書く仕事

ご訪問ありがとう!!ミステリー小説の感想を中心に,読書,日々の雑感,映画の感想等を書き散らかしています.

「下町ロケット」池井戸 潤

2012年05月26日 23時18分05秒 | 読書
「下町ロケット」池井戸 潤



かつて研究者としてロケット開発に情熱を傾けていた佃航平は,ある失敗を機にロケット開発の研究から身を引き,父親の町工場を引き継いでいた.
佃の会社は小さいながらも,技術とものつくりへの情熱は大企業以上のものをもっている.
しかし,その優れた技術があるゆえに,さらに佃が持つロケットエンジンのバルブ制御に関する特許のため,大企業から見ると眼の上のたんこぶ的存在となり,特許つぶし,会社の買収などさまざまな嫌がらせに合う.さらに会社の経営方針をめぐって若手社員との間に癒し難い溝が出来てしまい.会社は危急存亡の瀬戸際に立たされてしまう.

さあ,どうする佃.

とにかく,大企業の嫌がらせの描き方が凄いというかうまいと言うか,嫌な人物の描き方は本当にうまい.

そして,窮鼠かえって猫を噛む.で,ある事件をきっかけに意外な展開で社内が結束するのだが,今まで社長に反旗を翻していたはずの,ある社員の胸のすく活躍で大企業を懲らしめ,会社の利益を守るあたりがこの小説のクライマックスですね.

この数ページは思わすページをめくる手が震えます.
髪の毛が逆立つ感覚を久しぶりに味わった.

人生にちょっと疲れたかなと思う日が続くお父さんにお勧めです.

いつもの腰痛

2012年05月20日 20時38分55秒 | 日記
ここ10日間ほどですが,腰が痛いんですよね.

だいたい,1年~2年に1回くらいのペースで腰痛の時期が来ます.

特定の季節とかではなくて不定期のようです.

寒い時もあるし,夏の盛りの時もあります.

1回痛くなると2週間~1ヶ月くらい続いて段々痛みが取れます.

その最中も日常生活に大きな支障があるわけではありませんが,本格的な「ギクッ」が恐いので,腰痛の間は何をするにもスローモーションになります.

背後から名前を呼ばれても,3秒くらいかけてゆっくり振り向きます^^;

ただ,ここ数年はその加減を覚えまして,最初の時のような激痛にはならない動作範囲がわかるようになりました.

おかげで鈍痛ですんでいますが,逆に言うと慢性化している証拠なのかもしれません.

早く治ってくれることを祈って,今日は早寝します.

「水曜の朝,午前三時」蓮見 圭一

2012年05月19日 11時46分13秒 | 読書
「水曜の朝,午前三時」蓮見 圭一



実は,今「下町ロケット」を借りてきて読もうとしているのだけど,この「水曜の朝...」も2週間ほど前にブックオフで買って,読みかけになっている.
実は最近,すっかり読書のペースが落ちてしまっている.

その理由は,「引越し」だ.

以前は,通勤途中に喫茶店(カフェ)がたくさんあったので,朝の時間をちょっとずつ使って,ほぼ一定のペースで読書が進んでいたのです.

しかし,大学の近くに引っ越してからは,通勤があっという間になってしまい,途中にカフェも無く,すっかり本を読む時間が取れなくなってしまった.
大学に着いてから読めばよいと思うのだが,なぜか,大学に着いちゃうとページを開く気が起こらないんだなあ.

そんな中で,なんとか時間を作って読んだのです.
実は大部分は今日羽田空港のラウンジで読んだというのが真相.

主人公は45歳の若さで逝った翻訳家で詩人の四条直美.
直美は、大阪万博のコンパニオンとして働いていた23歳の夏に、外交官として将来を嘱望される理想の恋人・臼井礼と知り合い,恋に落ちる.

しかし,直美を絶望の底に落とすような事実があることを臼井が隠していたことが発覚し,短い恋は一度終わってしまう.
「もし、あのとき、あの人との人生を選んでいたら…」。

恋というのは障害が大きければ大きいほど燃え上がるものだが,その障害が絶望につながるものなら,そうも言ってられない.

