書く仕事

ご訪問ありがとう!!ミステリー小説の感想を中心に,読書,日々の雑感,映画の感想等を書き散らかしています.

ニセコスキー

2010年12月31日 10時42分42秒 | 日記
家族で北海道ニセコスキーに行ってきました.

日程は12月26日(日)出発の29日(水)帰り.
天気にもそこそこ恵まれたくさん滑ってきました.
でも27日の午後は雪が降って雪面が見えず10回くらい転びましたが...トホホ.



1枚目の写真は宿泊したヒルトンニセコビレッジのロビーにあるキャンドル.

我々,九州からの田舎スキーヤーをお洒落に出迎えてくれましたね.

このホテル,宿泊客の半数くらいは外国人でした.

ロビーやエレベーターでは中国語や英語が飛び交い,日本語の方が少ない感じ.
中国人,オーストラリア人が多いらしい.
しかし,中には一見中国系だが,家族間で英語でしゃべっているグループもありました.彼らはどこからかな?中国系のオーストラリア人か,シンガポールか?

ここ,ニセコはオーストラリアからの移民の村もあるらしく,オーストラリアからの観光客も多いようで.

十勝川のラフティング(急流川下り)などもオーストラリアからの移民が始めたサービスですね.

ゲレンデはやはりというか,スノーボードが多いですね.これも時代です.





2枚目の写真はゲレンデから望む羊蹄山.

周りに高い山がないから,ひときわその威容に圧倒されます.






3枚目はホテルの部屋から見た朝日と羊蹄山.

ニセコ,ルスツなどこの近くのスキー場からはこの羊蹄山ビューが売り物の一つになっています.

ホテルの部屋を予約する際も,ゲレンデビューの部屋がよいか,羊蹄山ビューがよいか聞かれます.

なかなか楽しいファミリースキーでしたが,アクシデントもありました.

一つは長男がゴンドラの中で携帯を見ていたら,手を滑らせて携帯を落としてしまった.
運の悪いことに, その携帯はゴンドラの床にわずかにあけられていた水抜き穴から外へポトリ.
そこは滑走禁止区域の上だったので拾いにも行けないことが判明.

もう一つは帰るとき.

千歳から羽田乗継ぎで熊本へという予定でしたが,千歳-羽田便が遅れ,熊本便に乗れなかったのです.

しかも,それが最終便だった...

ってことで,やむなく羽田からかみさんの実家のある横須賀へ向かい,1泊させてもらったというしだい.

まあ,いろんなことがありましたが,楽しいスキーツアーでした.

今年読んだ本(2010年)

2010年12月18日 12時08分11秒 | 読書
1 「おやすみラフマニノフ」中山七里
2 「火の国の城」池波正太郎
3 「世界の経済が一目でわかる地図帳―お金、人、資源、環境……世界はこう動く!」 (知的生きかた文庫)
4 「小さいおうち」中島京子
5 「平面いぬ」乙一
6 「高杉晋作」三好徹
7 「五年の梅」乙川優三郎
8 「スローなブギにしてくれ」片岡義男
9 「天地明察」冲方丁
10 「邪眼鳥」筒井康隆
11 「宇宙衛生博覧会」筒井康隆
12 「朝のガスパール」筒井康隆
13 「くたばれPTA」筒井康隆
14 「セイギノチカラ」上村佑
15 「そのときは彼によろしく」市川拓司
16 「茂木健一郎の脳科学講義」茂木健一郎・歌田明弘
17 「富豪刑事」筒井康隆
18 「犯人のいない殺人の夜」東野圭吾
19 「シックスティーン」石田衣良
20 「しのぶセンセにサヨナラ―浪花少年探偵団・独立篇」東野圭吾
21 「ヘブン」川上未映子
22 「沈黙の教室」折原一
23 「依頼人は死んだ」若竹七海
24 「チッチと子」石田衣良
25 「鳥人計画」東野圭吾
26 「座右のメイ」野口信行
27 「毒笑小説」東野圭吾
28 「デパートに行こう」真保 裕一
29 「ある閉ざされた雪の山荘で」東野圭吾
30 「本日、サービスデー」朱川湊人
31 「新参者」東野圭吾
32 「こわい伝言」佐野洋

今年は32冊.左の数字は読んだ順ですが,大きい数字ほど過去,つまり1月に近い.

