書く仕事

ご訪問ありがとう!!ミステリー小説の感想を中心に,読書,日々の雑感,映画の感想等を書き散らかしています.

最安値

2008年11月29日 23時45分13秒 | 日記


近所のガソリンスタンドでついに120円を切りました.118円です.
暫定税率がなければ,100円を切ってますよ.
一時期は180円まで行ったのだから,高値時の3割以上安くなっているわけです.
漁業の皆さんは一息ついていることでしょう.

ただ,ガソリンが安くなっても,経済が停滞しているので,ガソリンの売り上げは増えていないでしょうね.

九州は空前の自動車産業ブームで沸いたここ数年ですが,自動車輸出の不振で,かなりやばいことになりそうです.
私の大学の卒業生も職を失うものが出てくるかもしれません.

心配の種が増えました.

LDL-C

2008年11月27日 21時51分28秒 | 日記
と見て,すぐに何かわかる人は,最近健康診断を受け,要注意項目を指摘された人ですな.

私の大学では先月健康診断がありまして,今日結果が来たのです.

血糖値と肝機能はOKでしたが,LDL-Cがちょいとオーバー.

LDL-Cはいわゆる悪玉コレステロールというやつ.
血管の壁に張り付いて,動脈硬化の原因を作るいやなやつですよ!

基準値は60~139と言われていますが,私の結果は146...

わずかとは言え,オーバーはオーバー.
少し気をつけなくちゃなあと,帰宅してかみさんに告げると,なんと,かみさんも今日結果が返ってきたとのことで(全くの偶然),かみさんは,LDL-Cが170もあったとのことで,エ~ッ!

かみさんはセンセイから,コレステロールを下げる薬を飲むかどうか打診されたとのこと.
とりあえず,2ヶ月間運動をしてくださいと言われたそうです.

2ヵ月後にLDLが下がってなければ,薬ということらしい.

やれやれ,上には上がいた.

夫婦して,LDL-Cを敵に回すことになるとは,不思議なご縁です.

さあ,私はせっせと自転車通勤に励みましょう.

「地図男」真藤順丈

2008年11月25日 21時50分36秒 | 読書


奇妙な小説です.
いや,小説かな?
物語?

しかし,物語という呼び方もなんだかなあ?
物語って,誰かが誰かに語るものですよね.

この小説は,いったい,誰が誰に語りかけているのか?
語り手と聞き手が錯綜する多次元的な雰囲気.
しかし,そのような物語の「場」の異様さにも関わらず,不思議な感動がある.

非常にシュールな雰囲気を持った物語です.
出だしはホラー的ですらある.

でも,ホラーではない.
むしろ,純愛に近い,しかし,痛みを伴った純愛.

ストーリーを追いかけていく読み方も悪くはない.
面白さにやられて,一気読みでしょう.

しかし,できれば,場面が変わるごとにいったい,この物語は誰が誰に語っているのかを自分に問いかけてみると面白いかもしれません.

そして,最後は,やはりミステリーでした.
ミステリーといっても,犯人が誰かとか,動機は何かと類のミステリーではない.

そう,「誰」が「誰」に語りかけていたのかが,最後に明かされるのですよ.

騙されること自体が感動的な謎解きでした.

ありましたよ.究極の哲学書.

2008年11月23日 00時52分42秒 | 読書
以前から,哲学に興味があって,いろんな本を読んできました.
でも,今ひとつピンとくるものがなかった.
しいていえば,小説「アイの物語」くらいかなあ?

ま,いろいろと本を読む中で,私にしっくり来るのは,仏教系だとは感じていました.
少なくとも,キリスト教やイスラム系ではないとね.

しかし,ついに見つけましたよ.
ついにしっくりくるものが見つかったのです.
私にとっての,究極の哲学書.

笑わば笑え,マンガ本なんですよこれ.
「ブッタとシッタカブッタ」小泉吉宏


しかし,中身は完璧な仏教の教え.
般若心経に近いです.
でも,実にわかりやすい.
多くは,悟りを開いたブッタと一般ピープルのシッタカブッタの問答の形で進められます.
シッタカブッタの独り言も多々.

