書く仕事

ご訪問ありがとう!!ミステリー小説の感想を中心に,読書,日々の雑感,映画の感想等を書き散らかしています.

ははは!ルー語変換

2007年08月30日 10時44分55秒 | 日記
奇妙な和製英語で人気があるルー大柴さん.
彼の言い回しを「IT」技術を使って,自動的に作っちゃうサイトを見つけました.
題して,「ルー語変換」サイト
http://lou5.jp/
ちなみに私のこのブログを変換すると(↓クリック)
http://lou5.jp/?url=http://blog.goo.ne.jp/coollife/

なんともいえず,おかしいです.

彼のおかしさは,吉本とかお笑いの芸人さんとは違って,本人は笑いを取るためでなく,あくまで「かっこうよく」見せようとしているところにあるのでしょうね.

ま,それも才能といえば才能でしょうが,面白さにもいろいろなパターンがあるものだなあと,感心しました.

それにしても,こんな変換サイトがあるとは,驚きです.

こんなこと,よく思いつくものですね.

もっとも,標準語を大阪弁に変換するサイトなんてのもありますし,技術的には,そんなに特殊な難しい処理をしているのではないと思いますけど.

残念!「バルサン氷殺ジェット」を自主回収

2007年08月28日 22時01分48秒 | 日記
ライオンが、殺虫剤「バルサン氷殺ジェット」を自主回収すると発表しました。
殺虫成分を使用せず、マイナス40度の冷却力で殺虫するのが特徴でして,赤ちゃんがいる部屋でも安心して使えると,大好評の商品だったのですが...
しかし,圧縮ガスとして,可燃性ガスを使用していたのでした.
火気を使用する場所で使わないなどの注意書きは表示しているのですが,引火事故が複数件発生していることから,自主回収を決めたそうです.

ちゃんと,表示しているので,裁判になっても負けることは無いと思いますが,企業の良心というのでしょうか,悪評が立つのを恐れたのかもしれませんが,自主回収という結論に達したようです.

コンセプトは画期的だと思うのですが,可燃性ガスを使っちゃったのが,ミスでしたね.
画竜点睛を欠いた感があります.

ほんと,このての商品化,つまり,化学薬品を使うものの商品化は難しいですね.

安全とアイデアコンセプトを両立させることの難しさを痛感します.

楽あれば...

2007年08月26日 21時05分27秒 | 日記
北海道で涼しい思いをしてきた罰か...
昨日も今日も猛暑日の熊本w

流れる汗を呆然と見送った2日間でした.(妙な表現ですが)

しかし暑い.

この暑さはあと2日ほどで峠を越えるという,気象庁の発表がありました.

ただ,ひたすら,その予報が当たることを祈ります.

残暑お見舞い申し上げます.

そうだ,冬休みの計画立てよっと!

かみさんに意見を聞いたら,ルスツのスキーはどうかとのこと.

いいね.

気持ちだけでも涼しくなれそうですし.


北海道夏休みツアー

2007年08月25日 12時50分47秒 | 日記
行ってきました,北海道!

いろいろな所へ行き,いろいろなものを見て,いろいろなものを食べてきました.
でも,何といってもうれしかったのは,北海道の涼しさです.
連日猛暑日の熊本で,仮死状態のようになった体が,最低気温17度の北海道のおかげで生き返った感じです.

[第1日目:8月20日(月)]
朝熊本空港を発ち,羽田経由で千歳空港へ.
熊本からは千歳直行便がないのです.(泣)
札幌で大学に通う長男とは,無事,千歳空港で落ち合うことができました.
元気な顔を見て,一安心.

その足で,レンタカーを借りて,富良野に向けて出発.
借りた車にはカーナビが装備されていました.
実は,我が家の車にはカーナビがないので,カーナビ使用は初体験.
便利なものですね.
地図がとても見やすくて,ほとんど道に迷うことはないですね.
千歳市内から高速に乗り,三笠IC経由で,富良野へスムースに移動できました.

宿に行く前に,2箇所ほど観光.
一つは,「ファーム富田」
ファーム富田は,ラベンダー栽培の先駆けで,代名詞的な存在とか.
あいにく,ラベンダーは季節が,1ヶ月ほど遅かったので,少ししか咲いていませんでした.(写真)



もう一つは,あの「北の国から」で有名な「五郎の石の家」です.

