書く仕事

ご訪問ありがとう!!ミステリー小説の感想を中心に,読書,日々の雑感,映画の感想等を書き散らかしています.

開店休業

2008年04月29日 01時01分23秒 | 日記
いつもこのつたない日記を見てくださる皆様,どうもありがとうございます.
ちょっと事情があって,5月いっぱい日記を休止します.

いえいえ,体調が悪いとか,悩みがあるとかではありませんので,ご心配なく.

仕事のやりくりが,ちと大変になったのと,いろいろと考えたいことも増えてきましたので,まとまった時間が欲しくなったのです.

元来が不器用なので,いろいろと考え事があると,日記を書くのがちょっとつらくなったというのも事実です.

では,とりあえず,6月に入ってからの日記再開をお約束して,一旦失礼させていただきます.

「のだめカンタービレ」テレビ,DVD

2008年04月27日 22時07分39秒 | 映画・DVD


あ~楽しかった.
このひと言ですよ.
音楽好きにはたまらないですし,上野樹里ちゃんファンにもたまらない作品.
女性ならば,玉木宏ファンならたまらないでしょう.

セリフで出てくる曲目解説がやや教科書的なのは仕方ないとして,音楽の楽しさを思い出させてくれる作品です.

全体のテーマ音楽的な位置づけの曲が「ベートーベンの交響曲第7番」.
この曲は,5番の運命,6番の田園,9番合唱付きほど有名ではないですが,交響曲としての構成や精神性,さらにリズムの権化とも言われるほどのダイナミズムのすばらしは,もしかしたら9曲の中で一番充実した作品かもしれません.
私は,1楽章を除くと,特に2楽章の葬送行進曲がすきなのですが,残念ながら,ドラマの中では,1楽章と終楽章だけで,2,3楽章は演奏されませんでしたけどね.
あと,のだめがピアニストと言うことで,ラプソディインブルーもテーマ曲となっています.
これも物語を盛り上げるのに効果的に使われていますし,のだめが「千秋先輩(玉木)の指揮でラプソディインブルーを演奏したい」というセリフもありました.

ドラマとしては,才能ある若き音楽家の卵たちが,いろいろな困難を乗り越えていくというサクセスストーリーなんですが,コミカルなギャグと,ドラマチックなストーリーがまぜこぜになって,ぐいぐい進んでいく感じで時間を忘れます.

続編を期待したいところですが...

二日酔いの対策は?

2008年04月27日 20時57分13秒 | 日記
酒好き,付き合い好きの小生にとって,最大の悩みの種は「二日酔い」です.
どんなに楽しいお酒の宵を過ごしても,いや楽しければ楽しいほど,お酒の度を過ごしてしまい,待ち受けているのは,あの「二日酔い」.
何とかならぬものでしょうかね?
アルコール健康医学協会が作成した「適正飲酒の10カ条」によると...

 〈1〉笑いながら、ともに楽しく飲もう
 〈2〉自分のペースでゆっくりと
 〈3〉食べながら飲む習慣を
 〈4〉自分の適量にとどめよう
 〈5〉週に2日は休肝日を
 〈6〉人に酒の無理強いはしない
 〈7〉くすりと一緒には飲まない
 〈8〉強いアルコール飲料は薄めて
 〈9〉遅くても夜12時で切り上げよう
〈10〉肝臓などの定期検査を

ほとんどはOKなんです.
さすがにこの年になってお酒の飲み方というか,ペースはだいぶわかってきたつもりですから.
でも,上の10項目の中で,どうしても守れないのがある.
 〈9〉遅くても夜12時で切り上げよう
なんですよお.
会話やカラオケが盛り上がると,時間は忘れちゃいますでしょう?
お酒は忘れないんですけどねw

これが良くないらしいですね.
どうすればいいんだろう?
携帯のタイマーに12時を告げさせるか?
まるでシンデレラですな.
あとは黒酢だけが頼りです.
でも,黒酢を飲むことを忘れちゃうことが多く,これが一番の敗因かもしれません.
そうだ,タイマを設定し,メッセージに「黒酢を飲め」と表示すればいいんだ.
そうだ,紙パック入りの黒酢を買っとかなくては.

不良中年のつぶやきでした.

賛成です.競泳の代表選考方法.

