書く仕事

ご訪問ありがとう!!ミステリー小説の感想を中心に,読書,日々の雑感,映画の感想等を書き散らかしています.

ラーメン「こむらさき」

2011年09月29日 10時47分33秒 | 日記



久しぶりにこむらさきのラーメンを食べました.

熊本もラーメンの美味しい街だと思います.
熊本ラーメンの特徴はとんこつスープににんにく.
麺は博多ラーメンに比べると太くて柔らかめ.

博多ラーメンが,飲んだ後のしめに良いのに対し,熊本ラーメンは食事,っていうイメージがあります.私の中ではですけど.

そんな大好きな熊本ラーメンの中で,私のお気に入りのお店が,「こむらさき」です.

ひとことで言えば「オーソドックス」です.

こくのあるとんこつスープににんにくチップ,やややわらかめの面に,ジューシーなチャーシュー.

ま,飽きが来ないというか,何度食べても印象が変わらないですね.

伝統というのはそういうものでしょうか.

熊本ラーメン未体験の方にもお勧めです.

のぶさん熊本ライブ

2011年09月28日 09時21分06秒 | 日記




のぶさんは私の友人の中で唯一のシンガーソングライターですが,この方の熊本でのライブに行ってきました.

今年の2月の福岡ライブに続いて2回目のライブです.

今回は,デビュー30周年ということで,初めて奥さんを同伴されての地方ライブとのこと.

ライブの間中,奥さんは一番後ろの席で夫の演奏を見つめていらっしゃいました.

素敵な夫婦です.

のぶさんは,私と同じ,ある通信事業社の元エンジニアです.

ライブ活動は在職当時から続けていたということですが,40歳を過ぎ仕事の方が忙しくなると,どうしても両立は難しいということで,思い切って会社をやめて音楽活動に専念するようになったとのこと.

安定した職業を捨てて,音楽に身を投じるのは,さぞや勇気がいったことと思います.

奥さんの心労も察するに余りあるものがあります.

でも,今では,楽天舎というライブハウスを経営するかたわら,ライブにほぼ専念できるようになったそうです.

若い頃の夢をあきらめず,夢にこだわり続けたのぶさんの生き方は,うらやましくもあり,自分にはできないだろうとなという尊敬の対象でもあります.

これからも,ライブに,ラジオ出演に,ますますのご活躍を.

中年の星,のぶさんでした.

映画「神様のカルテ」

2011年09月24日 00時47分53秒 | 映画・DVD





先日福岡出張のとき,空き時間があったので,久しぶりに映画館で映画を見ました.

見た作品は「神様のカルテ」.

以前から注目していた作品でした.

主演は嵐の櫻井翔と宮崎あおい.

櫻井君は,地方の総合病院で救急医療の当直医の他,昼間の外来もする非常に多忙な,新進の医者,栗原一止役.通称「イチ」
あおいちゃんはその奥さん榛名役ね.

しかし,そのドクターイチ,余りの忙しさに,医者の志を忘れかけているという設定で映画は始まる.

そんな時,大学病院で末期のすい臓がんのため余命半年と宣言された,初老の女性患者(加賀まりこ)がイチ医師をたずねてくる.
加賀まりこさんの役名をど忘れしたので,ここでは加賀ということにしておきます.

あと僅かの命しかないと知った上で,加賀さんに懸命な治療を続けるイチだが,そんなある日,彼の優秀さが,ふとしたきっかけで大学病院の教授の目に留まり,大学病院で先端医療を勉強しに来ないかとの誘いが来る.
まあ,医師の世界のヘッドハンティングですな.

自分の将来のためにはその誘いは大きな魅力だ.
しかしそのためには,目の前の瀕死の患者を見捨てて行かなければならなくなる.

ジレンマに悩むイチ.

悩む彼を心から信じ,同時にやさしく見守る妻,榛名.

この先はネタばれなので記しませんが,仕事とは何か?特に人の命を救う医師という仕事の本質を問い詰める,強烈なメッセージが放たれます.