私もかみさんも「北の国から」シリーズのファンなので,とても興味深かったです.
田中邦衛さんの口調がおもわず脳裏によみがえりました.

宿には7時頃到着し,先に食事をすませてからお風呂へ.
熊本から北海道・富良野へ2000km近い大移動でしたが,あっという間の一日でした.
なお,夕食の後,部屋のテレビで例の沖縄の飛行機事故のニュースを見て,大ビックリ.
到着後に知ってよかった.

[第2日目:8月21日(火)]
午前中は美瑛の丘めぐりを楽しみました.

北海道の自然を,男性的な面と女性的な面に分けると,その女性的な面というのでしょうか,ひろびろとしたのどかな自然の代表である,パノラマ的な景色を楽しめる場所ですね.

写真のパノラマロードと呼ばれる花一面の丘は目を見張るほどきれいです.


このあたりは,なだらかな丘の上に,特徴的な木がぽつんと立っているところが多くて,コマーシャルにたくさん使われているようです.

写真はそのひとつ,「セブンスターの木」


この他,日産スカイラインの「ケンとメリーの木」,「マイルドセブンの丘」等があります.

午後は旭山動物園に行きましたが,その前にお昼ご飯を,旭川市内の「青葉」というラーメン屋さんにて,旭川ラーメンを食べました.


なんと,のりに「旭川らうめん 青葉」と印刷してるのにビックリ.
おいしかったです.

旭山動物園は夏休み中とあって,かなり込んでいましたね.
北極熊やアザラシなど人気ものを見るには30分程度待たなければなりません.

今年は東京上野の動物園を抜いて,入場者数日本一に輝いたという旭山動物園.

ひととおり見て感じたのは,動物達が生き生きしていることですね.

何より,動きが活発です.
一般の動物園だと,動物達はほとんど動かないですよね.
ただ,じっと寝ているだけの動物達を見るだけという印象でした.

しかし,ここ旭山動物園では,とにかく,動物達がよく動くので,見ていて飽きないという気がします.

では,なぜ,そういうことができたのか?

それは,動物達の習性をよく研究し,動物達が活発に動きたくなるような環境を用意してあげているからです.

例えば,ただ檻の中に動物を入れるのではなく,野生の状態に近くなるような,植物,土,岩,綱や渡り梯子などを配し,「本能的に」動物達が動き回りたくなるように工夫されているのです.

さらにうれしいことに,それを見る観客が,動物達の動きがよく見えるように,横からだけでなく,上から,下から,見えるように通路や観察スポットが工夫されているというわけです.
ただ,写真は動物達の目を保護するためフラッシュ禁止なので,あまり撮ることはできませんでした.
仕方ないですね.
まあ,自分の目でしっかりと見て感動すればよいということでしょう.


[第3日目:8月22日(水)]
3日目は富良野からニセコへの移動日なんですが,途中札幌で寄り道をして,長男の住処を覗く事にしました.

長男は,大学に入った当初は,まかない付きの下宿に入っていましたが,友人3人と,計4人で,賃貸マンションをシェアして,分担で自炊するという,私の経験からは想像できないような生活をしているのです.

20歳の若者が4人で共同生活なんて,どう考えても無謀だなあと,思いつつも,本人が頑張っているようなので,文句を言わずに黙って見ておりますが...

せっかくの機会なので,見ておこうかと...

結果は,...

思ったよりは,よくやっているなという感じです.

食事もちゃんと作っているようですし.

ま,もうしばらく様子をみることにしましょう.

お昼は札幌駅ビルの回転寿司で.

途中,三段の滝とか,観光しながらニセコの宿に向かいました.
宿の名前は「甘露の森」.
この近くの湧き水を甘露の水というらしいのですが,昭和天皇がこのお水を口にされて,「甘露」と,おっしゃったのがその由来とか.

夕食は,豪華な刺身盛に始まる,和洋折衷の懐石風.


海鮮ものは北海道ならではのもので,おおいに堪能しました.