2008年04月24日 20時42分21秒 | 日記
一発勝負です.
やり直し無し.

対照的なのが,マラソン.
一年以上も前から,一人ずつ,決まっていく.
そして,最後は不明瞭な会議での決定.
選手達はたまらないでしょう.
真綿で首を絞められるような...

確かに,一発勝負は怖い.充分に実力がありながら,たまたまその日に風邪を引いちゃえば,4年間のトレーニングがパアになっちゃうわけで.

しかし,もともと勝負事なんでしょう.

たまたま代表選考会に風邪を引くようでは,オリンピックの当日もとてもよいコンディションを迎えられるとは思えないです.

競泳の代表に選ばれた選手達はもちろんうれしそうですが,代表からもれた選手達もどこかすがすがしそうな表情をしていると感じました.
全てを出し尽くしたという満足感を感じているような.
これで現役を引退すると表明した選手もいましたが,その表れかもしれません.

見ているほうも,気持ちがいい,すっきりします.
文句の出ようが無いですからね.

個人競技はこの方式がいいと思います.

「情報源」赤坂英一

2008年04月23日 21時24分41秒 | 読書


日本のプロ野球のスター選手「エース」
彼が関わる黒い世界.
それをネタにゆする元ヤクザ.
常にスクープを狙い続ける野球専門の記者達.
さらにしたたかな球団広報.

錯綜する情報と虚虚実実の騙しあい.

プロ野球も,汗と努力と涙だけじゃない!
こんな世界もあるのか?と思わせるリアリズム溢れる「小説」.
ん?この本,ドキュメンタリーだっけ?と錯覚しそうな迫真の描写.

イチローや松井や松坂にこの本の感想を聞いてみたくなりました.

こんなこと,みなウソですよね.

ウソだと言ってくださいよお!
報道記者たちのスクープにかける情熱と気迫だけは真実であってほしいけど...
と,思いながら読んでいたら,最後に明らかになる,「エース」の思いがけない過去.

う~む.なかなかいいじゃん.


「推理小説」秦建日子

2008年04月23日 14時32分06秒 | 読書


テレビドラマ「アンフェア」の原作となった小説.
しかし,題名がある意味すごい.
一般名詞を固有名詞として使ってる.
もし,英語なら「The」をつけたかったのだろうな.

書籍データベースによると,
『会社員、高校生、編集者…面識のない人々が相次いで惨殺された。事件をつなぐのは「アンフェアなのは、誰か」と書かれた本の栞(しおり)のみ。そんな中、出版社に届けられた原稿には事件の詳細と殺人予告、そして「事件を防ぎたければ、この小説の続きを落札せよ」という要求が書かれていた…最注目作家、驚愕のデビュー作』

やや悪趣味かなと思いました.
よく言えば,実験的な小説でしょうか?
悪く言えば,苦しまぎれ,みたいな.

プロットとかトリックとかで斬新な着想がないものだから,ひねり出したっていう感じが否めません.
物事を複雑にすることで新規性を出そうとしているようにも感じる.

そういうやり方だと,物語にリアリティがなくなる.

しかし,現実に起こったことはリアルだろう,っていう居直りが見苦しいかな.

リアリティの意味を履き違えているようです.

リアリティというのは,現実的か否かではなくて,人の心に迫るか否かで決まるって言うことを作者に伝えたい.

こんなにけなしちゃっていいのか?>自分
でも,うそは書けない.


腹の虫の寿命

2008年04月19日 23時45分21秒 | 日記
もちろん,不快さの内容にもよるんでしょうが.
まあ,仕事の上での口論とか,ちょっとしたことですけど.
気にしなければ,それで済んじゃうようなものなのに.
でも,気になるんですよね.
腹の虫が収まらない,という感じ.
その虫がどのくらい腹の中に居続けるかという話題です.

若いときは,(具体的には30代後半までですね)もともと自分に自信がない裏返しで,結構長かったですよ.
一晩中とか,そのせいで寝られないとか,しょっちゅうでしたね.
ひどいときは1週間も.

だから十二指腸潰瘍なんてなったのかな?
まあ,それはともかく...

ところが,今はかなり短くなりました.
早ければ,30分も立つとどこかに行っちゃう.

ありがたいことです.

それが出来るようになった理由は,やはり経験でしょうね.

