書く仕事

ご訪問ありがとう!!ミステリー小説の感想を中心に,読書,日々の雑感,映画の感想等を書き散らかしています.

祝!開幕三連勝!YS

2008年03月31日 00時07分18秒 | 日記
いやあ,うれしいですね.
ヤクルトスワローズ,開幕三連勝です.
しかも,4番とエースを取られたG軍相手の三連勝ですから,その喜びもひとしおです.

スワローズのいいところは,妙な気負いがなくて各人が野球を楽しんでいるような気がすることです.

もちろん実際はもっとシビアなんだとは思いますが,そういう気がするということで...
勝負ですから,勝つこともあれば負けることもある.
年間トータルで,勝率がよければいいわけです.
でも常勝を義務付けられたチームとかもあるそうで,お気の毒としか言いようが無い.
でもそう思っているのは自分だけなのにね.
だれも常勝チームなんかいてほしくないし,もし勝率10割のチームがあったら,プロ野球なんて飽きられてだれも見なくなってしまいますでしょ.

あと,いつものことなので,あえて言うのも気がひけるのですが,今日のNHKのサンデースポーツで,気に入らない事がありました.

YG戦はスワローズが10対2で勝ったのですが,その番組では負けたG軍が2点入れるシーンだけを詳しく紹介し,勝ったスワローズが得点するシーンはほんのわずかしか放映されなかったのです!
これは明らかにおかしい.
ま,いつものことなんですがね.
身びいきのはなしではなくて,Gファンの立場から見ても,結果を知らずに番組を見ると,まるでGが勝ったような流れの紹介をしておきながら,実は大差で負けてるわけです.
かえって,Gファンをも傷つけることになっていますよ.

そろそろ目を覚ましてほしいなあ.天下のNHK殿.

森山直太郎さん『さくら(独唱)』の衝撃

2008年03月27日 21時24分55秒 | テレビ
一昨日,NHKの総合テレビで「春うた2008」という歌番組をやっていました.
その中で,森山直太郎さんが,宮城県の第三女子高校の卒業式にサプライズで登場し,『さくら(独唱)』を歌ったのですが,すばらしいコラボレーションで,感激しました.
この高校は合唱部が有名らしく,とても上手ですが,何か行事があるたびに,この曲を歌っていたらしいのですね.
森山さんが感謝の意味を込めて,卒業式に登場ということになったと.

森山さんはステージ上で一人で,ギター1本で「さくら」を歌い始めたのですが,途中から,生徒達が普段練習しているコーラスも,いっしょに歌い始めたのです.
そのコーラスと森山さんのソロが素晴らしいハーモニーになりました.
森山さんの高音の男声と女子高生のきれいなハーモニーが,天国的な響きに感じられたのです.
森山さんの登場はサプライズだったので,一切練習はしていなかったのですが,偶然が産んだコラボレーションだったようです.
人の声の素晴らしさ,それとコーラスのアレンジもちょうど森山さんのソロを盛り上げるように働き,視聴者に対しても,思わぬサプライズになった感じです.

大して期待していなかっただけに,ミューズのいたずらの不意打ちに,思わず涙が出てしまいました.

怖い世の中

2008年03月24日 22時37分22秒 | 日記
横須賀のタクシー運転手殺人事件や土浦駅前の殺人事件など,怖い事件が多いですね.
こういう事件は予想がつかないので,いざその場面に出くわしても対処の仕方がわからないです.
交通事故のように,用心していれば防げるものでもなさそうです.

最近の殺人事件は,恨みつらみをつのらせて,「こいつさえ居なければ」という理由での殺人じゃなくて,単なる通りすがりとか,発作的な原因が多いようです.
つまり,特定の個人を恨むのではなくて,社会全体とか,誰でもいいから殺したいとか,理解に苦しむ場合が多いです.

あるいは恨みという感情自体が無いのに殺人までいっちゃう場合もありそうです.

特定の個人を恨むのが正常だとは言わないけども,まだ理解の範囲内ですよね.
私だって,昔は憎いと思う人くらいいました.
ただその人を殺そうとまでは思わないだけです.

だけど,誰でもいいから人を殺してみたいという感情はやはり異常です.
そこには心の病の存在があるような気がします.

だからといって罪が軽くなるわけではないですが,単に罪を罰するだけでは,同じような事件が繰り返されるだけのような気がするのです.