[第4日目:8月23日(木)]
4日目のメインは,ニセコのラフティング体験.
NAC(ニセコアドベンチャーセンター)というところがやっているシステムです.
8人乗りのゴムボートで,尻別川を8km程,1時間半くらいかけて川下りします.
かなり揺れますし,水しぶきで濡れますので,デジカメは持って行けません.
だから,残念ながら写真は無し.

でも,NACの人がまとめて撮ってくれ,後で,注文に応じて送ってくれることになっています.

このシステムを立ち上げたのはオーストラリアのビジネスマンらしいのですが,その人が始めて,この地を訪れた時,「こんな,すばらしい自然があるのに,なぜ,日本の人々はここで遊ばないのか?」と,大いに疑問に思ったそうです.

それが,きっかけになり,結局,自らこのシステムを商品化し,事業として立ち上げたとか.

今では,近くに類似のサービスが増えてきているようですが,ここNACがオリジナルだそうです.

なお,社長がオーストラリア人ということもあって,一緒にボートに乗り,指導してくれるガイドさんの中に3人もオーストラリア人の若者が混じっています.
たまたま,私達のボートも,ベックさんという20歳くらいの若い女性のガイドさんが乗ってくれ,ボートの指導だけでなく,英会話の臨時教師もやってもらうという,うれしい想定外の経験もありました.
こちらからも日本語を教えてあげ,give and take の精神を実践したというところ.

[最終日:8月24日(金)]
最終日はニセコから,途中,羊蹄山や支笏湖などを観光しながら,千歳へ向かいました.
写真は羊蹄山.

人物は左から,かみさん,長女,長男です.
シャッター係が私.
千歳に3時前に着き,レンタカーを返してチェックイン.
来た時と逆のコースをたどり,羽田経由で熊本へ.

さあ,夏休みも終わりです.

実は,旅行中にも,学部長から電話で,講演の出張の依頼が入ったり,入試課の人とのその段取りの話を電話したり,いろいろとあったんですが,まあまあ,楽しい旅行でした.

英気を養ったと,言えるかどうかは正直わかりませんが,また,来週から頑張って仕事するしかないですね.

北海道旅行

2007年08月19日 08時35分47秒 | 日記
ちょっと遅めの夏休みです.
明日8月20日から4泊5日で北海道に家族旅行に行ってきます.
富良野とニセコに2泊ずつ.
富良野では,美瑛の大自然を見てきます.
念願の旭山動物園にも行ってきます.
ニセコではラフティングといって,ゴムボートによる川下り体験も予定しています.
楽しみです.

熊本から家内と長女と私の3人が千歳に飛び,札幌在住の長男と千歳空港で合流.
千歳でレンタカーを借り,4人で旭川に向かうという段取り.

長男は大学2年生で,免許も取ったし,だいぶ北海道の地理にも慣れて来ているので頼りにしています.(頼むよ,のんくん)

主な日程は次のとおり.


■8月20日(月)
9:00熊本空港発→10:30羽田着→11:00羽田発→12:35札幌千歳着
長男と合流
レンタカーにて富良野へ
富良野泊
■8月21日(火)
午前 美瑛 サイクリング
午後 旭山動物園
富良野泊
■8月22日(水)
観光しながら富良野からニセコへ移動
ニセコ泊
■8月23日(木)
午前 ニセコ観光
午後 ラフティング
ニセコ泊
■8月24日(金)
16:00千歳発→17:30羽田着→18:20羽田発→20:05熊本着

こわい!熱中症

2007年08月18日 10時57分26秒 | 日記
皆様,残暑お見舞い申し上げます.

東日本では,だいぶ暑さがやわらいだようですが,西日本はまだまだ,記録的な猛暑が続いています.
そんな日本で,毎日新聞紙上を賑わすキーワード,「熱中症」のお話.

熱中症という病気,そのメカニズムがよくわからなかったので,ちょっと調べてみました.
要はこういうことのようです.

