書く仕事

ご訪問ありがとう!!ミステリー小説の感想を中心に,読書,日々の雑感,映画の感想等を書き散らかしています.

宮崎名物冷汁失敗物語

2006年09月30日 02時29分54秒 | 日記
あのですね,名物だってことは知っていたんです.
だから注文したんですから.
しかし,食べ方を知らなかった.それが失敗の元.
だから,そのままお汁を飲んでしまったのです.しょショッパイ.
なんじゃこりゃあ,思い切り顔をしかめました.
何が名物だ!!とか,ぶつぶつ言いながら帰ってきました.
ブログで悪口言ってやろうと思いながら鼻息荒くですよ.
しかしさっき何の気なしにグーグルで見たら,...
ご飯にかけて食べます
しょっぱいわけだ.
というわけで,真実の冷汁レポートは次の宮崎出張までおあずけとなりました.
それにしても,熊本から宮崎って高速バスで,往復で6時間半もかかるんです.この出張は腰に悪い.
そして,学会発表はたったの10分.何だかなあ.

腰痛椅子

2006年09月29日 09時47分17秒 | 日記
2足歩行する人類の宿命です.「腰痛」.
もともと4本の足で走っていたものを,どんな理由があるにしろ半分の2本にしちゃったわけですから,無理がかかるのは仕方ないのかもしれません.
しかし,人類には知恵がある,ってかなり強引な前フリですが,私が愛用している腰痛椅子をご紹介します.
奥の茶色のは大学支給の教官用椅子.
手前のがタイトルの腰痛椅子です.
おしりを乗っける部分はわかるとして,下の幅広いパッドみたいなのは何だと思います?
実はここは「膝」を当てるんです.
ちょうど,正座をしている状態から少し,腰を浮かせた状態のまま安定させる感じになります.
そうすると,腰がスッと伸びて,痛みが和らいだ状態で仕事ができます.
なかなかのものです.私のは「Simple Life社」製ですが,いくつかのメーカが製造しているようです.価格は2万円くらいだったかな?
ただ,ちょっと問題がありまして...つまり,「見かけ」の問題なのです.
この椅子に座って仕事している時に学生が相談に来たりするでしょ?
すると,たいていの学生は,「せっ...先生何してんですか?」
で,私の腰痛履歴とこの椅子の効用を話し始めるはめになり,貴重な時間が過ぎていくという次第です.
ところで,この話題を取り上げたのは,私がいつもおじゃましているやさぐれさんのブログで,腰痛でお悩みというお話を拝見したからなんです.やさぐれさん,そして全国の腰痛もちの方々,どうぞお大事に.

「スローグッドバイ」 石田衣良

2006年09月24日 01時51分14秒 | 読書
池袋ウエストゲートパーク(IWGP)シリーズやアキハバラ@DEEPで今や絶好調の石田衣良さんの恋愛小説.短編集です.
あとがきで,作者が「できるなら誰も書いていないテーマを誰も書いてない方法で書きたいな」と述べています.
私は恋愛小説に造詣が深いわけではないので,本当のところはよくわかりませんが,確かにこんな恋愛小説は見たこと無いような気がします.
なぜかというと,恋愛小説につきものの「不倫」とか「破局」とか「破滅」とか「憎しみ」とかが出てこない.
恋愛の負の成分がきれいに拭い去られている.
かといって,相思相愛でハッピーエンドというわけでも,もちろんない.
普通とちょっとだけ違うキャラクター同士が,ちょっとだけ違うシチュエーションで出会ってしまう.そして何か惹かれ合うものを感じ,ひと時の恋愛あるいは恋愛のようなものを経験する.
ちょっとだけ違うって言うのは,相手がデートクラブのコールガールだったり,若い女の子のふりをしてネットの掲示板に登場する72歳のおばあちゃんだったり,セックスレスに悩む同棲中の女の子だったりするんですが,石田衣良さん独特の「やさしさ」とか「思いやり」のようなものに包まれた形で事態が進行し,あるときは思わぬ展開になったり,静かな別れを迎えることもあります.
しかし,たとえ別れが来る場合でも,お互いが未来に向かって旅立つために別々の道を行くという感じの別れなんですね.暗くない.
「娼年」を読んだときにも感じましたし,石田さんの人生観にも通じるのかもしれませんが,相手を思いやり,相手の心情に入り込んでまるで相手の感情に同化するような男性がよく登場しますね.
黙って俺について来いという男は決して出てきません.
恋愛と言うのは男女の相互作用ですから,一方が他方についていくものではないですね.当たり前ですが.
そしてこの短編集のすばらしいところは,一つ一つの物語から,微笑ましく心地よいメッセージが湯けむりのように立ち上り,なんとも言えず暖かい気持ちにしてくれるところにあります.
10篇の短編小説から構成されます.いずれもすてきなストーリーですが,私の一押しは,6つめの「夢のキャッチャー」です.
才能ある女性をガールフレンドに持ってしまった凡庸な男性の心情が痛いほど良くわかります.でもでも,ラストは思わずジーン...

