風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

NHK交響楽団 第1993回定期公演 Cプロ @NHKホール(10月21日)

2023-10-26 00:40:43 | クラシック音楽






NHK交響楽団10月公演の聴衆のみなさまへ

NHK交響楽団のすばらしい音楽家たちと演奏する3種類のプログラムを、私はどれほど楽しみにしていたことでしょう。そして今、医師のアドバイスで日本に行くことができず、どんなに悲しい思いをしていることか。
しかし、すでに次の日程が2024年10月に決まっており、私はそれをとても楽しみにしています。その時には神のご加護のもと、私がとても大切に思い、愛してやまない日本のみなさまのために、再びともに音楽を奏でることができるはずです。
尊敬するオーケストラの仲間とともに、心からの敬意をこめて。

ヘルベルト・ブロムシュテット

To the Audience of my NHK Concerts in October:

How much I was looking forward to the concerts with three different programmes together with 'my' wonderful musicians of the NHK Symphony Orchestra and how sad I am now that I have not been able to travel to Japan on the advice of my doctors, due to an infection.
However, we already have new dates in October 2024, which I am greatly looking forward to. God willing, we will then be able to make music together again for you, the Japanese audience, whom I value and love so much.
My highly esteemed colleagues in the orchestra and I send you our warmest regards.

Yours sincerely,
Herbert Blomstedt


ブロムさーん・・・
昨年秋にN響が「来年のプログラムの打ち合わせを行っている」と言っていて、いつも前向きなブロムさんにどれほど元気をいただいてきたことか。
来年秋に再びブロムさんの音楽を聴ける日を心から楽しみにお待ちしております(97歳)!!
どうかお体お大事になさってください。


【ニルセン/弦楽四重奏曲 第4番 作品44 ー 第1楽章(開演前の室内楽)】
開演前の室内楽は、今聴かなかったら一生聴く機会がなさそうな気がするニールセンの弦楽四重奏曲。
おお、弦楽四重奏曲だけどとっても”ニールセン”だ・・・
当たり前だけど、そのニールセン味に妙に感動してしまいました笑
そして最後の静かで穏やかな終わり方がとても印象的でした。美しかった。

【ニルセン/アラジン組曲 作品34 -「祝祭行進曲」「ヒンドゥーの踊り」「イスファハンの市場」「黒人の踊り」】
というわけで、急遽代打を引き受けてくださった高関さん
先日のプレトニョフとのご苦労の多かった指揮に続いて、お疲れさまでございます。。
この曲、初めて聴いたけれど(今回は多忙で予習もなし)、とっても楽しい曲ですね!
なんとなく真面目なイメージがあったニルセンがこんな曲も書いていたこと、意外でした。
今回は抜粋だったので、機会があったら全曲聴いてみたいな。
特に印象的だったのは、「イスファハンの市場」
いくつもの音楽が雑多に混じり合っている音楽。奏者さん達、よく混乱せずに演奏できるな、こんな音楽・・・。一度崩れたら際限なく崩れていきそうだ。高関さんのSNSによると、「左手で数字を、右手で強弱を示し、各群の演奏を聴き分けてコントロール」されていたそうです。

【シベリウス/交響曲 第2番 ニ長調 作品43】
シベリウスの交響曲の中で一番の人気曲とのことだけど、生で聴くのは初めて。
1楽章の冒頭は音色が太く透明感が感じられず、また急拵えのコンビのせいか3楽章までは音楽の流れがぎこちなく、3→4楽章の繋ぎ目のアタッカもあまり空気が変わらず突入してしまったので、この感じの演奏のまま終わってしまったら残念だなあと思っていたら、四楽章の大河のような大きな流れはとても良かった 最後まで緊張感の途切れさせずに連れて行ってくださいました。
予習で聴いたヴァンスカの演奏と比べると、今日の演奏は日本らしい、湿度高めなシベリウスではあったけれど、この4楽章は大満足!
ただ4楽章の金管の強調&鋭さは個人的には?と感じたけれど、高関さんのこだわりなのかな。

終演後は、客席から高関さんへ温かく盛大な「代打お疲れさま!いい演奏だったよ!」な拍手
ブロムシュテットのときにも感じたけれど、クールなB定期のお客さんと比べると、AC定期のお客さんは温かいねぇ
高関さんは奏者さん達から称えられ、N響から真っ赤な薔薇の花束が贈られていました



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