(1)気温が高い状態が続くと,体温を保つために汗をかきます.
(2)しかし,湿度が高かったり,気温が高すぎると,汗をかいても,汗の気化熱による冷却効果が足りないために,体温が上昇し,汗をかき続け,水分ばかりが失われます
(3)水分が極端に失われると,今度は逆に,脳や心臓を守るために,汗が出ないように血管が収縮します.
(4)その結果さらに体温が上昇し,けいれん・精神錯乱・昏睡などを起こし,最悪の場合,死に至ります.

怖いですねえ.

(1)と(2)の途中くらいまでは日常生活で,よくあることなのですね.
大事なことは,(3)にならないように,どこかで体温を下げ,適切に水分を補給する必要があるということですね.

お年寄りの場合は,屋内で静かに寝ているときでも熱中症になる事があります.
それは,お年寄りの場合,のどの渇きに対する脳の感度が落ちて,水を飲みたいという欲求があまり生じないことも原因の一つだそうです.
また,夜中にトイレに行くのが嫌で,寝る前に水分を取らないことも原因になるらしい.

夜寝る前の一杯の水は,宝水(たからみず)といって,とても体に良いのだそうです.

また,汗には塩分が含まれているので,水分だけでなく塩分も取るべきだということも,よく言われます.
しかし,それは,猛暑の日中にハードな運動をした時などのことであり,通常は真水で良いそうです.

水分をこまめに取って,猛暑の夏を乗り切りましょう!

「削除ボーイズ0326」方波見大志(かたばみだいし)

2007年08月15日 15時13分46秒 | 読書


SFでもあり,ミステリーでもあるかな?

一見デジカメのような「削除装置」
何を削除するかというと,撮影された人の過去の5分間.
その人が言ったこと,したことを5分間だけ,ナシにする事ができるのです.
時刻は自由に設定でき,その時刻から,きっかり5分間分の出来事を削除できる.
主人公は川口直都(なおと),通称グッチ.小学校6年生の男の子です.
中学生の兄と小学生の妹がいます.
幼なじみで親友のハル,同級生の女の子,浮石.
青春というにはあまりにも幼く,危うい日々.

とある,おぞましい事件に関わりを持っていた兄.
その事件が親友ハルを不幸の底に突き落としてしまう.
それらを何とかして解決しようとして駆け回るグッチ.

そんなグッチに救世主のようにして現れた「削除装置」.
これさえあれば,皆の不幸を救う事ができると思ったグッチだったが...

しかし,本当に,5分間を削除するだけで,不幸は回避できるのか?
人生には,決して消せない何かがある.
そして,消してしまうことで,新たな不幸を招くことになってしまいます.

SFやミステリーの形を取ってはいますが,大人に一歩ずつ近づいていく主人公達の青春ストーリーともいえますね.

難を言えば,全体の構成にややまとまりのなさを感じますが,ストーリーの展開はとても面白くて,グイグイ引きこまれました.

登場人物のキャラクターがいかにも現代の小中学生を彷彿とさせる点がお見事だと思います.
高校生くらいになるともっと描きやすいのでしょうが,小学生となると,よほど子供達の世界をよく知っていないと,難しいでしょうね.
その点で,感心するほど各登場人物のキャラクターが描き分けられていました.
なお,0326とは3分26秒のこと.
削除できるのは,当初は5分間だったのですが,ある事件のために,装置がおかしくなり,3分26秒に減ってしまうのです.

第1回ポプラ社小説大賞受賞作とのこと.

「哲学の謎」野矢茂樹 (講談社現代新書)

2007年08月13日 16時07分13秒 | 読書

以前から,興味があった「自分とは何か?」ということ.
これを知りたくて,少し哲学関係の本を読んでみることにしました.

まず,1冊目は「哲学の謎」.
講談社現代新書でして,いかにもという感じの啓蒙書風.
大学の図書館の哲学書のコーナーで見つけました.

著者は,Wikipediaによると,東大の総合文化研究科の教授で,専攻は分析哲学とか(全く知りません)。
ウィトゲンシュタインを思考基盤とする哲学研究(ちんぷんかんぷん)の日本での第一人者とあります.
まあ,その道では有名な人らしい.

それはともかく,まずは読んでみました.
文章自体は口語体ですし,とても読みやすい本でした.
私が哲学の素人なので,哲学のどの範囲をカバーしているのかということすら分かりませんが,少なくとも私のような素人への啓蒙書のようで,最初に読む本としては大きな誤りではなかったと思います.