なお,前後の説明がないとわかりづらいですし,そのまま転記すると著作権侵害にもなりそうなので,文章は原文に少し手を入れて,短くてもわかりやすくしたつもりです.

例えば...

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「どうして?」という疑問は,どうして不幸の時だけなんだろう?
幸福な時は,なぜ「どうしてこんなに幸福なの?」とは思わないのだろう?

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シッタカブッタ:「ブッタ様,人生とは何ですか?」
ブッタ:「魚が,海とは何ですか?と尋ねるかい?」

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「ブッタ様私は不幸です.」
「では,あなたの不幸をここに持って来なさい.そうしたら,私が不幸をなくしてあげよう」(*)

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どんなに有名になろうと,どんなに出世しようと,どんな名作を世に送ろうと,「シアワセ」とは別の問題である.

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子供から気付かされること.
子供は積み木がうまくつめるとうれしい.これは大人も同じ.
しかし大人は積み木が崩れるとがっかりする.
ところが,子供は積み木が壊れても楽しい.キャーキャーいってる.

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普通でいいんだとわかるととても楽になる.すると,不思議に恋も仕事もうまく行きだす.そんなものです.

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悩みはすべて自分の中にあると気づいたときが,自信の第一歩.
自分が,自分の望む自分とは違うと気付くと,大抵の人は失望するけど,同時に小さくても確実な自分に気付いて驚くはず.
つまり,不安定な大きな自分より,小さくても確実な自分を発見しなさい.
そして,ついに,自信ははじめから自分の中にあったということがわかる.

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世界はすべて自分の心の中にある.
世界は自分の心が映し出しているもの.
つまり,幸福も不幸も希望も失望も,喜びも悩みも,すべては自分の心が作り出したもの.

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いかがですか?

私が最もうなったのは,(*)の箇所です.
実はこの文,原文では,「不幸」ではなくて,「不安」と書いているのですが,作者の意図としては「不幸」の方がより深く伝わると思って,私の独断で不幸としました.
つまり,この文は,「不幸」や「不安」は全て心が作り出したものであること,つまり,実体のないもの.そして実体のないものに苦しみ怯えることは,愚かなことだ,ということに気付きなさい,という教えなんです.

私は,この文を読んだとき,うなりました.
確かに!
そして,般若心経の色即是空の概念もこれに近いなあと.

おそらく,人生の悩みの50%はこの本で解決するのではと,思います.

ただ,残りの50%は,まだだめです.

例えば,家族の死とか,ちょっとやそっとでは乗り越えられない悲しみは,この本は助けにはならないかもしれません.

この本で救われるのは,「他人から見たら些細な苦しみだけど,本人には深刻な苦しみ」です.

「他人から見ても深刻な苦しみ」には,まだまだ別の哲学が必要でしょう.

これからは,それを探して行きたいと思います.

このトレード怪しくない?

2008年11月15日 14時13分49秒 | 日記
今日は,全く根拠のない憶測の話になりそうです.

G軍二岡内野手とNハムのマイケル中村投手を含む2対2の「交換」トレードの報道ですよ.

マイケル投手はバリバリの押さえのエース.
前回WBCの立役者の一人でもあるし,今期も日ハム押さえの切り札として活躍しました.
工藤外野手も強肩俊足の外野手としてよそにやるのはもったいないくらいの人材ですね.

それに引き換え,Gの二人.
かたや,二岡内野手は,今期は2度の故障に泣き,まだ完治しているかどうかは疑問ですね.才能は申し分ないですが.
しかも実戦から遠ざかっているので,来期即戦力として内野の要になれるか否か,???でしょう.そしてトドメはあの,モナ事件.

新鋭の坂本はまだまだ伸びるだろうから,当面ショートはいらない.サードは小笠原がいるので,はっきり言って二岡は戦力外通知をしても良いくらいでしょ?

林も,越智など若手がどんどん伸びて来ているので,これも戦力外に近い.

にも関わらず,報道は交換トレード.
本当かなあ?
限りなく怪しくないですか?

