書く仕事

ご訪問ありがとう!!ミステリー小説の感想を中心に,読書,日々の雑感,映画の感想等を書き散らかしています.

天使にラブソングを2

2005年10月09日 22時55分51秒 | 映画・DVD
天使にラブソングを2を見ました。
ウーピーゴールドバーグといえば、ゴースト~ニューヨークの幻の演技が記憶に残っていますが、やっぱり十八番はこの映画シリーズでしょうか. 監督の演出がとても上手とか、役者の演技がうまいとか、そういうことじゃなくて、音楽自体のすばらしさが感動を呼んでしまうんですね。それも演奏がうまいとかではなくて、出演者の演奏者としての想いとか、一途さ、必死さに引っ張られて行って,何がなんだかわからないうちに、やられたあって気になる。実は邦画の「スイングガールズ」を見たときも同じことを思ったんですが...
 ただ,見終わったときに、(水野一郎さんみたく)「映画って本当にいいものですね」とは思わなくて、「音楽って本当にすばらしい」って思ってしまうことが皮肉といえば皮肉なんですが,私はそれで良いと思います.
ちょっと理屈っぽくなってしまいますが,映画の「芸術性」ではなくて,「メッセージ性」とでもいうのかな,別の言い方をすると,「メディアとしての社会的影響力」という言い方もできますが,これが映画の一番重要な使命だと思っているんです.「天使にラブソングを」シリーズはゴスペル流行の一助を担っているわけです.スイングガールズも若者達のビッグバンドブームのきっかけになったことは間違いないですよね.そういえば、同じ監督の「ウオーターボーイズ」も、男子シンクロブームのきっかけになりました。全国高校生男子シンクロ選手権なんてのもありましたね.あの映画無しにはこの選手権はありえなかったわけです.映画が芸術かどうかという議論がされることがよくありますが,映画はこのメッセージ性が命であり,芸術性を目指すとだめになるというのが,私の持論です.
 ところでウーピーゴールドバーグの歌は吹き替えと思ったら、自分で歌っているようです。超うまい。ただものではないですね。

高千穂峡

2005年10月01日 22時22分45秒 | 日記
夏休み家族旅行で九州熊本-宮崎県境近くの高千穂峡に行ってきました.(写真)
深い渓谷と冷たい渓流.
景色そのものは幻想的で,昔の人々が天孫降臨の地と考えたのも頷けます。
しかし,実際この地を訪れた印象はこの写真とはずいぶん違っています。
というのは,この写真には写らないものが場の雰囲気を台無しにしているからです。
写真に写らないものとは?
スピーカから流れる大音量の案内音声です.
『受付番号26番のお客様はボート乗り場までおいでください』
そう,つまりボートの順番待ちの案内音声。
ここには3時間ほど滞在したんですが,その間ほぼ数分おきにこの案内音声が渓谷中に響き渡ったというわけです.
景勝地が観光地化することはある程度はやむをえないと思う.
地元の人にも生活があり,より良い暮らしを求める権利がある.
だけど,自分たちに与えられた観光資源をただ切り売りするやり方では,いずれその観光地の価値自体をおとしめるだけ。
高千穂峡の歴史的な価値,周辺観光地域との連携,例えば,阿蘇,霧島等の自然観光資源,清和村や通潤橋などの歴史的価値の高い観光資源と連携して,世界遺産に登録するっていうのはいかがか?
観光資源という資源を利用するだけでなく,その価値をいっそう高めるための努力が必要なのではないかと思います。