書く仕事

ご訪問ありがとう!!ミステリー小説の感想を中心に,読書,日々の雑感,映画の感想等を書き散らかしています.

こちふかば

2006年02月26日 17時14分59秒 | 日記
大宰府天満宮に行ってきました.
長男の合格祈願です.苦しいときの神頼み,
そのものです.
「東風ふかば匂い起こせよ梅の花
あるじなしとて春な忘れそ」
菅原道真公の想いがこもった歌です.
ところで,大宰府に行ったからにはこれを
食べなくては.
もちろん梅が枝餅.
今やデパートや空港などあちこちで買えます
が,天満宮の内外で焼きながら,
売っているものは,できたてでおいしい
ですね.特にお餅が香ばしくて,表面が
パリッとして,中がもちもちなので,
カロリーを気にしなければお代わりしたい
くらいです.
写真は何でしょうか?
答えは,天満宮の境内にあるトイレの入り口の
男性用の表示です.
どんなに悪人でも,おしっこやうんちをする姿
は善人と同じだからかな?
女性用は勿論「善女」.

石田衣良氏著「娼年」

2006年02月22日 21時40分18秒 | 読書
去年の12月1日のブログ,「池袋ウエストゲートパーク
シリーズ番外編 赤・黒」に続き,石田氏作品の読後感です.
20歳の大学生で,バーテンダーのバイトをしているリョウが,
男娼への道を駆け上っていく(駆け下りていく?)お話です.
リョウの新しい仕事は女性客相手にセックスを売ること.
当然,女性客を喜ばせるためのいろいろな性の技術的な(!)
描写やそれに対する女性客の反応がリアルに描かれます.
また,たいていの客は俗に言う「変態的な」趣味を持って
おり,その趣向へのリョウの奉仕の場面もあります.
こう書くと,ポルノ小説のようだと思われるかもしれま
せんが,どっこい,全然違います.
いろいろな意味で人生の意味,特に人生をかける「仕事」
というものの意味を問いかける小説です.
リョウのキャラクターが全くのフィクションなのか
取材にもとづくものなのかはわかりませんが,リョウは
たぐいまれな感度の高い心をもっているのです.感度が
高いというのは,相手の心の動きに同調して,自分も同じ
感情や感覚を共有できる能力があるということです.
例え一見変態的な趣向であっても,その趣向が相手の過去
の哀しい出来事がきっかけであるなら,リョウも同じ気持
ちでその趣向を理解できるのです.
リョウ自身,その自分の才能(?)を意識し,性という断面
を通していろいろな人生を知ることに喜びを感じ始めるの
です.もちろん,お金を受け取ってセックスの相手をする
ことは非合法ですから,一生の仕事として考えることには
彼自身にも抵抗感があります.
さらに,同じ大学に通うリョウのガールフレンド,メグミ
がリョウの秘密の仕事に気付き,この仕事から足を洗う
よう必死の説得を試みます.
結末は読んでのお楽しみですが,ここにも,一生をかける
仕事とは何かという問いかけがしばしば表れます.
他人の人生に触れ,その複雑な想いを共有し,例えわずかな
時間であっても,心を通わせあい,肉体の快感を共有する.
そして,そのことで女性客は感謝の涙を流し,何万円もの
お金を支払う.さらに感激の度合いに応じて上限なしの
ボーナスまでも渡すのです.
売春といえば売春ですが,相手の心と体をほぐしてあげる
という意味では,カウンセリング+マッサージの仕事を
していると言えなくもありませんね.
この仕事を通して相手の心が開放されるなら,立派な仕事
じゃないかと思わせる説得力があります.
「こんなのまともな仕事じゃない」と言い張るメグミの
方が,非人間的なことを言っているように思えてしまう
から不思議です.
私としても,このストーリーに対する感想をどういうふうに
まとめるべきか迷っています.
100%とは言えないかもしれませんが,リョウを支持する
立場を取りたい,というのが正直なところです.

目がかゆい!!

2006年02月21日 23時19分35秒 | 日記
ついに来ました花粉症の季節.