こういう場合は,このように対処する,ああいう場合は,あのように対処するという,フローチャートが出来てきているのです.

例えば,A先生が,「coollife先生はBの案件について独断で決めている.学科内でもっと説明し議論すべきだ」と,言ったとしましょう.

本音としては私としてはそんなことやりたくないのです.
なぜなら,決して独断で決めているわけではなくて,経緯が複雑で説明しても時間ばかりかかって効率が悪いんです.こちらが暇ならやりますが,他にやることが山ほどあって,とてもやっている暇が無いんですよ.
もし説明しだすと,いろんな先生から,反対意見が来るし,収集がつかなくなる.

そこで,私は,
「A先生のおっしゃるとおりで,私もずっと気になっていました.しかし,私にはきちんと説明する技量も無いし,説明がへたです.ここは一つ,経緯を良く知っていて,弁舌爽やかなA先生に,その役目をお願いできないでしょうか?」
と,当のA先生に頼んじゃう.
そういう頼まれ方をすると,断りにくいようで,しぶしぶご自分でやられます.意見を引っ込めちゃうこともあります.

大切なポイントは,私自身がプライドというか自我を捨てると言うことです.
自分というものにこだわっている限り,永久に安楽な人生はやってこないですね.

おかげで,若い頃よりだいぶ人生が楽になりました.
若い頃は,ちょっとプライドを傷つけられると,必死になって名誉挽回しようとしていました.

今から考えると,バッカみたい.

いけない,タイトルからかなりずれてしまいました.
ご容赦を.

15625分の1

2008年04月15日 21時13分22秒 | 日記
私の今年の研究室の人員構成の話なんですが

①大学院生2名
②卒研生3名
③指導教官つまり私

の計6名の超こじんまり研究室です.

が,しかし,全員が.....

































B型なのです.

いやあ,びっくりしました.
たまたま,研究室のホームページをリニューアルしていて,「メンバー紹介」のページを見て気づいたのです.

B型は日本人では20%,つまり5人に1人の割合ですから,6人全員がB型である確率はなんと,「15625分の1」なのです.

B型というのはマイペース型が多くて,まとまりに欠けるという印象がありますが,我が研究室のメンバーを見ていて,全員B型とは思えないですね.
約ん名いかにもB型というのがいますが,彼を除くと,ちょっと違う感じです.

さて,この1年どんな研究室となりますことやら...

乞うご期待ですな.

新入生

2008年04月14日 22時15分33秒 | 日記
新学期が始まりました.

私の学科にも新入生が来ました.

実は,3月に,4年生の担任として送り出したばかりなのに,また,新1年生の担任を仰せつかってしまい,間をあけずに担任になってしまったのです.
普通は1~2年はフリーをやらせてもらえるのですが,うちの大学も人手不足なもので[m:210]

というわけで,新入生のオリエンテーションをやって思ったことを少々.

単なる偶然かもしれませんが,予想以上に明るいんですよ.
まあ,理系なんで,わりに暗いというか,一人でこつこつやるタイプが多い学科だと思っていたのですが,今年の新入生は総じて明るい.
私にも,気楽に声をかけてくる.
物おじしないですね.
私にとっては,非常にやりやすいですね.
学生に,無理してしゃべらせなくても結構しゃべってくれるので,どんな性格かとか,考えていることとかがよくわかるんですね.

と言っても,全部が全部そうでもないので,もう少し様子を見ていこうと思っています.

私が担当する1年生の授業が,来週から始まるので,まず,全員ちゃんと出てきてくれるか?それが,まずは気がかりではあります.

電気・電子産業の行く末

2008年04月14日 22時14分15秒 | 日記
全国的に,機械系の業界が盛り返している.
やはり,自動車産業の好調がその原因でしょうか?

考えてみると,自動車業界はいわゆる価格破壊をほとんど起こしていない,まれな業界です.
むしろ価格は上がっている.

国産車でも,最高級の大型車は500万円します.

こんな業界は他にないです.

一方,電気・電子系の業界は常に苦しい立場にある.

例えば,薄型テレビを見てみると,30インチクラスの薄型テレビは,10年位前まで100万円近くしていました.
それが,今や10万円前後.
10年で一桁価格が下がっている.
ICチップや半導体メモリも同じような状況です.