この本では,人間の意識,記憶,経験など人間の内面の動きと,実際の現実や実在との関係に関する著者の疑問が対話形式で語られます.

例えば,こんな風に...

A:地球上からいっさいの生物が絶滅したとするね.
B:いきなり,何さ.
A:そのとき,それでも,夕焼けはなお赤いだろうか?
B:何か,不気味な色に変わるとでも?
A:いや,見るものがいなくても夕焼けは色をもつか,ということ.

人間はいろいろな物質が存在する実在の世界に住み,色とか匂いとか音とかいろんな感覚を受け取り,それを意識して生きていますね.
その受け取り手の人間が死んでしまったら,実在の世界というのはどうなるのかという問いです.

結局最後まで答えは書いていないのですが,要はそういうことを突き詰めて考えるのが哲学ということなのです.(この本によればね)
著者は,「人間は五感によって実在の世界を知っている気になっている.
例えば,このコーヒーカップを手にとって,確かにこのカップの形や色を認識する事ができる.しかし,それは,まるでテレビの中継のようなもので,テレビ画面を見ながらカップの色や形を確かめているに過ぎない.このカップ,と言ってカップを指差したとしても,それは,あたかも,テレビ画面の中のカップを指差しただけであり,実在のカップとはなんら関わりを持ち得ない」
というわけです.

これは主張と言うより,問いかけに近いので,著者自身の疑問や葛藤とも言えるのですが...
要は,そういう,まさに哲学的な問いかけを通して,読者に哲学の根本命題を理解してもらおうと言う意図があるのです.

当然ながら,この本に哲学の全ての課題が書いてあるとは思わないんですが,通読した限りでは,私が知りたいこととの間に,かなりのギャップを感じました.

この本で示される哲学とは,まず,絶対的な自我というか,「自分」というものがまずあって,その自分と現実世界である実在との「関係性」を問い詰めていくというものに思えました.

つまり,「自分とは何か?」という私の問いに答えるのではなくて,自分(の意識)と実在とがどう関わっているかということしか,考えていないのですね.
だから,この本によれば,「自分が死ねば,自分の意識はなくなる」という,立場なんです.
輪廻とか,精神と肉体との関係とかには全く触れられていない.

もう一つ不満を言わせていただくと,人間の意識というものを出発点と言うか,絶対的に,必ずどこかにあるものとして議論をスタートしているために,科学的な考え方からずれちゃっている点が多々見受けられて苦笑いをしてしまいます.

人間が対象物を認識するというのは,感覚器官と脳の連携による相互作用の「結果」なんですね.
ある視覚情報が目から入ってきた「結果」,コーヒーカップがそこにあることがわかるということなんです.
ところが,この本は,まず,コーヒーカップがそこにあるという「意識」が先にあって,その意識と,実在する本物のコーヒーカップとの関係性を延々と考察して,挙句の果ては,見る人が死んでしまえば,コーヒーカップは実在しなかったのと同じだ,と言うような考察も述べるわけですね.
逆でしょと.
コーヒーカップはもともとそこにあって,そこに光も当たっている.
そして,「生きた」人がその光を見れば,結果的にコーヒーカップの存在を認識できるし,たまたま,そこに誰も居なければ,誰もそのコーヒーカップを認識できないということなんですよね.

要は,人間の意識と言うか,思索というか,分かりやすく言うと人間至上主義,意識至上主義,見たいな驕りを感じました.

自分の意識ってなんだろう?
自意識ってどこにあるのだろう?
自分という意識は,脳の電気信号の動きの一つなのだろうか?
犬や猫にも自意識はあるのか?
死ねば,その意識はどうなるのだろうか?

というようなことにはあまり興味がないようなのですね.

この本,内容はとても分かりやすくて,啓蒙書としてはきっとすばらしいんでしょう.
すごく勉強になりましたから.
でも当初の目的からいうと,残念ながら,外れでした.

でも,この本が全てとは思いませんので,また,2冊目に挑戦してみます.