ここからは,私の憶測.
巨人としては,昨年押さえの切り札として横浜からもぎ取ったクルーンが今ひとつ信頼感が薄い.
かといって,金に物言わせて取ってきたクルーンがダメだからといって,翌年も同じように,お金で,よそ様の押さえの切り札を取ってくれば,金権主義だの,ナベツネの政治力を使っただの,いろいろ言われる.
そこで,本当は裏でお金を使っているのだが,「一応」大物の二岡を差し出すことで,形だけでもトレードということにした...

どうでしょ?

まあ,憶測です.

同じカネを使っても,ヤクルトからもぎ取ったラミちゃんとグライシンガーは活躍したので,それに比べてクルーンの影が薄くなったのは仕方ないですね.
でも,成績だけから言えば,最多セーブ(41S)を取っているから文句はないはずなのですが...
ただ,クルーンの場合,人柄というか,言動にちょっと変わったところがあるので,Gカラーに合わない,別の言い方をすると,ナベツネからは嫌われるタイプですよね.
いわゆる良い子じゃないから.

その点,ラミちゃんは人から好かれるタイプだし,グライシンガーもまじめ人間で,Gカラーにはぴったりかも知れません.

まあ,その辺いろいろあったとは思います.

ただ,逆説的かもしれませんが,このトレード,二岡にとっては,幸運のはじまり,マイケルにとっては,不幸の始まりかもしれません.
いや,その可能性大といってもいいでしょう.

過去の歴史がそれを証明しているのです.

活躍しているうちはちやほやされますが,怪我をしたり,調子が落ちれば,G軍ではすぐに見捨てられる.

自分の育ったチームだったら,コーチとして若手を育てたり,場合によっては監督として采配を振るったりすることもありうるわけですが,Gではそれは,望めませんね.

デーブ大久保のように自分の出身球団と常にコンタクトを取って,自分の将来のポジションを確保しておく努力が必須です.

ここ数年の,G軍に金で買われた選手たちに,その度量があるかな?

「池袋ウエストゲートパークⅦ Gボーイズ冬戦争」石田衣良

2008年11月13日 21時01分06秒 | 読書


池袋という街を舞台にした黒の世界と灰色の世界.
主人公のマコトは,片足を白の世界に置きながら,もう片足は黒と灰色の世界を行ったり来たり.
いつもながらのアバンチュール疑似体験をさせてくれる池袋ウエストゲートパークシリーズ.
もう第7作目なんですね.

正直いって,文学作品としてのレベルというかランクは私には良くわかりません.
でも,面白いんだからいいでしょ?っていうのが率直な感想ですな.

マコトのような体験をしてみたいとは決して思わない.
怖いし痛いし下手をするとヤクザから殺される.

でも,マコトみたいな友達がいたら楽しいだろうなと思う.
いっしょに酒を飲んで話を聴いてみたい.

今回は,Gボーイズのキング・タカシのマコトに見せる友情が結構泣かせる.

冷酷を絵に描いたようなタカシでも,中小企業の社長なみに組織の運営の難しさを感じているのだなあ.

そういう意味で,タカシも年を取った,というか本当の大人になったということかもしれません.

さあ,このシリーズこれからどうするのかなあ?

30過ぎのマコトやタカシは想像できないぞ!

しかし,ここまでこのシリーズを飽きさせずひっぱってきた石田衣良さん,ご立派です.

野球界のニューヒーロー「岸孝之」

2008年11月09日 02時00分02秒 | 日記
え?岸って誰?とおっしゃる方が多いかもしれません.

でも,この日本シリーズを見てる方ならご存知ですね.
世の中に,アンチジャイアンツと言われる人々がどれくらいいるのか知れませんが,その,うん千万人のアンチジャイアンツの溜飲を下げた,西武ライオンズの若きエースです.
ライオンズのエースと言えば,涌井投手ですが,ことクライマックスシリーズ以降についていえば,西武のエースは,この岸君ですね.
見栄えのするハンサムですが,それはどうでも良くて,ピッチング内容がすばらしい.
伸びのあるストレートと,2階から落ちてくるようなカーブに,低めにコントロールされたチェンジアップ,これらが絶妙なバランスで配給されてくるので,巨人のバッターは手も足も出ない.
西武3勝のうち2勝は,この岸君です.