現在なら二人は祝福された結婚をしていたに違いないわけで,結局この恋の破綻も,時代がなした破綻であり,戦後社会における差別・被差別が作ったラブストーリーということになるだろう.

直美は女性としてというより,人間として非常に複雑な感情の動きをする人として描かれており,作者の思い入れを感じるキャラクターだ.

魅力的ではあるが,難しい性格である.

現実にもこういう女性は居そうだが,難しいというのは他人からそう見えるだけであり,本人の心の中は混沌としてはいるが純粋であり,臆病でかつ愛すべき女性である.

人と人とのコミュニケーションはまさに水もの,相性しだいだが,単に相性だけでは済まされない,心の動きが隠れており,その結果として恋に落ちたり,嫌ったりすることになる.

「本当に人間関係は難しい」というのが結論というのは単純化しすぎか.

直美が娘に残した遺書のような形の文章となっているが,直美の恋の半生記であり,切なさと絶望と熱情の記録文学のような気もする.

柄にもなく,こんな恋愛物を読んでしまって...

しかし,直美や臼井を通して,自分にも恋愛の感情が心のどこかに沈殿しているのを発見してしまった気もする.

それを攪拌するのが恐い気もするというのが正直なところだ.

さあ,「下町ロケット」で理系人間の情熱に火をつけよう.

5月18日(金)のつぶやき

2012年05月19日 02時14分34秒 | 日記
08:30 from Keitai Web
秋葉原なう。朝のJR,想像してたほど混雑してません。ちょっと意外。これから津田沼の千葉工大へ向かいます。

18:53 from Mobile Web (Re: @hikoboshi_film
@hikoboshi_film 昼抜きなら無理もありません。^^

19:01 from Tweet Button
やりましたね。九工大! → H2A打ち上げ:未明の九工大に喜び bit.ly/L47YxN 【毎日新聞】 #maiaapp_mai

by kumacoollife on Twitter

東京出張

2012年05月16日 23時10分51秒 | 日記
明日木曜と金曜は東京で仕事です.

主目的は電子情報通信学会のLOIS研究会(場所は千葉工大)への参加ですが,明日は朝一の飛行機で飛び,東京ビッグサイトに寄り道して,教育ITソリューションEXPOも見てきます.

ということで,今日は早寝です.

皆さんおやすみなさい.

靴下持ち歩き事件

2012年05月15日 22時57分38秒 | 日記
今夜,脱いだ靴下を洗濯機に放り込もうと思い,脱衣場に行こうとした.
洗濯機は風呂の前の脱衣場にあるわけね.

ところが,あいにく娘が風呂に入っていたのね.
娘は,入浴中は例え風呂のドアが閉まっていても,脱衣場に私が来ると怒り狂うので,仕方なく脱いだ靴下を持ったまま,居間に戻ったわけね.

すると,今度はかみさんがそんな汚いものを持って居間に入ってくるなんて非常識と言って私をなじる.

いったい,わたしゃどうすりゃいいのさ.

見てろ,ぐれてやる.

体育祭

2012年05月14日 16時38分38秒 | 日記
昨日は娘の高校の体育祭でした.

なかなか楽しかった.

うちの子供たちは,親に似ず,2人とも足が速い.

長女は中学では短距離の速い同期がいたので中距離に回され,800mを走っていました.

この春,高校に進学し,やはり陸上部に入りましたが,陸上部ではまだ「専門」を決めてないらしい.

そんな中での昨日の体育祭ですが,クラス対抗の100m走と色対抗のリレーに出て,本人いわく「気持ちよかった」という結果でした.

まあ,親ばかと笑ってください.

写真は応援席の最上部にディスプレーされていた絵.










高校生ともなると,この手の「作品」も見事なものですね.

1度きりの展示で終わらせるのはもったいないくらいです.
ま,そこが良いところなのでしょうけど.

子供たちの元気とやる気に触れ,少しばかりエネルギーをもらって帰りました.