私の場合,まず目に来ます.
かゆいかゆい.ひたすらかゆい.
2,3日すると鼻にきます.
若い頃は,同時に来ていましたが,40歳を
過ぎた頃から,目と鼻に時間差が出てきました.
年のせいで鼻の感度が鈍ってきたのでしょうか?
今,自転車通勤していますので,大学に着いたら
パソコンの電源を入れ,マスクを取り,顔を
あらい,ついでに濡れた手で頭をごしごしやります.
髪の毛についた花粉に湿気を与えるためです.
花粉は水分が加わると,細胞がはじけて,
中のアレルギー物質が出てしまうのですが,
直接,目の中ではじけない限り,悪さをしない
そうなんです.
そうそう,つい忘れてしまいますが,ドアを
開ける前に,コートをパタパタしなくていけ
ません.
コートについた花粉を叩き落とすためですね.
今は講義がないので,まだ余裕がありますが,
4月に講義が始まってから5月の連休明けまで
が憂鬱でかつ忙しい季節です.

久しぶりの午前様

2006年02月19日 22時34分57秒 | 日記
先週の金曜は久しぶりに飲みに行きました.
T先生の研究室と私の研究室の,合同卒研ご苦労さん会です.
教官2名と卒研生9名です.
市街の居酒屋で一次会.
学生とは1次会で別れて,私とT先生であと2軒行きました.
2軒目は1月28日の日記でも語ったスナックEです.
懸案のママさんの相談事ですが,さりげなく「最近娘さん
はお元気にされてますか?」と探りを入れますと,ママさん
いわく,「残念ながら寮は追い出されてしまいました.」
との返事.一瞬頭の中が飛びましたが,直後に記憶が蘇って
きました.そうそう,娘さんが大学の女子寮に入っているん
だけど,ルール上,3年生になると寮を出ないといけなくて,
経済的に苦しくなるので何とか居残る手立てはないかという
相談だったんです.
どう答えたかは覚えてませんが,結果はだめだったようです.
たいした用件ではなくてホッとしました.
話は逆になりましたが,1次会の卒研生は今年はおとなしい
のばかりで,しかもあまりお酒を飲まないので,今ひとつ盛り
上がりませんでした.
先生と飲むことで緊張しているのかもしれませんが...
もっと,リラックスしてくれるとこちらも嬉しいんですが
なかなか,気持ちは通じないようです.
普段のコミュニケーション不足を痛感した打ち上げでした.
たぶん,こういうのは先生側の責任なんだろうなあ.

周利重孝 氏 『夏の扉』

2006年02月18日 12時53分24秒 | 読書
一応ミステリーです.
主人公は浪人生森崎.
再度受験に挑戦するか悩みつつ,かつての恋人遙香(はるか)への未練にゆれています.
ある日,海で素潜りをしているとき若い女性の水死体を発見します.
そのショックから立ち直る間もなく,森崎の親友早坂が失踪してしまいます.
早坂は幼なじみであるとともに,森崎のことをずっと大切に考え,特に森崎と遙香がうまくいくよう苦心してくれていました.
この2つの事件には意外に深い関係があるわけで,この謎解きがストーリーの骨組みです.
でも,正直言ってミステリーのドキドキ感はほとんどありません.
むしろ,森崎の劣等感と,劣等感の裏返しとしての,他人への挑戦的な言動,遙香への感情のゆれなどが,とつとつと語られていきます.
ミステリーというより,青春小説っていうか,若い男性の心と体の不安定感の軌跡が綴られるって感じですね.
そんなに突っ張らなくても,と思える箇所もありますが,そうそう,そう思うことってあるよね,っていう共感する場面もあり,それがこの小説の魅力です.
大人の男性は昔の自分や友達を思い出しながら感傷にふけり,女性は若い男性の心理と生理を学びつつ,主人公森崎と彼の親友早坂のどちらが自分のタイプか考えながら読むと面白いかもしれません.
あと,読者が若い男性の場合はどうなんだろうなあ.どんな感想をもつか,見当がつかないです

昔,こんなオーディオ装置があった

2006年02月15日 20時16分59秒 | 日記
最近は,スピーカーで音楽を聴くことが少なくなり,ヘッドホンで聴くことが多くなりましたね.
今では,オーディオ装置は,MP3プレーヤーにしても,ウオークマンにしても,消耗品的に扱われていて,壊れたら買い換えるっていう感じですね.もっとも,そのような風潮は音楽用品だけに限らないんですけどね.
私が子供の頃はオーディオは貴重品・贅沢品で,床の間に鎮座していました.
かすかな記憶によると,写真の絵のような格好をしていました.
面白いのは,チューナーが2組ついているんです.
チューナーといっても,まだFM放送は始まっておらず,AMだけです.
なぜ,AMチューナーが2組あるか,わかりますか?
当時のNHKの実験的番組で,総合ラジオを右チャンネルにし,教育ラジオを左チャンネルとして,ステレオ放送をやっていたんですよ.だから,わざわざ,AMチューナーが2組もあると言うわけ.
どんな音だかすっかり忘れてしまいましたが...
40年以上も前の話です.
このステレオどうしちゃったかなあ?
たぶん引越のときに捨ててしまったんだと思うけど,たとえ壊れていても,とっておけばよかったな.