満天の星

2006年09月23日 00時31分16秒 | 日記
熊本のすばらしいところはいろいろありますが,私の熊本ナンバーワンは「満点の星」です.
もちろん熊本市内はダメですが,ちょっと阿蘇の方に行けばそれはもうきれいな星空に出会うことができるのです.
私は某工業地帯都市で生まれ育ち,就職してからはずっと神奈川だったので,きれいな星空の存在を知らなかったんですね.天の川というのは絵本の中にしかないものだと思っていました.
だから,ひょっとすると,目黒のサンマみたいな話なのかもしれませんがね.てへ.
天の川初体験は,7,8年位前に福岡に住んでいたころ,夏休みの旅行で家族で熊本に来たんです.
福岡でレンタカーを借りてあちこち寄り道しながら,わいわい騒ぎながら珍道中をやりました.当時は将来熊本に住むことになるとは夢にも思っていなかったんですよ.ほんと.
そして泊まったのが南阿蘇のペンションN.
「星がきれい」というのはペンションのガイドブックにも書いてあったのですが,まあ,あまり期待しないで,深夜,ペンションの外に出てみたんです.見れなくてもともとくらいの気持ちでした.そしたら.....
言葉を失うというのはこのことですね.
「えっ?」といったきり言葉が出ない.目が天空にくぎ付けになったまま,動かせない感じ.
最初は,「感動」というより,「驚き」に近いですね.しばらく眺めていると,体の中からじわーっと湧き起る感動.
久しぶりに「生きていて良かった」と思いました.
これを見ないで死ぬなんて,人生寂しすぎる.と思いつつ,その存在を知ったのはたった今なんだということに気が付いてなんだか笑いたい気分になりました.
それ以来,すっかり熊本の星空の虜になってしまい,何度となく阿蘇を訪れることになりました.だから,一旦神奈川に戻った後,熊本への再就職の話が降ってきたとき,ほとんど迷うことなくOKしたのは,今にして思えばこの星空初体験が大きく作用しているような気がしています.
星空の写真を撮るのは素人には難しいので,息子の天体望遠鏡を借りてお月様の写真を撮ってみました.
ちょっと影が出てますが,初めてにしては良く取れたかな?
ただし,これくらいお月様が出ている時は,空が明るくて星はあまり見えませんけどね.

芋焼酎「伊佐 大泉」

2006年09月18日 20時37分29秒 | 日記
先週鹿児島に出張に行きましたが,懇親会でいただいた焼酎がこれ,「伊佐 大泉」
生ビールのあとは,まず「島美人」を飲みました.
「やはり美味しいな,島美人をもう一杯」と思っておりましたら,「次はこちらはどうですか?」と勧められたのがこの「大泉」です.
島美人も美味しかったですが,「大泉」もさらに良かったです.
コクがあって,コニャックのような味わいというのでしょうかね.
今回は5-5のお湯割りでいただきましたが,この次はロックでいただくつもり.
熊本で売っていないかな?近くの酒屋さんをリサーチしてみましょう.
こういうのって,ほんとウキウキします.