孫の顔を見せに

2007年08月12日 17時10分15秒 | 日記

昨日から,1泊2日で北九州の小倉の私の実家に,長女と2人で行ってきました.
何ヶ月かぶりに孫の顔を見せに行ってきたわけです.

娘も,普段,自分の家では親からうるさいことばかり言われますので,大歓迎してくれるおじいちゃんちに行くのは大好きのようです.

おいしいものをご馳走になって,夜は好きなテレビ番組を見て,満足して帰ってきました.

私も,たまにはこういう好き勝手もいいかなと思って,黙って見ていました.

写真は,今日帰ってくる時,実家の近くの郵便局の軒にあった,燕の巣です.
親鳥の他,ひなが5羽,ピイピイ鳴いていました.

写真を撮ろうとすると,親鳥はサッと,どこかへ飛んでいってしまいました.
たぶん,敵の注意を他にそらそうとしたのでしょう.

で,写真にはひな鳥だけが写ったというしだい.

その後,チャチャタウンという,プレイスポットに行き,ゲームセンターで遊んでから帰ってきました.

小倉駅から特急「有明」にのって,2時間ちょっとで熊本ですが,途中博多で帰省客が大勢乗ってきて,かなりの人が立っていました.
小倉始発の有明に乗って正解でした.

ソニックなんかで博多まで行き,博多からリレーつばめなんかに乗ろうとしたら大変だったなあと思い,同時にほっと胸をなでおろしました.

最近はだいだいそうなんですが,孫見せ旅行には,かみさんは同行しません.
それは,たまには,かみさんに一人だけの時間を持ってほしいからです.
いつも家事と仕事に追われているため,かみさんには,全くと言っていいほど,一人でのんびりする時間がありません.
せめて,何ヶ月かに1度くらいは,こういう時間をプレゼントしたくて,数年前から初めた私の企画なんです.

昨夜,実家からかみさんに,「お休みなさい」メールを送ったら,「あー,何にもしないうちに夜になっちゃったー」という返事が返ってきましたが,うん,それもいいんじゃない,と思いました.
何にもしない,一人だけの夜,多忙な主婦兼高校教師には,必要な時間だと思いますので.

映画「トランスフォーマー」マイケル・ベイ監督

2007年08月11日 10時02分45秒 | 映画・DVD

マイケル・ベイ監督,スピルバーグ製作総指揮の「トランスフォーマー」を見ました.
う~ん.
これって,ガンダムじゃん.
自動車が戦闘ロボットに変身する基本的アイデアは日本のアニメからのパクリですね.
ただ,ストーリー性というか,ドラマとして面白く作ってある点は,さすがハリウッドとは思うけど,スピルバーグがこんなことするのかなあ?
という,想いが残ります.

しかし,そこはマイケルベイ監督,それを割り引いたとしても,映像の迫力とCGの精緻さはすばらしい.
ただただ圧倒されっぱなしの2時間半です.

何かにいらいらしている人,気分をリセットしたい人向き,かな?

私は,もう少し奥深いものというか精神性というか,人類の未来を考えるような作品を期待していたので,正直言うと,ちょっとガッカリしました.

これじゃ,少なくとも,メンタリティとしてはウルトラマンシリーズと大差ないかな?
いや,それは言い過ぎかもしれません.ごめんなさい,マイケルベイ監督.

「キサラギ」に感動+感心した後だったので,より一層そう思うのかもしれませんが...

映画「キサラギ」佐藤祐市監督

2007年08月10日 09時41分34秒 | 映画・DVD

自殺したアイドル「如月ミキ」の1周忌に集まった男性ファン5人が、彼女の死の真相について壮絶な推理バトルを展開するワンルーム会話劇です.
これは面白かった.
とにかく,脚本がすごいです.
推理劇なので多くは語れませんが,登場人物一人一人がなんらかの形で如月ミキと関わりを持っていて,しかも,そのことを,最初は隠している.
ところがある人物の証言から,芋づる式に各々の秘密が現れてくるのです.
如月ミキの死の真相追求が物語の骨格なのですが,登場人物一人一人の,「個人的な」ミキへの想いが,切なさとともに物語を盛り上げます.
そして,最後は...