考えてみてください.

先端医療を学び,その技術を身につければ将来何百人,何千人の患者の命を救うことができる.

今目の前にいる瀕死の患者は,どんなに手を尽くしてもやがて死ぬことがわかっているわけです.

ただし,彼女(加賀)はイチを心の底から頼りにしている.

当然のようにドクターイチ,悩みに悩みぬきます.

さあ,あなたならどうする?

結論は映画か原作を見ていただくとしましょう.

人の命を救う医者という職業の本質は何なのでしょうか?
命を救うことがすべてなのか?
それとも...

いずれにしろ,見終わってから,しばらく動けなかった.
しかも心の中がポカポカと暖かいもので満たされているのを感じながらね.

妻の榛名(あおいちゃん)の役どころも,夫を心配しつつも,心から信じている感じが出ていて,ああ,夫婦っていいなあ!って思ってしまった.

イチ医師の同僚でもある先輩医師,柄本明が,また良い味出しています.
昔の自分を見るような眼差しでイチを見守り,励ましてくれる.
表情が暖かいんですよ.
これって演技でできるものなの?

最後に私からの,ご提案,ご忠告ですね.

見に行くならお一人で行かれることをお勧めします.ハンカチを忘れずにね.

根岸英一博士の講演

2011年09月17日 16時14分45秒 | 日記
2010年ノーベル化学賞受賞の根岸英一博士の講演を聞く機会があった.

根岸先生の功績は,高分子有機体のクロスカップリングの技術を確立したこと.と書きつつ,実はこの内容については,coollifeは全くの素人なので解説はできないのです.

まあ,受け売りでよろしければ,こんな感じ.

「有機高分子は一般に化学反応で自在に結合させることは難しいし,仮にできても性質がガラッと変わってしまって,薬品などへの応用が難しい.そこで,博士は金属の触媒(パラジウム)を用いて,両方の性質を併せ持つ有機物を自在に合成する方法を確立した」
のだそうです.
いろいろな薬品や,IT分野,例えば液晶テレビ,有機EL等のディスプレー等にも使われている.

それはそれで,素晴らしいし,確かにノーベル賞に値する成果だと思います.

しかし,私が,さらに良いなあと思ったのは,博士の人生観というか,生き方ですね.
これが,なかなか清々しい.

「いいかげん」なんです.

物事を深く悩まない.
何かに迷ったら,適当に選んだ方を試してみる.それがだめだったらもう一方もやってみる.

結局先生の生き方を,一言で表すと「試行錯誤」なんです."Trial and error"

もちろん,並外れた頭脳の持ち主だからできる生き方ではあります.

我々凡人が,同じやり方をしたら,「迷い道,くねくね~♪♪」で,いつまでも成果など出ないですからね.

最初の目利きが素晴らしいから,成果になるわけでね.

ただ,この生き方だと目先のストレスからは解放されることも事実.

あれこれ悩む必要がない.

悩む時間があるんだったら実験して確かめればよい,ということになる.

ジョークの切れ味もよくて,「失敗は何回もやったけど,試行錯誤でいろいろやっているうちに答えが見えてくる.
 私の人生で,試行錯誤なしに,一度でうまく行ったのは,かみさんとの結婚だけだ.」
ということでした.
なかなか言えないジョークですね.

あと,お金の面でも,他の研究者に対してチクリ.

例えば,利根川さんとか青色ダイオードの中村さんとかは必死に研究成果を特許化しましたよね.
それで企業と争うことも.

でも,根岸先生は一切特許を書いていない.

「自分は大学からお金をいただいて研究させてもらっている身.研究成果を出して,大学を有名にすることでそれを恩返しできればよい.また,研究成果を企業が事業化して,人々の生活が便利になればよい.特許を書いて自分がお金を儲ける気はない.もちろん,あと何割かくらい給料が上がればうれしいけど.」

しかし,その発言をパデュー大学の学長が聞きつけ,次の月から給料が5割上がったとのこと.
こんなゆかいなお話を笑顔で話されました.
会場からは盛んな拍手が送られていました.