事件が起きる前に,そういう心の病を見つけることはできないものでしょうか?
病気とはっきりわかれば治せるかもしれない.

ただ,心の病の場合は,プライバシーや人権問題と関わるので,やはり難しそうですね.

さっきから,そのへんを堂々巡りしています.
だんだん疲れてきました.

こういうときは風呂に入ってスッキリしましょう.

「チームバチスタの栄光」海堂尊

2008年03月21日 22時32分09秒 | 読書


映画を見ようと思っていたら,図書館で原作を見つけちゃったので,こっちを先に読んじゃえ,ということで読み始めたら...止められない,止まらない.
って,いっき読みでした.

映画の予告編は,テレビやネットの動画サイトで散々見たけど,あまり原作には忠実ではないみたいですね.
別にそれはそれでいいんですけど.
両方見ようっていう気になるから興行的に有利だし.

まず,主人公が,原作では万年講師の中年男.
でも,映画では,ちょっとゆるそうだけど,女医さんの竹内結子.

バチスタ手術は,難病中の難病,拡張性心筋症という心臓移植でしか助からないと言われていた病気を,ある画期的な手術法で治すというもの.

そのバチスタ手術の天才的な名医がアメリカから凱旋帰国し,日本の病院で連続成功数の記録を打ち立てる.

ところで,最近なぜか3例続けて失敗する.
単なる偶然か,それとも???

病院長命令でその原因調査(内部調査)を,主人公の田口が開始するところから物語りは始まります.

大学病院という我々一般人からは象牙の塔にしか見えない聖域が,実に人間くさいドロドロした場所であることを暴いてくれながら,物語は進行します.
田口のとぼけた味わいと事件の深刻さとが妙にミスマッチで面白い.

とにかくテンポがいいですね.
ページがトントンと進んでいく感じ.
でも,前半は,軽い感じ.

中盤に厚生労働省のお役人白鳥が現れてから,物語の空気ががらっと変わる.

背中に冷水を浴びせられるような,切れ味鋭いセリフが飛び出します.

たぶん,田口キャラと白鳥キャラの対比がこの小説の真髄なんです.

白鳥の調査方法は,田口と全然違う.
会話の内容より,相手のプライドをずたずたにするようなセリフを浴びせかけ,その反応で,相手の真意を探る...みたいなね.

ただ,ここまでストーリーが面白いと,結末のどんでん返しも期待しちゃいますよね.

もうちょっと捻って欲しかったなあ.
正直,犯人にはがっかり.

「これだけ世間を騒がせたんだから,もうちょっと気取ってろよ.」
みたいな.

そこだけが残念.

映画も見てみたいと思います.

結末が違うらしいので.
ホントかなあ?

卒業式

2008年03月19日 21時43分23秒 | 日記
先週,私の大学の卒業式がありました.

大学にも担任制度が出来たのはいつごろなんでしょうか?
私の頃はなかったと思います.
それとも昔からあったのかな?私が気がつかないだけで.

先週の卒業式では,私が4年間担任をやった学生達が卒業したんです.

私にとって,初めての担任クラスの卒業式というわけです.
彼らとは,1年生に入学した時から4年間,付き合いました.
いろんな想い出があるけど,今となっては,手を焼いた子(失礼!)の方がかわいいですね.
それにしても,本当にいろんなキャラクターがいて,面白かったし,楽しかった.
中には,私が頭を下げたくなるくらい立派な人生観を持ち,何ごとにも一生懸命努力する子もいました.
逆にいったいこの子はどうなっちゃうんだろうと不安ばかりつのる子もいた.

46名中,退学したのが2名,4年で卒業できなかったのが2名,計4名は残念な結果となりました.
でも,まだまだ先は長い.
彼らなりの新しい人生を歩いてほしいと思うし,どちらがベターかなんて,すぐにはわからない.
いや,死ぬまで分からないかもしれません.
卒業なんてほんの通過点なんです.

無事卒業した諸君も,これからが大変です.
新しい仕事を覚え,上司から怒られながら,成長していかなければならないのですから.
「おめでとう!」より,「Good Luck!」という言葉を送りたいですな.

「イン・ザ・プール」奥田英朗

2008年03月14日 10時12分19秒 | 読書
「町長選挙」に続き,奥田英朗さん2冊目.
はちゃめちゃ精神科医師伊良部一郎さんに,はまってしまいました.

