ボリショイ白鳥の翌日に、行ってまいりました。
生ザハロワの翌日に、生アダム。
これだから東京から離れられない・・・。
といっても、実はこの公演、当初は行く予定はなかったのです。
マシュー白鳥&Kバレエ&ボリショイだけでも相当な出費でしたし、正月の歌舞伎座も行きたいし(猿ちゃん、初歌舞伎座うぇるかむー)。
なのでチケットは買っていなかったのですが、何気なくぴあを覗いてみたら、8列目中央という超超良席が戻っておりまして。。。思わずポチ、と。。。
13000円はキツかったけど(結局BBLも行っちゃったし・・・)、とっても楽しい時間を過ごすことができました。行ってよかった!
さて、主演のアダム・クーパー。
彼は私にとって「映画リトル・ダンサーの人」なのです。マシュー白鳥の初代様というよりも、やっぱりあの映画のラストシーンの人。
本当に大好きな映画なので、今回はじめて生アダムを見ることができて、とても感激しましたし、嬉しかった。
もしかしたらアダムは、いつまでもあの映画のことを言われることにウンザリしてるかもですが^^;
前日にあの衝撃なグリゴロ版白鳥を観て、作品の解釈とか頭の中でグルグルグルグル考えちゃって(今だに考えてます笑)、そんな中でのザ・アメリカ~ンな、コムズカシイことは一切なし!楽しんで!なこのミュージカル。
こういうのもいいですよね~。
色々考えさせられる作品も大好きだけど、エンターテインメント100%で観客サービスいっぱいな作品も大好き!観ている間ずっと、顔が笑顔になっちゃっていました(*^_^*)
初めて目の前で見た生アダムは、とても素敵でした。
最初に登場した時は「ん・・・?アダム太った・・・?」と思いましたけど笑、すぐに慣れちゃったというか(でもあとちょっとダイエットしてくれてもよくてよ)、前半最後のクライマックスのどしゃ降り場面のアダムが、それは綺麗で。カッコイイというよりも、不思議と綺麗という言葉がぴったりで、見惚れてしまいました。バレエ出身の彼だからこその姿勢や動作の美しさがあるのかな。
びしょ濡れのスーツで、夜の雨の中を歌って踊るアダム。
いい男には雨が似合う。
ここは映画と同じく、ドン&コズモ&キャシーが3人で歌う「Good Morning」からの流れが、ものすごくいいですよね。
When we left the movie show
the future wasn’t bright
But came the dawn
the show goes on and
I don’t want to say good night
So say good morning
Good Morning
Rainbows are shining through
Good Morning
Good Morning
Bonjour Monsuier
Bonas Dies
Bunus Greas
Bonjourrrraaaaa
Artichonnnaaaa
Good Morgan
Licha Moana
Good Morning to you
("Good Morning")
※映画版より
歌い終わってアダム達が舞台上手に勢いよく倒れ込むと、客席の気分も最高潮。
なかなか終わらない拍手にアダム達は息を整えながら笑ってたけど、全っ然手抜きなしで歌って踊ってくれて嬉しかったな~。
そしてキャシーの家を出て、コズモも帰らせて、一人になったドンが真夜中の雨の街で踊るタイトルソング、Sing'in In The Rain
I’m singin’ in the rain
Just singin’ in the rain,
What a glorious feeling,
And I’m happy again.
I’m laughing at clouds
So dark, up above,
The sun’s in my heart
And I’m ready for love.
("Sing'in In The Rain")
どしゃ降りの雨の中、The sun’s in my heartと歌うドン。
心がハッピーなら、雨だって幸せの道具に変えちゃう。
ミュージカルってすごいですよね。
こんなに明るくて難しいことなんか一つも言っていないのに、こんなに心に響くんだもの。
昔ロンドン留学を終えて帰国直前に観た最後のミュージカルがThe Sound of Musicだったんですけど、ご存知のとおり決して悲しい話ではないのに、"Climb Every Mountain"で急に涙がじわぁっと溢れたんです。在英中にリーマンショックが起きて、日本に帰っても仕事がすぐに見つからないことはわかっていて、「イギリスに来たことは本当に正しかったんだろうか・・・」とかそんなことを考えてしまっていた時期でしたから、あのラストの場面で歌われる「全ての山に登れ、全ての川を渡れ、全ての虹を追え」という歌詞に、自分のイギリスでの一年間を肯定してもらえた気がしたのです。
さて、今回の来日キャスト。英国ツアーとほぼ同じメンバーだそうですが(アダムはPalace Theatreから続投)、アダム以外もみんな役にぴったりで素晴らしかったです。
キャシー役のエイミー・エレン・リチャードソン。会場を泣いて去ろうとするあのラストシーンでちょうど私の目の前まで下りてきて、そういう演出があるとは知らなかったので吃驚しました。アダムが思いきりこちらに向かって愛を語ってくれるのでお得な席でしたが、エイミーの渾身の演技の方にやはり釘づけに。素敵な女優さんだったなぁ。
リナ役のオリビア・ファインズも、キュートでした~。憎めないけど、ラストの展開で「リナが可哀想!」ともならない絶妙さ笑。インタビュー映像を見ましたが、本当に地声もああいう声なんですね!
そしてコズモ役のステファン・アネリ。ま~芸達者なこと!正直、アダムより上手かった笑。
他、ポール・グラナート:ロスコー・デクスター、マックスウェル・コールフィールド:R・F・シンプソンズ、ジャクリン・クラーク:ドーラ・ベイリー/ミス・ディンズモア。
それにしてもアダムって、私より年上なのにタフだわぁ。
私はこの日、風邪でひどい体調だったのですが、ザハロワと同じくアダムも「この人を観たい」とチケットを買っている客がほとんどじゃないですか。そんな期待にちゃんと応えて、毎日雨に打たれながら24日間28公演をやりきっちゃうのだもの。しかもあんなに全力で演じてくれて。もちろんアダムだって生活があるでしょうから、手抜きなんぞしている余裕はないのかもしれないけれど。
それでも、それも含めて、すごく元気をもらえました。
ああ、そうそう。バンドも生演奏で楽しかったです♪
SITR bandの名前でツイもされていましたね。
最後の追い出しの音楽の後、網の向こう側から手を振ってくれて、楽しい方たち^^
カテコは、少なくとも一階席はみんなスタオベでした。
この日は客席に渡辺えりさんと篠井英介さんのお姿がありました(渡辺さんはブログに書かれていました)。
こういう公演は客席もお楽しみの一つですよね
次にアダムに会えるのはいつかな~?