あと,夏木静子さんの「天使が消えていく」を読みましたが,まだレビューを書いていません.
これは来年送りになりそうかな?

週1冊は無理でしたが,2週に1冊よりはたくさん読めて良かった.

恒例のベスト3ですが,順不同で下記のとおり.

第1位 「天地明察」冲方丁
第2位 「新参者」東野圭吾
第3位 「朝のガスパール」筒井康隆

感想はその日記を見て下さいませ.
検索機能のあるのがgooブログの良いところです.

来年も良い本と巡り会えるといいな.

「おやすみラフマニノフ」中山七里

2010年12月18日 11時38分40秒 | 読書
「おやすみラフマニノフ」中山七里




時価2億円のストラディバリウスのチェロが密室状態の保管庫から忽然と消えた.
主人公は音大のバイオリン科の4年生晶(あきら).
保管庫は彼が通う音大の中にある.
発見者は晶のガールフレンドの,チェロ科の初音.

犯人は誰か?だけでなく,何のために盗んだのかが不明.
というのも,もしお金が目当てなら,そんな有名な楽器を換金してくれる業者など存在しないことは誰でも知っているし,その楽器を自分のものとして演奏することが目的なら,盗んだ楽器で人前で演奏したらすぐにばれてしまう.

動機が不明なら手段も不明.
というのは保管庫は,日中は出入り口に警備員が立っており,夜間は24時間カメラで監視され,不審なものの出入りは全くなかったことが証明されている.

と,ここまでの説明だと,本格推理ものに思えるかもしれないが,物語は,むしろ音大生達の生き様がメインで進んでいく.

世の中の多くの音大生は自分の才能に対する不安と将来の生活に対する不安のサンドイッチ状態にあり,苦悩の学生生活を送っている.

高校までは,楽器が巧いとおだてられ,一生懸命練習して,将来のソリストを目指して音大に入った.
しかし,入ってしまうと,回りは自分より巧いのがゴロゴロしている.
その中には国内,外国のコンクールに優勝・入賞したものさえいるわけね.

そんな中で,どうやって自分のモチベーションをキープしていくか,それは並大抵の精神力では無理.
そして頑張ったあかつきに,居酒屋のバイトしか残されていないということもあり得る.

そんな中で起こった事件ということで,その解決は困難を極めると同時に,晶や初音など,関係した学生達の苦悩も倍増する.

ま,ネタバレを避けるために内容の説明はこれくらいにします.
事件の探偵役として,ピアノ科の非常勤講師,岬洋介が活躍する.

彼は父親が検察官関係の人らしく,事件の推理も得意だし,人を見る目も確か.

この岬先生がかっこいいんだけど,実は彼も,音大生とは別の苦悩を抱えていることが後でわかる.

この物語のモチーフとして,夭折の天才チェリスト・ジャクリーヌデュプレの話が出てくる.

デュプレファンの私にはたまらない話です.
たまらない,というのは「つらい」という意味ですけどね.

巧ければ巧いで,天才なら天才で苦悩というのは襲ってくる.
人生というのは皮肉なものです.

なぜ,こんな不幸が自分に起きるの?なぜ私なの?というセリフが胸を打ちます.

最も印象に残った岬先生のセリフは,
『災いは人を選ばない. しかし,災いの後,どう生きるかは人が選べる』

著者の中山七里は2010年デビューの新鋭.
処女作の「さよならドビュッシー」は第8回このミス大賞受賞.

早速そっちも読んでみるつもりです.

カラスの逆襲

2010年12月12日 19時16分40秒 | 日記



今朝、いつもの休日出勤途中の出来事。

熊本の繁華街を通過中、数羽のカラスが飲食店から出されたゴミをあさっている。
よくある風景ですね。

しかし、道いっぱいに食べ散らかしたゴミとゴミ袋、それをあさるカラスは明らかに通行の邪魔。

こちとら日曜なのに仕事に行くんだい。

結果的に、彼らのブレークファーストをディスターブしちゃったわけでね。
「ごめん」なんて思いもしないが...

10mほど進むと、空から何かが、ポタリ、いや『ボテッ』と、私の肩口に。

大学について写真にとりましたが、既に乾いていて、ちょっとわかりづらいかな。
みごとなカラスのウンチ。

彼らの逆襲か、復讐か、単なる偶然か?

彼らに聞いてみれば、たぶんこう言うだろうな。


「カラスの勝手でしょ」