風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

大浮世絵展 @江戸東京博物館(2月12日)

2014-03-05 21:01:53 | 美術展、文学展etc

東京会場は終わってしまいましたが(名古屋と山口はこれから)、好みだった絵をざっと。
写楽、広重、北斎、清長、晴信から橋口五葉や伊東深水まで名画のオンパレードで、とっても見応えのある企画展でした♪
※写真はネットからの拝借のため、実際の展示とは色合いが異なります。


【江戸の雪】


歌川広重1797-1858  『東海道五拾三次之内 蒲原 夜之雪』
音もなく深々と降り積もる雪。夜の蒲原の街道。


歌川広重  『東海道五拾三次之内 亀山 雪晴』
雪がやみ、晴れた朝。この朝焼けの空の色!
大名行列が登る坂のあり得ない急さ加減は、広重流のデフォルメでしょうか。


歌川広重  『名所江戸百景 浅草金龍山』
The広重な構図。赤と白と雪空の対比も見事です。


鈴木春信1725-1770  『雪中相合傘』
左は男性、右は女性ですよ~。写真ではわかりませんが、黒の着物にも白の着物にも空摺という手法で地模様が入っています。また、降る雪、積もる雪、それぞれに技巧を尽くした表現の素晴らしさ!絶対に実物を見るべき作品の一つです。
それにしても、この二人の男女の美しいこと。。。


【江戸の男女の粋な日常】


鈴木春信  『風流五色墨 長水』
こちらも左が男性、右が女性。女の子二人にしかみえませんが^^;
手紙を取り合って戯れる可愛らしいカップルです。


鳥居清長1752-1815  『風俗東之錦 萩の庭』
清長さんの絵は、まるで絵の中から風が吹いてくるよう。
私もそこに一緒にいるような気分になります。


鳥居清長  『大川端夕涼』
夏の夕暮れの風を感じられる作品。
大川端、黙阿弥の『三人吉三』の舞台ですね。


鳥居清長  『吾妻橋下の涼船』
舟の上でカツオを捌いてますよ
こんな納涼がしてみたい。


鳥居清長  『美南見十二候 六月』
『九月』も見たかったなぁ。


【その他】


歌川国芳1798-1861  『日本駄右エ門猫之古事』
やっぱり妖怪絵は外せない!


葛飾北斎1760-1849  『富嶽三十六景 山下白雨』
有名な『凱風快晴』も素敵だけど、この漫画みたいな雲と稲妻がなんともいい味。
下界の荒天を物ともしない晴々とした頂に、日本一の山の崇高さを感じます。


歌川広重  『月に雁』
EDO万歳!!!

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