書く仕事

ご訪問ありがとう!!ミステリー小説の感想を中心に,読書,日々の雑感,映画の感想等を書き散らかしています.

藤崎宮秋の例大祭

2009年09月27日 14時56分15秒 | 日記


熊本名物秋の例大祭を見てきました.
といっても,通勤の途中でお馬さん(飾り馬)行列を見ただけですけどね.
藤崎宮の例大祭ですので,まあ,五穀豊穣を願う(感謝する)お祭りのはずですが,加藤清正の朝鮮出兵の凱旋が由来だという説もあり,まあ,いろいろとね...

ただ,写真を見ると,興奮した馬を人々がなだめているような印象をうけるかも知れませんが,実は逆.
人々が,わざと馬が嫌がるように手綱をあちこち引き回したりして,無理にイライラさせているのです.
なんでそんなことをするのか,よくわかりませんがね.

まあ,奇祭ですね.

神社が主催する秋のお祭りですから,例えば福岡の放生会などと同じ種類のお祭りのはずですが,雰囲気は全く違いますね.

熊本の方が荒々しいというか,より原始的な感じがする.
福岡の放生会の方がずっとおとなしくて都会的.
良い悪いとかじゃなくてね.
お馬さんがちょっと可哀そうと思うのは私が,まだよそ者だからかな?

「パラドックス13」東野圭吾

2009年09月27日 14時25分46秒 | 読書


設定はSF.
タイムスリップと,崩れ行く都会の中でのサバイバルもの.
しかし,物語が描く世界は非常に哲学的とも言える.
人が生きていく上での「善」とは何か?
世界が変われば,善悪も変わる.
場合によっては,人殺しや盗みすら,善となりうる.

政府がつかんだ極秘情報.
宇宙のかなたのブラックホールが,地球の近くを通り過ぎることが判明し,その際,「P-13」現象と呼ばれる,13秒間のタイムスリップが起こる.
その結果,10名あまりの人たちが,「ある理由」のため,別の宇宙の同じ場所に放り投げられる.
しかし,その行った先では想像を絶する災難が待ち受けていた.

「ある理由」とは?
果たして彼らは無事にもとの東京に戻れるのか?
それとも...

あっと驚く結末が待ち受けていますが,当然ながら,それは内緒.

善悪の判断基準とか,倫理,道徳などが根底から覆される事件が次々と起こります.

こういう題材を提供できるのは,単なる知識とか取材力じゃないですね.
普段からよほど世の中をよく見て,考えていないと思いつかないと思われます.
東野圭吾さん,すごい方です.

さらに,そのような題材でも,エンタテイメントとしても超一級の面白い物語として提供できることがまた凄い.

coollife的には,今までに読んだ東野圭吾作品の中でベスト1かな?

哲学,エンタメ,ミステリー,SFの4つ全てが高次元でバランスした傑作です.

「きのうの神さま」西川美和

2009年09月19日 15時46分12秒 | 読書


何気ない日常に潜む人間の陰の意識-闇といった方がいいのかもしれません-を見事に文章で表現しています.
すごい才能だと思います.
例えば,同じ花を見ながら同じ色鉛筆を持っていても,画家と素人では描かれる絵は当然違う.当たり前のことですが...
この小説に出てくる出来事は,おそらく50%くらいの人が,長い人生のどこかで体験しているはず.私も体験しています.
でも,そのような出来事に直面した後,このような文章が書ける人は,おそらくほとんどいないと思うのです.
これって,才能以外の何ものでもない.

でも,やはり作者は女性なんだなあと思います.
男だと,体験することはあっても,そんなこと,そこまでは考えないです.
面倒くさくて.

少なくとも医者のみなさんがこの小説に出てくるような心理を体験したかどうか?
どうなんだろう.

わからないです.

大部分の男は,毎日目の前に降ってくる仕事を,必死で片付けているだけなんじゃないかな?

この小説のようなことを頭に描いていたら,身が持たない.     ような気がします.

でも,小説としては凄い.

直木賞っていうより,芥川賞系の小説じゃないかなあ?

「ナイチンゲールの沈黙」海堂尊

2009年09月12日 15時30分26秒 | 読書


「チームバチスタの栄光」に続く第2作.
前作と同じく,東城大学医学部付属病院が舞台.

ただし,前回のミステリー色はかなり薄まりました.
もちろん,真犯人あての謎解きもありますが,歌で映像情報を伝達するという脳科学よりのSF小説の要素あり,眼球に発生する子供のガンのため眼球を摘出されてしまう子供たちの悲劇あり,今回の主人公小児科病棟の看護師浜田小夜の暗い過去あり,盛りだくさん満艦飾のエンタテイメント小説になっていますね.
映画化を意識したかな?

海堂さんて現役の医者(勤務医)なんですね.
だから,大学病院の組織の壁とか,看護師と医師間の軋轢とか表現にリアリティあります.

読んだあと深い感動が残るってな小説ではありませんが,ストーリー展開の見事さ,登場人物のセリフの面白さは「バチスタ」と同じく,超満足です.
一つだけ難点をいうと,前作で舞台の雰囲気を前半と後半でガラリと転換させた厚生労働省の役人・白鳥に加えて,警察庁からこの事件のため現場に出向してきた加納警視正が活躍します.活躍するのはいいんだけど,白鳥vs加納のダブルキャラになり,ストーリーのリード役の焦点がボケちゃった感が否めません.
もともと,田口先生という押しも押されもせぬボケ役がいるんだけど,突っ込み役が2人もいてどうするんじゃい?みたいな印象があるわけですね.
もちろん,コース料理だって,メインに肉と魚のダブルメインのフルコースがあるわけだから,小説だって,強烈なキャラがいっぱい出てきても「OK!」という人もいるでしょう.
でも私は体力ないし(?!),少人数で,すっきり・はっきりした物語の方がよかったかな,って思いました.
ま,ケチをつけるとしたら,これくらいかなということで.

日記が書けない原因

2009年09月11日 21時25分20秒 | 日記
どうも,日記が書けない今日このごろ.
その原因は...
ずばり,ヤクルトスワローズの不調.
ナイターの経過・結果を聞くと,どうも日記を書こうという気になれません.
9月に入ってからまだ1勝しかしていない,ツバメ軍団.
今日なんて,中日山本昌ご老公相手にたった1点.
今期初勝利を献上.
押さえで出てきた岩瀬だって,コントロール悪いし,ほっときゃ自滅してくれそうなのに,きっちりセーブをプレゼント.
阪神とは0.5ゲーム差になっちゃた.
明日は4位転落かも.
あ~あ.

嘆く私を横目で見ていた,娘のセリフ.

「いっそ阪神に追い越された方が良いかもよ.
追われるより,追いかける方がやる気出るから」
う~む.
わが娘ながら良いことを言う.
私もそう思うことにしよう.

って,娘に説得されてどうするんじゃ!