いえいえ,私は決して西武ファンではないです.
西武ファンではないのですが,彼のピッチングのすばらしには感嘆せざるを得ない.
あと,感情を全くといっていいほど表わさないクールな表情もいいですね.
プロはこうでなくっちゃ.

この岸君,西武のみならず,ひょっとしたらプロ野球界を背負って立つ日本のエースになるかも知れません.
ダルビッシュもうかうか出来ませんぞ.

さて,いろいろとあった日本シリーズですが,明日は精一杯西武を応援します.
巨人ファンの皆さんごめんなさい.

あと,誤解が無いように申し上げますが,私は,セリーグはヤクルトスワローズ,パリークはソフトバンクホークスのファンであります.

両チームとも今期は悔しい思いをしましたが,来期は心機一転,優勝目指すぞ!おう!

来年は日本シリーズで,高田監督と秋山新監督が握手するシーンを見たいなあ!

どっちを応援したらいいのか困りますが,困ってみたいものです.

「秘密」東野圭吾

2008年11月08日 16時57分47秒 | 読書


どんな小説にもテーマがあるというのが私の考えです.

テーマといっても,ワンフレーズで表現できるとは限らないし,ワンセンテンスかもしれない.
でも,何らかの主張というか,読者に向かって語りかけたい作者の「想い」があると思うのです.
その「想い」とストーリーの面白さとがうまく重なると,お気に入りの1冊となるわけで.
当然ながら「想い」がすばらしくても,ストーリーがつまらないとダメですね.

で,この「秘密」の話となるのですが...
ストーリーはべらぼうに面白いのです.ほとんど一気読みしてしまいます.
物語の展開が早くて息つく暇もない感じ.
会話も洒落ているし,ちょっとほろりとする場面もある.

でも,読み終わってみると...
ん?
で,結局なんだったの?
という想いが私の胸に残ったのですよ.

もちろん,それは単に,私の期待した展開と違っていただけなのかもしれません.

この物語から,麗しい夫婦愛を感じ取る読者もいるのかもしれませんしね.

ただ,私には今ひとつピンと来なかった.

ふ~む.
なぜかな.考えてみよう...
たぶん,こういうことなのかもしれない.

すべてを包み隠さず相手にぶつけて,本音+本心で相手を理解しあう愛 →これをタイプAとしましょう.

それに対して,相手の立場や自分との関係を慮って,相手を傷つけないことを最優先して,相手を守る愛 →これをタイプBとします.

主人公の妻,直子はタイプBなのですね.

考えてみたら,私はタイプAが好みなんだな.
なんじゃ,そういう話かい!! って思ったかたもいるでしょうね.すみません,そういう話なんです.

私はだめなんです,直子タイプが.

でも,考えてみたら,私のかみさんはどちらかというとタイプAだなあ.

う~ん.

自分がわからなくなった.

こういうときは,焼酎でも飲んで,寝ちゃおう.
明日は休みだし.

菊池渓谷の紅葉

2008年11月02日 20時27分43秒 | 日記




今日紅葉を見に,菊池渓谷に行ってきました.

菊池渓谷は阿蘇山外輪山の北側に位置する渓谷で,熊本では,夏は避暑に,秋は紅葉に,人気のスポットです.
あの超有名な黒川温泉にも車で1時間くらいのところです.
実は,紅葉にはちょっと早くて,あと2週間後くらいがベストなのですが,我が家は皆忙しいもので,行ける時に行っておかなければ,紅葉シーズンを逃してしまうのです.
そんなわけで,今日,まだ早いのは承知で行ってきました.

・・・
確かに早すぎた.

でも,わずかですが,色づいている木もあったし,菊池渓谷自体が,心安らげるすばらしい場所なので,別に紅葉という付加価値がついてなくても十分に楽しめる日帰り旅行でした.

まず,空気が違う.
フィトンチッドあふれる空気を吸って,森林浴のエッセンスを味わえました.

渓流のマイナスイオンも気持ちを柔らかくしてくれます.

帰りに旭志村で温泉に入ってから帰ってきました.

週末にこういう体験をしてれば,長生きできますね,うん.