「わたしが彼を殺した」東野圭吾

2006年09月18日 09時47分16秒 | 読書
う~ん.これは難しい!
犯人当てが,という意味じゃないですよ.
解説が難しいのです.
枠組みとしては本格推理小説,風なんですけどね.しかし...
本格推理小説といっても,探偵の見事な推理を「そうかあ,なるほどお」といって,感心することを楽しむと言う読み方がありますね.わたしなんかそうですよ.もちろん,ある程度は自分でも推理しますが,元来面倒くさがり屋なので,適当にしか考えなくて,だいたい外れることが多いです.
でも,この本はそんな読み方は許されません.最後まで読者が責任もって犯人を捜さないといけません.そういう作りになっています.
その理由はここでは書けません.
事件はだいたい次のような感じ.
流行作家・穂高誠が,彼の結婚式の当日に毒殺されます.容疑者は次の3人.
①花嫁の兄で大学の研究者・神林貴弘
②穂高のマネージャー・駿河直之
③穂高の編集担当者・雪笹香織.
いずれにも,強い動機があり,毒を入手するチャンスもありました.
この小説は章ごとに3人の容疑者がかわるがわる場面を説明するという形式で進行しますが,3人が3人とも,自分が解説する場面で次のようなひとりごとを言うのです.「私が彼を殺した」ってね.
さあ,本当の犯人は誰か?もし,真犯人が1人なら,他の2人は,なぜ自分がやったなんてひとりごとを言うのか?
興味のある方は,メモ用紙と鉛筆を持って読み始めることをお勧めします.

「フェミニズム殺人事件」筒井康隆

2006年09月09日 13時35分37秒 | 読書
ライフワークという言葉があります。
人によって多少とらえかたが違うかもしれませんが、まあ、「人が一生をかけて取り組むテーマ」って感じでしょうか?
例えば小松左京さんだと、人類の進化と未来、つまり、人類は将来、大災害や戦争を回避して生き延びることができるのか?とか、それに付随して人類自身が精神的にどのように進化していくのか?というようなことかな?
今話題の「日本沈没」や「さよならジュピター」などで提示しているテーマです。「神への長い道」という傑作もそうです。
これ以外でも小松さんの本には小松さんの上記のテーマに何らかの形でかかわりのあるプロットが設定されていますね。
純文学でもSFでもミステリーでも同じ、作家には作家ごとのライフワークがあると思うのです。
ところがですよ、こと最近の筒井御大に関してはそれが明確には感じられない。というと、けなしているようなので言い換えますと、筒井さんはあえてライフワークをぼかしているふしがある。
ご存知の方はご存知だと思いますが(あたりまえ)、筒井氏はもうだいぶ以前、断筆宣言をしたことがあるんですよね。その原因は,彼の昔の小説によく登場した差別的表現に対する,世の中からの批判によるものと私は思っています。
そこで思うのは、差別的な表現が許されない現在では、筒井さん自身が思っている彼のライフワークを実践することは、もはや不可能になっているのではないかということです。
私が推測する筒井康隆さんのライフワークは「人間の狂気の文学表現」です。人間はどこまで狂気に陥るのか、場合によってはどこまで狂気を演じられるのか。つまり人間の狂気を小説という媒体を通して追求したいと思っているのではないかな?と推測しているのです。
しかし、狂気を描こうとすれば、どうしても差別的な表現を避けることができない。そのジレンマに,作家として,ものすごく苦しんだに違いないと...
結果的に方向転換せざるを得なくなったわけです。
その結果彼が選んだテーマは「人間の俗物性」(もちろんこれも私の推測ですが...)、だと、思うのです。
ここで、やっと「フェミニズム殺人事件」の読後感想に到ります。
この本では、女性の解放と男女同権を叫ぶフェミニズムを直接批判はしていません。
むしろ,フェミニズムを、文芸における「評論」という知的領域と同列に取り扱うことで、社会学の一学術分野であるように,よいしょと持ち上げます。一度はね。
しかしながら、そのあとで、文芸評論の方を,実は社会に対して何の実効上の影響力を持たぬ,つまらぬものと切り捨てるわけです。さらにフェミニストを自称する登場人物に、やたらブランド物の衣装を着せたり、それらに関する知識をご披露させたりして、所詮,皆同じ俗物であると断じているんです。
ストーリー自体はなかなかよくできた犯人あて推理小説です。上記の経緯を全く知らなくても十分推理小説として面白いです。
でも、筒井さんの今までの葛藤を推測すると、もっと面白いことは,「間違いない!」。
差別表現を許さない社会全体に対して、「お前さんも同じ俗物だろ?」って言っているような気がするのは「私だけ?」

