<無意識の世界>にはこうした長いDNAの情報が隠されているようです。気付きは人生の宝物ですが、この気付きを誕生させる契機は色々あるようです。この色々を明日、また思索してみましょう。:<無意識の世界:389-2>:

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<無意識の世界の存在を信じる>とどうなるか?

2011年05月08日 | 第10章:どうして心を癒すか
今日の課題を読んで、あれ、無意識の世界って本当にあるのかなあ、と思う人も居れば、当然、存在している、と思う人もいるでしょう。DNAの研究が深まるにつれて確かに無意識の世界は大脳に存在するだろう、と今では殆どの学者が是認している世界です。無意識の世界とは意識する前の心を意味していますが、心理療法の世界では具体的には、どんな患者さんの問題でも、その答えは患者さんの中に存在している、とう事になり、治療に当たる医師やセラピストは学問を応用しながら、その答え、治療目標を患者さんの中から探しだそうと努力していきます。人の身体は神の神殿とも言われ、人間の尊厳もこの思想から生まれてきています。暫くこの無意識の世界について、どう取り扱うと私が益々私らしく幸福に生き抜いていけるかが、明瞭になってきます。無意識の世界には沢山のダイヤモンドが存在しているようです。:<無意識の世界:389-1>:

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<私は誰?>

2011年05月07日 | 第10章:どうして心を癒すか
<私は誰?>という自問自答をすることが人生で一番、重要だ、と古来から言われていますが、この自問自答を笑うような相手の相談者の場合は、あまり相談する価値のない相手だと考えたほうが賢明でしょう。それほど、この思索課題は古代ギリシャからこの質問は神聖なものと言われています。答えがみつからない難問ですがこの質問には3つの不思議が隠されています。1:人は何の為に生きているのか。2:生き甲斐は何か。3:自分は自分の魂、心、身体を大事にしているか。この3つです。この3つの自問自答を生涯して楽しんで生きていると、何となく答えが見えてくるそうです。マンネリズムが人を駄目にしていきますが、時々、この自問自答をすると何故か、天の神様がその自問自答を楽しむ人に聖霊を送り、知的な刺激を与えてくれ、生き甲斐を感じる人にしてくれるそうです。:<一つの理論を大切に:388-5>:

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どんな不安感でも処理の方法は同じです。

2011年05月06日 | 第10章:どうして心を癒すか
古来から人々はその時代の不安感を抱えて生き抜いています。飛鳥、奈良時代も海外からの侵略をめぐり政治家は議論していましたし戦国時代も、明治維新も、それぞれ独特の不安感に国中が苛まれていました。今もそうです。不安感の処理の仕方は自分の成育史にあった方法でないと効果が出ません。ですから今<生きている自分が存在>していれば、それなりに不安感を処理しつて生き抜いてきた証があるわけで、その成功の理由を学問としてキチンと説明出来ないだけの話です。不安感を克服した事例を3-4つ思い出す作業、不安感を処理出来ずに今日まで引きずってきている事例を3-4つ思い出してみましょう、そうすると自分の成功した傾向、うまくいかない傾向が見えてきます。どちらにしても成育史で養われてきた<理想:こうありたい、こうあらねばならない、こうあるべきだ、の世界の事>と現実のギャップが不安感の実体ですので、解決方法としては、理想を諦めるか、現実を100パーセント受理するか、その中間の納め所をほどほどに自分流に決めるのが一番良い解決方法です。<これがあなたの答えです>と言われて、その気になつていると生涯、解決しません。納め所は自分で決める必要があります。<一つの理論を大切に:388-4>:

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放射能汚染への不安神経症

2011年05月05日 | 第10章:どうして心を癒すか
毎日,色々の新聞に掲載される各地のマイクロシーベルトの数字をキチンと読み解けば、該当する数値以外は、直接の被爆を恐れる必要はありません。新聞の掲載の数字を8.76倍すると年間のミリシーベルト数値が算出されます。今、問題になつている年間20から100ミリシーベルトがJCRP勧告の危険数値です。この数値をめぐり、変だ、と委員を辞任した教授は年間1ミリシーベルトからが勧告対象にすべきだ、と主張されたわけです。どちらにしても、私たちは現実の不安感と処理していかないと、まさに不安神経症になつてしまいます。現実からの逃避は自分を益々、不幸にしますので厳しいようですが自分の不安感を上手に処理する方法を身につけていきましょう。
:<一つの理論を大切に:388-3>:

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何でも人のせいにする人は救われない!