推理バトルの緊張感と,たどり着いた結末のギャップがハートフルです.
もちろん,ここでは言えませんけどね.
さすが,脚本は「ALWAYS 三丁目の夕日」の古沢良太さんです.

主演はあえて言えば,「家元」役の小栗旬ですが,「オダユージ」役のユースケサンタマリア,「スネーク」役の小出恵介,「安男」役のドランクドラゴン塚地武雅,「イチゴ娘」役の香川照之が,それぞれ強烈な個性を発揮して,ほぼ対等の役回りを演じます.
5人とも演技はうまいですね.
特に,最年少の小出恵介が,ベテラン役者達に一歩もひけをとらない軽妙な演技で場を盛り上げます.本当はもっと,シリアスな役の方が似合う気がしますが,こういう演技もできる事で,彼が真の役者であることが証明されます.
ユースケサンタマリアと香川照之は,ベテランの味を発揮して安心感のある演技でした.
ドランク塚地は,「間宮兄弟」で新人賞を総なめにしただけあって,既に役者ですよ.
お笑いタレントの領域を超えてます.
この映画,ハリウッド映画みたいな制作費何百億とかいう超大作とは,全く別の面白さをたっぷりと味あわせてくれます.

映画は,脚本+監督+役者 で出来ているんですから.
この映画は,脚本の面白さ,監督の想い,役者のうまさがハイレベルで一体となって仕上げられた良い映画だと思います.

「池袋ウエストゲートパークⅥ 灰色のピーターパン」石田衣良

2007年08月08日 00時58分11秒 | 読書

IWGPシリーズの第六作目を読みました.
テンポのよさは相変わらずで,切れの良いストーリー展開を楽しめました.

「灰色のピーターパン」
改造携帯電話で盗撮したパンチラ写真をネットで売りさばく天才的な小学生ミノル.しかし,そのビジネスをワルガキどもに知られてゆすられる羽目になり,池袋一のトラブルシューター,マコトに救済を求めてきます.
マコトは一つの罠をしかけ,ワルガキのたくらみを鮮やかに粉砕するのです.

「野獣とリユニオン」
シェフ志望の夢を奪われた兄の仇を討ちたい女の子チヒロ.しかし,マコトが調べてみると,相手もチンピラから強請られていて,単純なあだ討ちにはなりそうにない.
希望や夢とあだ討ちの葛藤に悩むチヒロと彼女の兄.
マコトはどう解決するのか?

「駅前無認可ガーデン」
ガーデンはキッズガーデン,つまり保育所のこと.
巨大な夜の都市で働く若い母親たちの頼みの綱ともいえる.
保育所のオーナー兼,保育士は,なんとGボーイズの先代キング,シンジ.
その保育所に勤める,テツオに幼児愛好者の疑いがかかる.
その疑いを晴らすのが,持ち込まれたトラブル.

「池袋フェニックス計画」
外国人と風俗店を追い出して浄化しようとする“池袋フェニックス計画”に巻き込まれます。安全で清潔な池袋が,本当に,皆が望んでいることなのか?
ホストクラブにはまり込んだ女の子を,強制的に風俗店で働かせて借金返済させるシステムにつかまってしまったかわいそうな音大生カズミ.
カズミの妹イクミが,カズミを救出しようとしてマコトに相談に来ます.
カズミ救出作戦を開始すると,意外なところで,池袋フェニックス計画とのつながりが見えてくるのでした.


シリーズも6作目になると,マコトのトラブルシューターぶりもすっかり板についてきます.
依頼者の方も,最初から「有名な」マコトを頼って,依頼に来るという感じですね.
事件の始まりに偶然性はあまりない.
マコトの方も,数をこなしているせいか,トラブルの内容によって,誰に連絡をとって情報を集めるのかとか,迅速に対応が取れるようになってきていて,事件解決の第一歩を踏み出すところまでは,スイスイと進みます.
しかし,そのまま進めば面白くないわけで,「ところがどっこい」と,いろいろと障害が現れることになるですが...

やはり,最後の「池袋フェニックス計画」が一番,読み応えがありましたね.
単純な問題解決だけじゃなくて,組織暴力と,治安当局の利害が絡み合って,池袋の将来がどうなってしまうのかという不安を,マコトの絶妙な作戦で一気に解きほぐし,解決してしまうところが痛快です.

