その人は、感じが良いので友情を深めたいなあと思うのですが、一歩も二歩も近付くのですが、何となく岩盤にぶつからないし、ふにゃらふにゃら、の感じが永続し、ついには深い友情も得られず、馬鹿馬鹿しくなり諦めて、あたりさわりなく永続している学友がいます。会えば楽しく会話も出来ますが、15分も過ぎると話題はこちらから出すばかり、ちっとも深まりません。この関係は疲れます。私ばかりが、そう感じているのか、気になりますので、40年来の親友達に聞いてみると、全員が嬉しそうにほっとして、それぞれが、自分の至らない友情に悩んでいた旨を私に告白してくれました。つい最近の大学の親友クラスメート会の話です。さて、自己の伝達問題に移りますが、家族、親戚、恋人、夫婦、地域社会での人間関係の中で、上記の事例は案外多く、問題点は、その自己否定的な解釈、自虐的な解釈にならないように、ここでは考えたいのです。親しくなりたいのに相手が柳に風、の場合、普通、自分のどこかが悪いからからかなあ、とか愛が足りないとか、修行が足りない、何とか愛情を通わせたいと願いつつ、身体症状に出る事例も多いのです。自己の伝達がスムーズに出来ない青春時代、言いたいもやもやを意識化、言語化出来ない青春時代、この挫折体験が未解決のまま大人になると、自分は駄目、という挫折感のまま、劣等感を所持して生きていきます。自己の伝達に劣等感を持つと挫折と諦めのまま卑屈な感じとなり、ますます、自分の感情と考え方を表現する勇気もなく、あたりさわりなく、自我を隠すような生き方になり、ますます、気味悪い感じになつていきます。赤ちゃんのように素直に喜怒哀楽を表現すれば、周囲は安心して、それぞれ判断して取り扱うものです。赤、黄色、青、黒、白、という色を出すと、好きな色を求めて人が自分の周囲に集まりますが、色を出さないと、怪しげな人々が周囲に集まり出します。これからも、その年齢相応の色を出しつつ堂々と生きた行きたい。自己の伝達は「思考、感情、行動」を表出する所から始めると、それを愛する人々が周囲に集まり、親友に恵まれ、人生が明るく豊かに爽やかになるものです。エリクソンは「孤立感が異常に深まると、健全な親密性が阻害され、愛に異常をきたす」旨を警告しています。色を出すほどに親友が生まれます。
<自分は何処へ旅しているのだろうか?:183>
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