2011年05月04日 | 第10章:どうして心を癒すか
私も時々、世間が悪い、とか他者のせいにして自分の不安感から逃れる場合がありますので、あまり人の事は言えません。何でもひとのせいにする人、そうかと言えば、何でも自分が悪い、と思う人,両極端の人もいたりして、様々です。さて、どうしたらいいか、という事になりますが、生き甲斐の心理学では<理想と現実>をとても大事にしています。自分の成育史は最大限に重視していますので、自分の成育史から生まれてくる<こうありたい、こうして欲しい、こうあるべきだ>という想いを<理想の領域>としておきます。<現実の解釈>も自分の成育史上の習慣的な解釈があり、その習慣的な解釈に病的なものもあり、その病的な解釈があるか、ないかを意識化しておく必要もあります。バランスのとれた<ひとのせい><自分が原因>、この二つの識別は案外、難しい。バランスのとれた感覚で<人のせいでなく、自分が悪いんだ>とストレスを感じないで意識化するには相当の訓練が必要です。何でも人のせいにする人には救いがないので、程よい程度で自分のせいにする習慣が生まれると大いなる楽しみ、希望、的確な平安感が生まれてきます。この理想と現実の解釈方法を健康的にしながら生きていきたいものです。<一つの理論を大切に:388-2>:

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<一つの理論>を大事にすると見えてくるものがある!

2011年05月03日 | 第10章:どうして心を癒すか
不思議な現象なのですが一つの理論を大切にすると必ず見えてくるものがあります。例えばNHKを見たい場合はそのヘルツに会わせるとNHKの画面が見えてきます。親の愛を信じると親の深い配慮が見えてきますが信じないと親の不快な干渉しか見えてきません。このように自然界にはそれぞれの定率がありその定率を知らないと四季の移り変わりの原因が分からないように、大事なものは目に見えないものです。人の心も見えにくいものですが臨床心理学の理論、例えばロジャース理論の自己成長理論とか、エリツクバーンの交流分析、エリクソンの発達論、フロイトやユングの精神分析理論など、どれかを一つ選んで自分流に調整しつつ人の心をあぶり出すと非常に面白いものが見えてきます。私を大学病院で支えてくれた理論はフロイト、ユング、ロジャースでしたので、その理論が私の人生観(ローマンカトリツク)と混合し自分の個性と融合した視点が生まれ、それが私を支えてくれています。一つの理論武装が出来ると、その良い所、悪い所も意識化されてきて、とてもよい仕事が出来るように思います。長所と短所、自分の限界を知覚すると気楽に生きていけるようです。暫くこの<一つの理論を大事にすると何が見えてくるかを思索します。
:<一つの理論を大切に:388-1>:

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ほどほどに生き抜く事は悪い事か?

2011年05月02日 | 第10章:どうして心を癒すか
何の為に自分が生きているのか、その答えが明確でない場合は、日常のこまごました不安感をあまり真面目に考える事は意味がありません。生きる目的、生き甲斐が明確な人は、ひたすらその方向に向かって突進していきますので、日常のこまごました雑な不安感を無視します。重要な不安感、例えば自分の生きる目的や生き甲斐を妨げるものは真剣に対処していく価値がありますので戦いますが、あとはほどほどに、かつ、ケ・セラ・セラで行きましょう。ここ一番、という領域でハッスルするエネルギーを蓄積しておく必要があるからです。:
<人の悩みに対処する方法:387-5>:

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