書く仕事

ご訪問ありがとう!!ミステリー小説の感想を中心に,読書,日々の雑感,映画の感想等を書き散らかしています.

「友罪」薬丸岳

2013年11月25日 09時04分26秒 | 読書
「友罪」薬丸岳




あなたが大切にしている人(家族)が残忍な方法で殺された後,その犯人が心から悔い改めたとして,あなたはその犯人を許せるか?

半端ではなく,重い話です.

主に犯人サイドの視点から書かれているので,今一つ被害者の苦しみが読み取りづらい点に難がありますが,犯罪者がその後の人生でいかに苦難の道を歩かなければならないかがよくわかります.

しかし,だからと言って過去の罪が許されるはずもない.

一生,十字架を背負って生きて行かなければならない.

ただ,犯罪後の関係者の人生が話題になるたびにいつも思うのだけど,被害者側,加害者側ともに,彼らの苦しみを増大させているのは,マスコミが煽る世間の好奇心や偏見なんだよね.

常識的な人間が,きちんとした配慮のもとに加害者,被害者に接していれば,彼らの苦しみは半減,いや一桁くらいは軽減されるはずなのです.

もちろん,就職先が見つからないとか,結婚できないとか実質的な苦労はあると思う.

しかし,日常的に世間から好奇の目で見られることの方が,はるかに辛いのではないかと想像するのは私だけか?

角田という名前のジャーナリストが偏見に満ちた,嫌がらせのような記事を書くのだけど,それを責められても,「読者がそういう内容を読みたがっているのだから,その希望に合わせているだけだ」と居直るセリフは,薬丸さんのマスコミ批判を象徴しているのかもしれません.

薬丸さんの小説は「天使のナイフ」に続いて2冊目かな.
天使のナイフは逆に犯罪被害者の苦しみが中心に書かれていました.

犯罪は,被害者も加害者も不幸に陥れる.

人間って,いったい,何なんでしょうね.

のぶさんライブ

2013年11月23日 21時42分43秒 | 日記


今日は福岡まで遠征。

のぶさんのライブを聴きに行ったのです。

のぶさんのライブはこれで4回目かな。

毎回楽しく素敵な音楽とトークで楽しませていただいてます。

今回は福岡は初めてという、バイオリンの小林かほるさんとのジョイントライブ。

楽しいです。


学園祭の花火大会

2013年11月17日 22時35分13秒 | 日記
うちの大学の最後の恒例のイベントは花火大会。

毎年これを楽しみに大学にやってくる人も多い。

また、近所に住んでいる人も窓からこの花火を見ている。

綺麗ですね。



時間とともに寒くなり、終わるころはかなり冷え込みました。



デジカメは、「花火モード」に合わせれば、勝手に撮ってくれるので、らくちんです。



実は動画も撮ったのですが、容量が大きいので、ここには載せられない。



今年は、実行委員会から来賓としてお招きいただいたので、特等席で見ることができました。



いろいろな種類の花火が同時に打ち上げられる、mixタイプも美しい。



雨天だと中止の予定だったので、天気が持ってくれて良かった。



来年も楽しみに待ってます。



「そして父になる」是枝裕和,佐野晶

2013年11月14日 11時48分12秒 | 読書
「そして父になる」是枝裕和,佐野晶



一流大学の建築科を卒業して大手ゼネコンに入社し,数々の大規模な建設プロジェクトに携わってきたエリートビジネスマンの良太.
優しい妻とおとなしい息子に恵まれ,世の中の幸せを全て体現しているかのような順風満帆の日々.

しかし,その息子が,産院で取り違えられた他人の子だった...

かなり昔だが,実際に産院での,赤ちゃん取り違え事件はいくつか報道された記憶がある.
その後,対策が講じられ,その後はそのような事件は起きていないようであるが.

この小説は,赤ちゃんの取り違えをきっかけとした家族の気持ちのすれ違いや,相手家族との軋轢を題材としてはいるが,テーマは違う.テーマは「生き方」であり,「価値観」である.
人は何のために生き,何のために働くのかということである.
「善」とは何かということである.
子供が他人の子とわかった時に,その子への愛情がどうなるかが問われる.
一緒に暮らした6年間は無駄だったのか?
「血」が全てかということである.

答えは示されていないし,実際に答えなどないのだろう.

良太の強烈なエリート意識は,基本的に弱肉強食の世界観である.

弱ければ生き残れないから,だから,強くなれと,わが子を叱る.
負けて悔しくないのか?と鼓舞する.

しかし,世の中には勝ち負け自体に興味がない人だっているのだ.
勝つことが人生の目的ではない人は確実にいる.

そういう価値観の違いに良太は気付いておらず,それがあらゆる障害や妻子の苦しみを誘っていることに気づいていない.

結末は読んでのお楽しみだが,父親のように強くなれない,元子供と現子供の涙が,果たして良太を変えることが出来るか?

良太に従うことでしか人生の価値を見つけられなかった妻が自分の足で立ち上がれるか?

重く,深く,人生を考えさせる小説だ.

この本を読んだ「お父さん」は,腕組みをして自分と家族との関わりを考え直してみる気になるに違いない.

「人はなぜ誤るのか  ヒューマンエラーの光と影」海保博之

2013年11月06日 10時15分21秒 | 読書
「人はなぜ誤るのか  ヒューマンエラーの光と影」海保博之



人間とは「誤る」動物である.

人間はなぜ誤るのか?
自動車事故や工場での事故.
人間は間違えようと思って間違えるわけではないのに,なぜか,「うっかり」間違える.

人間の過ちを単なる偶然の産物とか,不可避の出来事とか,不注意とか,簡単な一言で片づけてしまっては,何も解決しない.

人為的ミスというひとことで片づけるにはあまりにも大きな犠牲を生じる大事故もある.

この人間の持つ,どうしようもない特性を,サイエンスの側面から解きほぐすとともに,さらにより創造的な観点から,積極的に人間の幸福に役立てようという試みの書.

例えば,世紀の大発明といわれる多くのものが,偶然のミスや失敗から生まれている.
あることを実現しようとして,ちょっとしたことをミスったためにうまく行かないことがあるが,その時に「偶然」極めて興味深い現象を見つけることがあるのだ.
これは失敗やミスの効用である.

このようにすべての誤りをなくすという発想ではなく,致命的な失敗は避けつつ,むしろ誤りを楽しむ環境を作ろうという意欲的な本だ.

おっちょこちょいの私には大いに勇気をもらえる本だった.

11月5日(火)のつぶやき

2013年11月06日 02時20分58秒 | 日記

今日も、またバタバタの1日でした。 自分の目標に近付くことをほとんどやってないのに、忙しいということだけで、満足感を得ている自分が情けない。


すごく言いたいことがあるのに、それを的確に文章にできない自分が情けない。



かみさんのお土産

2013年11月04日 11時57分16秒 | 日記


昨日の日曜,かみさんは教師仲間の先生が赴任した人吉に行ってきました.
SL人吉号に乗り,久しぶりのお友達に会って,お食事とおしゃべりを楽しんできたという次第.

私は娘と留守番でした.

かみさんが買ってきてくれたのが写真の球磨焼酎.

こんなにたくさん!!

ただ,6本あるミニボトルは100㏄入りなので,ロックにすると2杯分かな?

でも,いろんな種類を楽しめるのでうれしいです.

さて,どれから飲もうか...