自信と有機を,いや勇気をもらえた2時間でした.

つたの~からま~る ♪♪

2011年09月15日 10時53分15秒 | 日記




自転車.

私の勤務する大学の駐輪場です.

夏休みの間,1カ月近く放置された自転車に,斜面の方から,つたが徐々に伸びてきて,ついに自転車に絡まってしまったということ.

つたは,じっとしているもので,丈夫なものに絡まって伸び続けるという性質があります.

学期中は,自転車は毎日のように出入りするので,つたがからまることはない.

でも,夏休みで帰省した学生の自転車は条件にぴったり.絡みやすい形してるしね.

さあ,夏休みが明けて,この自転車の持ち主,愛車の変わり果てた姿を見て,どんな顔をするかな?

ライブのご案内とオフ会のお誘い

2011年09月11日 11時12分21秒 | 日記
このブログを始めてから6年.

ネットを通じていろいろな方と知り合いになれましたが,今日ご紹介するのは「のぶさん」

某大手通信事業会社を飛び出して,札幌を本拠地として,ギターひとつで全国をまたにかけてライブ行脚.

とってもやさしい人柄で,初めて会った時もなんだか,昔からの知り合いのような感じがしたものです.

そののぶさんが熊本でライブをやるというので,私も宣伝させていただこうと.

日時:9月25日(日) 18:30
場所:「ヌアージュ」熊本市花畑11-33 TM-7ビル2階
   096-355-626
   地図
会費:チャージ2000円+飲み物オーダー代


↓写真は招待状の写しです↓



ライブは2時間くらいだと思いますので,もしおいで頂いた方の中で,お時間に余裕のある方は,さらにその後,1時間くらいオフ会をやりたいと思います.

coollifeがどんなやつか興味あるという方は是非おいでくださいませ.

そうそう,私の目印ですが,ユニセフからもらった,↓下の写真の帽子をかぶっています.



気軽に声をかけてください.


函館出張3日目・最終日

2011年09月09日 23時37分18秒 | 日記
今日は最終日.
いろいろな分野のセッションは夕方までやっているのだけれど,明日,熊本で仕事があるので,午後の便で帰りました.

ただ,今回のシンポジウムの目玉として,ASIMOで有名な,本田技術研究所の広瀬主席研究員の特別講演があり,これだけは聞かなくちゃと,飛行機の時間を気にしながら,ぎりぎりまで聴講しました.

なかなか面白い講演でしたね.

技術的な内容というより,いろいろなエピソードとか,社長とのやりとりとか,「ここだけの話」的な内容もあり,結構聴衆から受けていました.

お話の中で,私がう~むと,なるほどと思ったことをひとつ.

当時(20年位前),二足歩行はとても難しいといわれていた時代,世界中の研究者が二足歩行を必死で研究していた頃の話です.

二足っていうくらいだから,多くの研究者は腰から下の「足」だけロボットを作り,いかにして倒れないようにするかを研究していたのです.
広瀬さんらも当時そうしていた.

しかし,どうやってもうまくいかない.

平面だと歩けても少しでも道に凸凹があると倒れてしまう.

自動制御といって,体の向きや位置をセンサーで検出して,倒れないようにしてもダメだったんですって.

そんな状態のまま悩んでいたある日,テレビでオリンピックの体操を見ていると,鉄棒からフィニッシュで着地した選手が,両腕をぐるぐると回して,バランスが崩れるのを防ぎ,減点されないようにしたのですね.
これを見て気が付いた.

今までは,体が倒れようとしたら,倒れる方向に足を一歩踏み出して倒れないように制御していた.
しかし,体操の選手は足を踏み出すことなく,上半身をうまく使うことで,倒れること自体を未然に防ぐことができる.

「これだ!」と思ったわけ.

腰から下のロボットでは体操の選手みたいにはバランスを取れない.