バレンタインデー

2006年02月14日 23時27分26秒 | 日記
今日はバレンタインデー
本命チョコをもらった人,あげた人,よかったですね.
あげるつもりであげそびれた人,もらうつもりでもらえなかった人,残念でした.
我が家ではかみさんと9歳の長女がチョコレートケーキを共同制作.
なかなか美味しかったです.
でも,丸い状態で写真に撮るのを忘れていました.
撮った時にはこの大きさに(写真)
長女に、誰かにチョコをあげるか聞くと、あげたい人は,いるけど,冷やかされるのがいやだからあげないとのこと.
小学生も3年くらいになるといろいろと大変らしい.
昔はこんな行事がなくて気楽でした.
さて,ホワイトデーのお返しは何にしようか?

頼りになるのは自分だけ!

2006年02月13日 21時35分39秒 | 日記
昨日の日曜は家内に頼まれて,娘を連れて街へ買い物に行きました.頼まれた品物は「目覚まし機能付きラジオ」.
時計とラジオが一体になっていて,設定時刻になると,ラジオのスイッチが入って起こしてくれるっていうアレです.いままで,使っていたのが壊れてしまったもので.
車を市街中心部の地下駐車場へとめて,B電器へ.B電器には時計コーナーもあるので,おいてあるだろうと思いました.
まず,1階の時計コーナーで女性の店員さんに聞いたら,「普通の目覚ましならあるけど(あたりまえだろっ!)目覚ましラジオ付き時計は置いていません」ということでした.
そうかもなあ,と思いつつ,2階のオーディオコーナーへ.ここでは,あるにはあったんですが,タイマー機能がついたCDコンポなので,枕元に置けるサイズではなく,ここでも敗北.
だめもとで,オーディオコーナーの店員さん(中堅どころの男性)に聞いたら,首をかしげて,「そうですね,1階のモバイル家電コーナーにあるかもしれません」とのこと.そこで,再び1階へ行くと...ありました,「時計付きラジオ」が.
サイズも値段も予定どおりで,娘と「よかったね」といいながら,レジへ向かおうとしたんです.しかし,その時,私の胸にふとある疑問が...待てよお...手にした「時計付きラジオ」のパッケージを裏返し,裏面にびっしり書き込まれた説明をよく見てみると...気付いてよかったあ.
確かに,「時計付きラジオ」ではありますが,目覚まし時計+ラジオなんです.つまり,目覚ましの音はラジオではなく,「ピッピッ」だけなんです.あぶない,あぶない.
う~ん.だめかあと,半分あきらめました.
でもせっかく来たんだから,i-PODの最新のやつでも見ていこうと思いつつ,何気なく携帯型ラジオが並んだ棚をふと見ると...あるでは,ありませんか.所望の商品が.
それはソニー製でした.「目覚ましラジオ付き時計」とあります.念のため別の店員さんに,「これ,時間が来るとラジオのスイッチが入ってラジオの音で起こしてくれるやつですよね?」と,妙な質問をして,変な顔をされたました.
これだけ,苦労して買ったので,なんとなく愛着がわくというものです.カミサンにも感謝してもらえるだろうと持ち帰りましたが,カミさんがそれをながめての第一声は「ソニー製みたいだけど,メイドインチャイナって書いてるわね」
まあ,いいか.
人知れぬ苦労が今の私を作ったのだ!

5.1チャンネルサラウンドの5.1って?