菊池渓谷

2006年09月03日 22時44分08秒 | 日記
先週末から1泊で菊池渓谷と阿蘇をドライブしてきました.
泊まりは阿蘇の高森の近くのペンションです.
渓谷ということなら,ネームバリューの点からは,九州内なら高千穂渓谷,全国的には奥入瀬渓谷などが有名ですが,この菊池渓谷はそれらのメジャーな渓谷以上にすばらしい自然を感じさせてくれます.
まず,流れる水が他に比べって圧倒的にきれいです.透明度が高く,冷たく,水量が豊富です.
渓谷の流れが創り出す景観もすばらしい.水が生き物のように踊り,弾けます.
たくさんの小さな滝がありますが,滝の周囲にはマイナスイオンが立ち込め,水しぶきに囲まれると,本当に生き返ったような気分を味わわせてくれます.
癒し効果抜群ですな.
去年に続いて2度目の訪問ですが,ここは何度でも来たい場所ですね.
また,来年も来たいです.
それから紅葉が美しいことでも有名ですが,秋の菊池は有名すぎて,交通渋滞がひどいので平日の早朝あたりでないと,スムーズには来れないとのこと.
今回の行程は以下のとおり.

◇土曜の午前中に家を出発→
◇菊池渓谷入り口の「水の駅」にて昼食→
◇午後,菊池渓谷にて2時間ほど散策と水遊び→
◇阿蘇の外輪山を超え「のんびりペンション村」へ→
◇1泊→
◇午前9時半に宿を出発→
◇「月回り公園」にてキャッチボールやソリ滑りで遊ぶ→
◇「阿蘇望の里」にて昼食→
◇午後3時ころ帰宅

命の洗濯をできた週末でした.

ブログ1周年

2006年09月02日 00時00分09秒 | 日記
早いものですね.
このブログを初めて1年が経ちました.
この間,多くの方からコメントをいただきました.
本当にありがとうございました.
さて,今日は久しぶりに福岡に出張で出かけて来ました.
福岡は,7年前に単身赴任で2年間滞在しました.
社宅住まいでしたが,その社宅は西新駅近くの鳥飼というところにありました.
単身赴任以前は,某社の研究員として役に立たない研究をしておりましたが,福岡にいた2年間だけは,福岡支店のいろいろなビジネスに直接関わることができ,微力ながら先端技術を適用してお客様のお役に立つシステム構築のサポート役を務めることができたと思います.
私の人生にとって,福岡と言う街は,私という人間の存在意義に関わる重要な場所だと思っています.
ちょっと,オーバーですがね.
何より,福岡の2年間で,それまでの人生と同じくらい,いやそれ以上の友人ができました.
これこそ宝です.
写真は,今日打ち合わせをした福岡のソフトウエアリサーチパーク,それに福岡ドームにシーホークホテルを一度に収めようとして苦労した一枚です.
あと,下の一枚は,一部ではリヤカー野菜即売で有名な西新の商店街です.
下の写真は本当に懐かしいですが,今日はあいにくの雨天でリヤカーは無しでした.
昼間の訪問でしたので,まだ開いていませんでしたが,当時週一のペースで通った西新のスナックLもまだありました.
これは嬉しかったなぁ.
ママさん元気かな.
青春プレイバック,いや,中年プレイバックの一日でした.