早速広瀬さんは上半身を作った.そして上半身に「重り」を組み込みモーターで制御して重心を制御する仕組みを組み入れて,見事ASIMOの最初のバージョンを作ったのでした.

歩くということから考えたら,足だけ研究すれば良いと思うじゃないですか?

そうじゃない,上半身でバランスをとることで初めて人間的な歩きが実現できるということですね.

何でも,近視眼的に目先のことだけ追いかけては本物の技術は生まれないんだなあと,改めて納得したしだい.

その感動を胸に空港に直行しました.





写真は,函館空港.記念に1枚撮りました.

函館出張2日目

2011年09月09日 23時35分08秒 | 日記
今日はまじめに仕事しましたから。

皆さん、函館大学はご存知でしょうか?

どちらかというと文系の私立大学ですが、今回はこちらのキャンパスをお借りして、情報関係の大会がありました。

正式には、情報科学技術シンポジウムFIT2011といいます。

私自身の発表はありませんでしたが、あるセッションの座長を頼まれて、参加したというしだい。

それはさて置き、(置いちゃうのか?)

朝、ホテルから会場に向かうとき、というか、ホテルのそばが函館朝市だったので、ちらりと覗いて
いきました。(写真)





なかなか活気がありますね。

といっても、築地のようなセリがあるわけではなく、観光客相手の「寄ってらっしゃーい」キャンペ
ーンって感じで、観光客のほうも、函館まで来たんだから朝市くらい見とかんとね、っていうノリで
、いろいろ物色していました。

背景はどうであれ、観光地が元気というのはなんだかうれしいものです。

ここ、函館も3.11の時は地震と津波の被害がありましたが、幸いなことにそれほど大きな被害ではな
かったので、すでに以前の状態に戻っているようです。
福島、宮城、岩手は大変だと思いますので、青森や函館のようなところが、被災地を代表して頑張っ
て、3県の分も人を呼び込まなくてはいけないと思いました。

我々一般人も、せっせと被災地かその周辺に旅行をして、少しでも経済面で貢献すべきだと思います。
増税で強制的にお金を集められるより、「旅行・観光」で、被災地の人たちと交流しながら経済の活性化に貢献するほうがずっと復興支援に役立つような気がしています。

函館出張1日目

2011年09月09日 10時09分49秒 | 日記
朝、7時43分熊本発の新幹線で博多へ。わずか30分あまりでついちゃう。
これなら、リムジンバスで熊本空港に行くより早いかも。

福岡空港では余裕を見て1時間の待ち時間を予定していましたが、ここまで予定通りに来たので、福岡空港内のラウンジでのんびりすることにしました。
T銀行のゴールドカード持ってるとただで使えるのだ。

フリードリンクで、ちょっとしたつまみのお菓子(ピーナツなど)もフリー。

しかも、前回来たときは無かったと思うんだけど、ビールもフリーになってる。

う~ん。1杯やってくか?.....でもさすがに午前中なのでやめました。

コーヒーを2杯いただいて、搭乗。

名古屋中部空港乗り継ぎで、函館空港へ。

函館着が14時でした。

函館駅までの連絡バスに乗り、函館駅前に着いた後、ホテルにチェックインしたのが15時過ぎでした。
今日は特段の仕事はないので、部屋で明日の準備を少ししたら、早めの夕食に出かけました。

そして食べたのがこれ。じゃ~ん。三色丼! [写真1]




うに、いくら、かに
が乗っています。

同じ三色丼でも、うに、いくら、ほたて
というのもありました。

三色とも美味しかったですが、特にいくらがgood!
卵としての濃厚な味わいは、たまりませんね。

あ、お夜食を食べようか迷っているあなた、ごめんなさいね。

函館といえば、100万ドルの夜景が有名です。

行きましたよ。
[写真2]