2006年02月11日 13時39分58秒 | 日記
今日は久しぶりに一人で家でのんびりしています.
長男は学校に受験勉強に行ってます.家では何かと雑音が入るらしい.
前期入試まであと2週間.
家内と長女は町内会の仕事で外出.
さて,今日の話題です.
最近はビデオ屋さんに行ってもVHSより,DVDを借りることが多くなりました.
DVDには,5.1チャンネルサラウンドって書いてあるものがありますね.
1チャンネルはモノラル,2チャンネルはステレオですから,5チャンネルなら5つスピーカーがあるんだろうってとこまではわかりますが,0.1ってなんじゃい?
で,調べてみました.
といっても,googlleで,「5.1チャンネルサラウンド」で検索しただけですけど...
(*⌒ー⌒)
マルチメディア用語辞典って言うのがあって,こう書いてありました.
「5.1chサラウンドでは6つのスピーカーが使われる。①聴取者の正面、②右前、③左前、④右後、⑤左後、⑥低音出力用サブウーファースピーカーの6つである。サブウーファースピーカーは出力できる音域が限られているため、0.1chとカウントされている。」
だそうです.サブウーファーは単独で音を出しても,どんな音が出ているかわからないそうです.雰囲気を伝えるためらしい.
つまり,6箇所から音を出して,その場面の中にいるかのような臨場感を感じさせるということですね.
ふうむ.
6つもスピーカーが置ける家がほしい...

ブラームスの続きです.

2006年02月09日 21時42分51秒 | 音楽
ブラームスというと,やや暗いイメージがありますね.同じロマン派でも,チャイコフスキーやシューベルトのような花がないというか,敬遠されがちな存在なんですよね.でも,交響曲とか,この弦楽六重奏など,思いっきりロマンチックな曲が結構あるんですよ.
私がブラームスに惹かれるもう一つの理由は,あるエピソードです.

同じロマン派の作曲家にシューマンっていましたよね.ブラームスが世に出る前に,シューマンは既に大家として知れ渡った存在でしたが,このシューマンがブラームスの才能を見い出し,ほめたたえ,世の中に送り出したんです.ブラームスにとっては一生の恩師です.
ところが,...
なななんと,ブラームスはシューマンの奥さんクララ・シューマンに恋をしてしまったんですよ.( ̄□ ̄;
 自分の恩師の奥様に恋をしてしまったわけです.もちろんブラームスは自分の恋心を誰にも言えません.特に,クララやシューマンには決して知られてはならないわけです.苦しかったと思いますよ.そんな気持ちを思うと,この曲からいっそう深いものが溢れるのを感じます.
シューマンはクララを残して先に死にますが,なぜかブラームスは,シューマンの死後もクララに想いを打ち明けませんでした.一生独身を通して,クララを見守ったということなんです.
このブラームスの気持ち,皆さんどう思います?シューマンが死んじゃったんだから,プロポーズしてもいいじゃないかと,思いますよね.でも,ブラームスはしなかった.
恩師に対する感謝の気持ちとクララへの愛を一生涯胸の中に納めたまま,ブラームスは一人で後半生を送るのです.
ブラームスには,この曲以外にも,「タイトルなし」の知られざる名曲がいっぱいあります.
これからも,少しずつ紹介していこうと思いますので,もしよかったら時々のぞいて見てくださいね.

ブラームス弦楽六重奏曲第1番 第2楽章

2006年02月08日 21時59分32秒 | 音楽
石田衣良さんの池袋ウエストゲートパークシリーズのおかげか,最近若い人の間でクラシックファンが増えているそうです.
クラシック音楽を好きになるきっかけってどんなものなんでしょうか?もちろん人によって違うのかもしれませんが...
年配のクラシックファンは,偶然,気にいった好きな曲があって,それがたまたまクラシックで,同じ作曲家の別の曲も聴きたくなって,CD探して,それも気に入って,次も....で,気が付いたらすっかりクラシックファンになってた,っていうのが多いのではないでしょうか?私もそうなので.
若い人の場合,石田氏の本の影響もあるでしょうし,高島ちさこさん,千住真理子さんなど,素敵なおねえさまにあこがれてクラシックを好きになった,とかいう,けしからぬ男性ファンもいるかもしれません.
でも恋心と音楽って切り離せない関係にあるのだから,意外に正しい入り方かも.
上記のお二人は私も別の意味でとてもファンですが,そのいきさつは,また日を改めて.
オーケストラ曲ではチャイコフスキーの「悲愴」,いや正確に言うと悲愴のLPレコード(死語かな?)におまけで入っていた「スラブ行進曲」がMy first CLASSIC なんです.
で,きっかけは,高校の音楽の先生の宿題なんですよ.次の授業で,リコーダーと打楽器の合奏をやるからスラブ行進曲を聴いて来いっていう宿題.
それで,仕方なくレコード買って聴いたら,これが,はまってしまいました.チャイコフスキーの愛国心というか祖国に対する熱い思いがビンビン伝わって来て,なぜか,惚れ込んじゃったんですね.繰り返し聞いていました.
そのついでに,といっては申し訳ないですが,悲愴も好きになったわけです.
ピアノ曲では,ベートーベンの,偶然同じ名前ですが,ピアノソナタの「悲愴」です.
こっちはFMで流れていました.レーモンルフェーブルが彼のオーケストラ用にアレンジしたオケ版の演奏ですが,これも,まさにしびれてしまいました.レーモンルフェーブルといえば「シバの女王」が有名ですが,多くのクラシック曲をイージーリスニングに編曲してアルバムをリリースしています.
その後は,レコード屋さんに行っても何を買っていいか分からなくて,「タイトル」つきの曲ばかり買って聴いていたような気がします.
そのうち,なんかのきっかけで(多分FMで聞いたのかな?),表題の曲を聴いて,いっぺんで気に入ってしまったわけです.実はその時はクラシックとは思いませんでしたね.映画音楽か,イージーリスニングだと思ったくらいです.あとで,実際,「恋人たち」とかいう映画にも使われたと知り,納得しました.
好きな人への想い,希望と絶望の間で揺れ動く気持ち,激情のあとの静かな諦めの気持ち,これらが変奏曲として,次々に現れてきます.そんな心の動きを,この曲を聴くたびに思います.
いろんなCDが出ていますが,私はアマデウス弦楽四重奏団(プラスα)の演奏がお気に入りです.

