生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

心をみつめる視点:自己の伝達は大丈夫?:その3:幸福な日々の為の自問自答集の第4章

2014年02月05日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
高校生徒の或時期、喧嘩ばかりしていました。成績は下がる一方です。終戦直後の疎開先で私(小学3年生時代)を虐めた学友が、地方では少し有名な高校に入学してきたのです。私はまた、虐められそうなので、柔道部に入り腕を磨きながら、そろそろ、復讐戦を開始。時代が時代ですので周囲の先生も大人も見て見ぬ振り。しかし成績はどんどん下がり、私の心は自分に対しても、両親に対しても罪悪感と劣等感と混乱感で、今から想うと、心はめちゃめちゃでした。そんな私(泣き寝入りしない少年)を暖かく見守る某先生の授業は楽しく成績も良いのですが、そんな私を知り、答えられない少年と知りつつ質問をしてきて、答えられないと答えるまで授業中に立たせる先生の場合、もう身心が氷のように塊り、物も言えません。この思い出(心を伝達する勇気もなく、委縮した思い出)は日本の大学を卒業しご縁があり海外の大学研究室で勉強する時もフラッシュバックしたものです。こうして青春の一時期の罪悪感、劣等感、混乱感は人格形成に大きな影響を与えている理論を知ることで、入院患者さんへの対応にはこの私の青春の体験が大きな良い意味でも心理療法に繋がっている事を感謝したものです。エリクソンの人格発達論で言う所の「罪悪感、劣等感、混乱感は一人の人間の自己伝達能力を阻害する」という恩師の授業は実にピンピンと私の拙い脳みそに良き刺激を与えてくれたものです。人生での相対的な摂理は微妙な美しさ、人間の発育、調和等を与えてくれるものだ、と悟りました。神に感謝です。
<自分は何処へ旅しているのだろうか?:181>

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