もうひとつ,マコトが店番しながらCDラジカセで聞くクラシック音楽の紹介がいいですね.
その場を実に効果的に表現してくれます.
クラシックに興味ない人でも,そうか,そういう曲があるなら,聞いてみようかなと,思ってしまうのでは?

つかの間の単身生活

2007年08月07日 00時42分46秒 | 日記
かみさんと長女が今日から4日間神奈川の実家に帰ります.
ということで,わずか4日間ながら,久しぶりの単身生活です.
今日は,大学の暑気払いということで,いつもの先生方と,飲みに行きました.
ただ,明日仕事が早い先生がいたので,10時過ぎにはお開きになりました.
帰ってきて,風呂に入り,スポーツニュースを見てからブログを書いているというしだい.
それんしても,こんなのんびりした時間をすごせるのは本当に久しぶりです.
かみさんや子供にあれこれ言われずに,何でも自分のペースでできるというのは精神安定効果がありますな.
明日は,帰って来て何をしようかな?と考えること自体が楽しいかも.
あ,ワイシャツのアイロンかけが残っていた.
あと,カバンをどうしようかな?

ピアノ発表会

2007年08月05日 19時28分03秒 | 日記
今日,小学校5年生になる長女の,ピアノの発表会がありました.
長女が習っている先生の生徒さん,30名くらいが,日頃の練習の成果(?)をご披露するもので,我が家の年中行事の中にも組み込まれています.

まあ,私自身は,長女がピアニストになるなんて思ってもいない(そんな才能もない)ので,まあ,学芸会を見に行くくらいのつもりで,付き合っているというのが正直なところです.

本人は結構緊張しているみたいで,毎日弾けないところを繰り返し繰り返し練習していて,微笑ましくもかわいいものですね.

さて,その本番のステージです.
練習の甲斐があって,苦手な箇所は,なんとかつっかえずに弾けたのですが,その直後に簡単なパッセージで,間違えてしまったのでした.
ははは.
野球のピッチャーでも,クリーンアップを抑えてホッとした所で,下位打線にヒットを打たれるのと同じですね.
油断禁物という教訓を与えてくれた発表会でした.

そうそう,あまりよそ様のことを言うのはなんですが,中学生の女の子で,ものすごいドレスを着てステージに現れたのがいましてね.
背の高い子だったので,映えるといえば映えるのですが,まるでリサイタルですね.よく言えばね....
下手をすると,パーティコンパニオンさんのご登場かと...いやこれは失言.

やがて,パーティ,いや発表会が終わると,帰りにMOSバーガーに寄り,3人でハンバーガーのおやつを食べて帰宅したというしだいです.

カバンの修理

2007年08月04日 23時46分10秒 | 日記

愛用のカバンです.
購入したのは10年近く前,横浜駅のルミネ(何階だったかな?)のカバン屋さんでした.
まだ前の会社に在籍していた頃です.
手提げもできるし,リュックにもなることと,携帯や筆記用具などの小物を入れられるポケットが付いていることがポイントになって買いました.
1万5千円でした.
われながら,野暮なデザインと自覚していますが,10年近く使っていると,愛着が湧いてくるものですね.
しかし,ついに壊れてしまいました.
写真右下あたりのファスナーが外れかかり,隙間から中身が落ちてしまうのです.

で,新しいものを買おうと思っていた矢先,通勤途上の熊本上通りで,「カバンや靴の補修をします」という看板を掲げたお店を見つけたのです.

そうか,修理するという手があるなと思い,今日,そのお店の門を叩いたのですが...

修理の見積もりを聞いてびっくり,「ファスナーは修理はできないので,ファスナーごと交換になります.古いファスナーを外す手間が凄くかかるので,修理に1万円以上かかります」とのこと.
ガーン!
何で,そんなに?
その場は,失礼しましたってことで,すごすごと退散しました.

1万5千円のバッグのファスナーだけ交換するのに,なんで1万円以上かかるのか,日本の経済システムの不可思議に首をかしげながら自転車をこいで帰宅したのでした.