安部譲二氏 著「六十歳からのやんちゃ道」

2006年02月04日 12時56分51秒 | 読書
安部譲二さんに関しては,大昔に「塀の中の懲りない面々」を読んで面白さに抱腹絶倒した記憶があります.やくざ家業出身にもかかわらず(「関わらず」というのは偏見かもしれませんが),なんて面白い文章を書く人なんだろうと感心していました.でもこの,「六十歳からのやんちゃ道」を見て,単なる才能ある元「やくざ」ではなく,人並みはずれた「観察力」と「洞察力」をもった心理学者かつ哲学者なんだと思いました.
彼の,人間を見つめる目はやさしくかつ鋭いです.人間の幸せとは何か,幸せに暮らすために何を努力しなくてはならないかを,多くのエピソードを通して示してくれます.うれしいのは,年をとるということが,決して「老いる」ということではなく,むしろ世の中のことがわかっていくことで,より楽しく,かつ,やるべきことが増えていく,すばらしいことなのだと悟らせてくれたことです.
私は今年53歳になりますが,7年後に60歳を迎えることがとても楽しみになってしまいました.
それにしても,元やくざにも関わらず,なぜ一般人,特に著名人の友達が多いのだろうと,前から不思議に思っていましたが,この本を読んで理由がわかりました.それは,彼が麻布中学出身で,同期に橋本龍太郎氏はじめ医者や学者などの大勢の著名人がいて同窓会などで交友を深めているそうなのです.
橋本元首相に関するエピソードは,これから読まれる人のためにここでは述べませんが,笑えること間違いないです.私はたまたま市内の繁華街にあるドトールコーヒーでこの本を読んでいて,この橋本氏のくだりでおもわず「ハハハ」とやってしまい,すごく恥ずかしい思いをしてしまいました.
私自身この本を読んでとても勇気づけられましたが,30代,40代の人にも読んでほしい気がします.というのは,10代,20代という若い世代を過ぎ,これからやってくる「老い」というものに漠然とした恐怖感を覚える世代だからです.「年をとることは素敵なこと」ということを是非わかってほしいからです.

驚異の成長力~しいたけ栽培セット

2006年02月01日 19時58分41秒 | 日記
驚きました.こんな商品があるんですよ.我が家でも買ってみました.すると,すごいすごい.買って来たときは単なるカビの生えた木の切り株だったのが...2日で写真みたいになるんです.しいたけの生命力ってすごいですね.
早速食べてみました.
味は普通でした.(^m^)
でも,肉厚で,歯ざわりがしっかりして,この生命力を分けてもらっているという感じがしました.鍋にも最適ですが,網で焼いてポン酢がグッドでした.
買ったのは生協(いわゆる××コープ)の宅配サービスです.
コープの宅配にはお世話になってます.特に単身赴任していた6年位前は,毎週必ず利用していました.スーパーの空いている時間に帰れなかったもので...
野菜はもちろん,刺身やお肉も(冷凍ですが),意外に鮮度が良くておいしいです.たぶん,冷凍技術が結構進んでいるのかも.服とかCDとかDVDとかも買えるし.もちろん,お酒や焼酎も!!