確かに,技術の進歩によりコストダウンは進んでいますが,それを会社の利益として留保せずに価格競争に投じてしまっているのです.
つまり,社員がせっかく努力して得た利益を,社員に還元せずに,他者を追い落とすためにしか使っていないのです.

その結果,社員の給料はちっとも上がらず,増えるのは残業のみということになる.

電気電子業界の価格競争体質はそろそろ限界に達している気がします.

業界全体の気持ちが切れかかっている.

価格カルテルをやれとは決していいませんが,価格競争体質から脱却せず,このまま自分で自分の首を絞め続けると,いつの間にか脳死状態になりかねません.

価格競争という自滅ループから脱却し,正しいコスト計算と利益率をきちんと確保するという「当たり前のこと」が出来る業界になることを望みます.

「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」北尾トロ

2008年04月06日 12時56分28秒 | 読書

フリーのライターとして活躍中の著者が綴った,25件の裁判傍聴記.
実際はその10倍くらいは傍聴しているとのことだが,その中から,面白かった(やや不謹慎ではあるが)ものをまとめたもの.
まもなく裁判員制度が導入されようとしている日本では,実にタイムリーな本です.
もっとも,作者の北尾トロさんは,裁判員制度を睨んでこの本を書いたわけではなくて,たまたま友人が交通事故の民事裁判の当事者になったため,その様子を傍聴しようと裁判所に行ったのがきっかけとのこと.
そして,行ってみると,面白い面白い.
被告・原告が,自分の人生を賭けて,必死に戦うわけですね.
殺人容疑の刑事事件だと,被告にとって場合によっては「死刑」もあるわけで,まさに必死となります.
民事でも,何千万という慰謝料がかかっちゃうこともあるわけで,命はとられないものの,自分の人生の後半の幸不幸が大きく左右されてしまう.

考えてみると,どんなに良くできたドラマでも,映画や小説だと,所詮画面や本の中の世界の話です.
死刑判決が出ても,実際に処刑があるわけではない.

でも,裁判では,判決の結果によっては,実際にその被告は首をつられて死んじゃうわけですね.
つまり,「現実」とセットになった裁判には,人間の本当の必死さという,役者の演技では決して再現できないリアリズムがある...なんてかっこいいことではなくて,要は「とっても面白い」のです.

まあ,識者がみれば,「なんと不謹慎な!」と叱りつけてきそうな可能性大ですね.
タイトルからしてふざけてますしね.
私も,場面によっては,この書き方はちょっと,「いかがなものか」てな言い方をしたくなるくだりがあったのも事実.
しかし,それを割り引いても,この本はおもしろいです.

裁判には被告・原告の人間性が丸見えにされるんですね.
「おいおい,ほんとにこんなヤツいるのかよ?」という被告に目を丸くします.
また,面白いのは,裁判官,検事,弁護士という三者も,やはり人間なんですね.
こっちも原告・被告以上に面白ネタがわんさかでてきます.
特に,弁護士が面白い.
弁護士には,被告自身が依頼する弁護士の場合と,国選弁護人の場合とがありますよね.
一般に,国選弁護人だと,裁判が長期化するんだそうです.
なぜだかわかりますか?

実は,国選弁護人の報酬は時間給なんだそうです.
1時間ん万円っていう,フリーターの人が聞いたら卒倒しそうな額ですけどね.
すると,国選として依頼されて弁護を始めたら,どうでもいい質問を延々と繰り返していれば,時間切れになって「ではこの続きはまた来月に」という裁判官の判断となり,何度でもおいしい汁をすすり続けることができるのです.

こんな話は面白いと言うより,腹の立つ話ですけどね.だって,その引き伸ばされた時間給は全部「税金」ですから.

それはさておき,「裁判員制度が始まって,もし指名されたらどうしよう!」と不安に思っていらっしゃる方には一読をお勧めします.
裁判の大体の仕組とか流れが大づかみできますので,裁判に関するかなりの不安要素が取り除かれると思います.

私自身,この本を読んだおかげで,裁判員に指名されても,なんとかなるんじゃないかなという気になりました.
以前は,いやだなあと思っていたんですよ.

その意味で,裁判員制度のよくできた啓蒙書という評価をしてもいいかもしれません.