本当は,「空中ブランコ」を読もうと思ったんですけど,図書館で貸し出し中だったので,急遽,戻っていた「イン・ザ・プール」を借りてきたというしだい.

太った中年精神科医,伊良部センセのシリーズです.
長嶋監督のような甲高い声,診察とは思えない,めちゃくちゃな会話,注射フェチ,巨乳を誇示する無愛想な看護婦,あまりの異様さに,どの患者も最初は腰が引けてしまうのです.
当然ですね.
でも,なぜか,そのめちゃくちゃぶりが,患者の悩みを少しずつ少しずつ解決し,心の病も快方に向かわせてくれる.

「町長選挙」では,大会社の社長とか有名女優とか,セレブ系の人物が患者として登場し,『こんなリッチな人でもこんな悩みがあるんだ』的な面白さがありましたが,この「イン・ザ・プール」では,患者はすべて庶民.
サラリーマン,高校生,ルポライターやコンパニオンもいますが,基本的には無名の人たち.
無名の人たちの,よくある心の悩み.

不定愁訴,自意識過剰,ケータイ中毒,強迫神経症

病名はいろいろですが,誰にも多かれ少なかれある症状.
私なんか,これ私だよ,と思ったのが,強迫神経症.

家を出る場合,ガスの元栓を締めたか?
ファンヒーターのコンセントは抜いたか?
気になってしょうがない.
全部確認して,一度家を出て鍵を閉めた後に不安になり,鍵を開けて確かめるっていうあれです.

この小説の場合,普通の人より,少し(いや,かなりかな?)症状がきついだけで,ちょっと状況が変われば誰にでも起こりうる話かもしれません.

伊良部さんの診察の特徴は,基本的に,「患者の話を聞かない」
これは,慣れてくるほどおかしさがこみ上げてきます.
昨今,インフォームドコンセントとか言って,「患者と医師が会話を通して信頼関係を築く」,ってな世の中の風潮ですよね.

ところが,この伊良部センセ,自分が言いたいことだけ言って,「さあ,注射しましょ」!
ところが,不思議なことに,患者は,「こんなめちゃくちゃなヤツでも,医者が務まるんだな」という,妙な安心感を感じちゃうんですね.

つまり,自分の一生懸命さが,なんだかバカバカしくなっちゃうんですよ.
脱力してしまうのです.
これが,治療の第一歩になるというパターンです.

このシリーズ小説の特徴ですが,毎回主人公は患者さんの方です.
だから,主人公は毎回変わる.
伊良部先生には,それほど重要な立ち回りやセリフがあるわけじゃなくて,なんというか,狂言回しと言うか,「トリックスター」のような立場ですね.

どのストーリーも,いったいどうやって解決するんだろうと思うんですが,"逆転満塁ホームラン"ではないんですよ.
むしろ,"意表をつくスクイズ"みたいな感じかな?違うかも.
でも,ホッとする感じが良いです.

「空中ブランコ」はまだ貸し出し中なので,また後日に,ということで.

「町長選挙」奥田英朗

2008年03月10日 21時52分28秒 | 読書


読書好きな人って,何のために読書するんでしょう?
「読書好き」っていうくらいだから,「好きだから読むんだよ.理由なんかあるか!」
そりゃそうなんですけどね.

でも,好きっていっても,もう少し具体的な何かがあると思うんですよ.
例えば,どMな人は,主人公がいじめられる物語が好きとか...
いや,そういうことじゃなくって!

で,何が言いたいかというと,ですね.
いきなり私の意見になっちゃいますが,その物語に「共感」したくて読んでるんですよ.
そして,そのような共感は,実生活や実社会でめったに得られないものほど,うれしいわけです.

奥田さんの本も今回始めて読んだのですが,この小説に出てくる,主人公,一風変わった精神科医「伊良部一郎」センセ.
彼が治療する様々な患者達と伊良部とのカラミ.
これが,共感というか,私の心の琴線をかき鳴らしてくれます.