といっても、実は、ホテルのフロントに山頂までのバスの割引券があったので、夜景のことを思い出したというのが、本当のところ。

夜景は、本当にきれいでしたね。

一人で行くのはもったいない気がしました。

バスで函館駅前にもどり、ホテルまで歩いていると、なんだか、小腹がすいてきた。

夕食が早かったせいですね。

ちょっと、迷ったけど、たまにはいいだろう、と思って、ラーメン屋さんに。

函館名物、、、かどうか知らないけど、「塩ラーメン」




これもなかなか出汁がきいてて美味しかった。

今日は、乗り物に乗っているか、食べているか、って一日でした。

しあわせな移動日でした。

「白銀ジャック」東野圭吾

2011年09月04日 22時22分51秒 | 読書
「白銀ジャック」東野圭吾





今年の夏休みに、長男がめずらしく東野圭吾を買って読んでいた。
読み終わると妹に「あげるよ」だって。
しかし、彼の妹つまり長女はあまり興味を示さない。
「じゃあ、お父さんが先に読んでもいい?」
ということで、この本を入手したというしだい。

まあまあ面白かったかな。

雪山でのサスペンスってことで、真保裕一さんの「ホワイトアウト」を想像しましたが、こちらはもう少しミニスケール。
ホワイトアウトは身代金50億円に対し、こちらは3000万円。

金額じゃないだろ!

あちらはダムに爆薬をしかけ、身代金を払わないとダムを爆破して下流にある村を全滅させるという脅迫をするテロリストに、敢然と立ち向かうダムの技術者の奮闘を描いたものでした。織田裕二と松嶋奈々子主演で映画化もされたね。

それに対し、こちらはスキー場に爆薬を仕掛け、身代金を支払わないとゲレンデを爆破するぞ、というあたりまでは、よく似た雰囲気。

しかし、どうも犯人の様子がおかしい、ということは読者にもわかるのだが、どこが?ということはわからない。

あえていえば、凶悪さがない。脅しの内容に比べてね。

この辺もネタばれになるので言えないが、犯人に凶悪さがないことも重要な伏線になっているのですよ。

ストーリーの説明はこれくらいにしときます。何を説明してもネタばれだ。

で、この作品、ネットの評判はあまり芳しくない。

期待はずれだとか、文庫でなかったら金を返せというところだとか、言いたい放題だね。

しかし、読者諸君、ちょっと落ち着きたまえ。

君は何を求めてこの本を買ったのかな?

スリルとサスペンスかい?

それなら、東野圭吾さんは相手が違うだろう。

東野さんはスリルとサスペンスの人ではない。

そういうのを読みたかったら真保裕一の本を買うことをお勧めする。

東野さんは「人情」と「謎」の人なんです。ドキドキとアクションはありません。
つまり、「上質なミステリー」なんですよ。

無いものねだりを声高に言うのは、質の悪いマスコミだけにしてもらいたい。

ただ、東野圭吾さんというランクの中で考えると、この作品、確かに最上級とはいいがたいのも事実。

理由は二つある。

ひとつはヒーローが冴えない。

例えば、「新参者」の「加賀恭一郎」とか、「容疑者Xの献身」の「湯川学」みたいなヒーローがいないのね。
この本では、主人公らしき存在が2人いるのはいるけど、途中で交代してしまうので、応援に力が入らない。

もう一つの理由は、その主人公もどきが、明快な推理をご披露してくれないので、読者はモヤモヤからのカタルシスを味わえない。

わかりやすく言うと、スカッとしないわけ。

ただ、東野さんの信奉者としてあえて申し上げるなら、それらはすべて東野さんの思惑どおりなのだ。

ヒーローを不在にし、読者からカタルシスを取り上げることで、人間の欲望というか、会社経営における非人間性を浮き彫りにしたいわけね。

ヒーローが快刀乱麻で解決しちゃあ、「罪を憎んで人を憎まず」みたくなって、悪いやつが許されちゃうような雰囲気になっちゃうからね。

非人間的な事業計画やビジネス上の取引は、許されるべきでないということをちゃんとメッセージ化しておきたいのだろう、と思う。