彼の患者達は,一見成功者だったり,平凡な公務員だったりするんですが,共通しているのは,「一生懸命に生きている人たち」なんです.
でも,一生懸命に生きると,つらいこともある.
そして,これが一番大事なことですが,『つらいことの原因は自分の一生懸命さが作っている』ということなんですね.
もちろん,そんなセリフは出てきませんが,それを伊良部センセが教えてくれる.
この先生,超変人で,「だよ~ん」とか「えへへ」とかアホな言葉を連発するし,精神科なのにすぐ注射したがるし.変態っぽいことも言う.
でも,しばらくすると結局相手を伊良部先生のペースに巻き込んじゃっている.
結果として,一生懸命さがもたらす弊害がくっきりと浮き出てくるようになっているんです.
これって,結構すごいと思う.
もちろん,これは作者の奥田さんがすごいわけで,現代人の一生懸命さのマイナス面をこれほど上手に茶化し,なおかつひとつひとつのケースにそれなりの解決法を示していることには,感心せざるを得ないです.

茶化すことならできても,じゃあ,こんなまじめな人を救うにはどうすればいいの?ということになると,答えはなかなか見つからない.

でもでも,奥田さんは,ケースバイケースの「まじめ病」に各々ユニークな「治療法」を示してくれちゃってるんですよ.

結構爽快な方法でね.

やるなあ.
読後感は非常に爽やか.
心が軽くなる感じです.

4つのお話,つまり4人の患者と伊良部先生による「治療」のお話.
短編集といえるのかな?

最初の2つが痛快.
あとの2つが爽快.

気分がいいです.

「ZOO」乙一

2008年03月08日 16時09分03秒 | 読書

初めての乙一本.
なぜか,今まで乙一さんは未体験でした.
かなりの衝撃です.

一言で表すなら,”残酷さに溢れたファンタジー”ってところでしょうか?
10編からなる短編集です.

各々,いじめ,グロ,ホラー,推理,コメディといろんなタイプの小説のごった煮のような短編集なのですが,一貫しているのはファンタジー的な「あいまいさ」ですね.
何を言いたいのか,よくわからないんですが,ファンタジーなんですよ.
ファンタジーとしかいいようがない.
「乙一」という「世界」があることは確かです.
自分が,その世界に入れるのか否か,その入り口付近でうろうろしている感じがします.

よい例かどうかわかりませんが,筒井康隆さんの本をはじめて読んだ時の感覚に似ている気がします.
しかし,あの時と今とで大きく違うのは私の年齢です.
当時10代後半で,エネルギーに溢れていたころは,迷わず筒井ワールドに飛び込めた.
「宇宙衛生博覧会」とか「ベトナム観光公社」とか”ウヒャー”などと喚声上げながら読んでいました.
しかし,今は50台半ば,あの時のエネルギーはないですね.

で,いまだに逡巡している,わたくしめでございます.


塩トマト

2008年03月02日 20時40分33秒 | 日記

熊本に来るまでは,塩トマトを食べた事がありませんでした.
聞いたことはあったんですけどね.

「塩」がつくから塩味のするトマトだろうと,漠然と思ってました.

でも...
全然違いました.

むしろ甘いのです.
野菜というよりフルーツっぽい味.
まさにフルーティなトマト.

ただし,皮は硬いです.

入れ歯の人はつらいかも知れません.
それくらい硬い.

でも,美味しい.

ドレッシングなんて全く不要.

そのまま,むしゃむしゃ行けます.

写真を見ると普通のトマトと全く区別つきませんけどね.

なお,右のおかずは,鴨鍋をよそったもの.
こちらもなかなかです.

熊本の名産って,馬刺しにしろ,塩トマトにしろ,初めて聞いたときは,それ何?って感じで,それほど魅力的じゃないんですが,期待しないで食べると,はまってしまうものが多いような気がします.

ひなまつり

2008年03月01日 22時01分32秒 | 日記


明日はひなまつりということで,我が家もひな人形を出しました.
去年も日記に書きましたけど,
これは,かなりの年代もので,というのもかみさんの幼少の時に買ってもらったものだから,かれこれ*十年も経っているのですから.

でも,昔のものはつくりがしっかりしているし,結構長持ちするもんですね.
このぶんだと,将来,孫にも使ってもらえるかもしれません.

あ,ただし,雛壇と赤いシートは最近買ったものです.
雛壇はスチールの梁と板で組み立てるキットですけど,何度組み立てても,やはり毎年説明書を最初から見ないと作れません.
う~ん,私の記憶力って...

それにしても,母子三代に渡って使われるなんて,結構すごいかもしれません.