同じカツオが同じでない。「なぜ高知で食べるとおいしいの?」。県外の観光客が驚く。ごく身近なスーパーでも新鮮な刺し身やたたきに出会える。・・・捕る人、売る人、食べる人。3者の力がこれほど高いレベルで保たれているのは、世界を見渡しても、高知のほかにない。・・・「高知の人は子どもの頃から食べている。質の高い味覚が受け継がれ、品質も淘汰されていく」と説明。
(読売新聞:30年前は「安い魚」だったのに…高知のカツオが「特別な存在」になった「契機」)
「同じカツオが同じでない」。
私の経験から、これは本当
親戚がいるので子供の頃から食べているけれど、高知の鰹は関東のスーパーで売っている鰹とは完全に別物。高知で食べるのはもちろん美味しいけれど、真空パックの冷凍で送ってもらう鰹でも生臭さが全くない。
それと、タレに使う酢みかん。定番の柚子もいいですが、高知の日曜市で買えるぶしゅかんや直七の柑橘酢は本当に美味しいです。
”江戸の鰹”も浮世絵にも出てくるし歴史は古いはずだけど、やっぱり高知の鰹は特別に美味しいのだよなあ
東京でも土佐料理の店や、銀座にある高知のアンテナショップのレストランの鰹のたたきは美味ですよ。厚切りなのに臭みがないの😋 早くコロナ落ち着いてくれ~~~
家で食べるときは、私は醤油を使わずに鰹のたたき、みょうが、細葱、玉葱の薄切り、にんにくの薄切り、穀物酢、柑橘酢、水、塩、砂糖を和えて食べるのが好きなんですが、、、ちゃんとしたレシピを探そうと思ってネットで検索しても一件もヒットしない。あれ~・・・?敢えて言うなら酢〆と塩たたきの間な感じ?こんな食べ方してるのは私だけなのだろうか。
高知はお酒も美味しいよ
佐川町で作られている純米酒「司牡丹」は吉田茂が愛飲していた酒で、先日行った大磯の邸宅の棚にも酒瓶が展示されていました。
戦後日本復興の立役者、「ワンマン宰相」吉田茂首相もまた、土佐が生んだ偉人でありますが、彼の著書「世界と日本」の中には「味のお国自慢」として以下の文章があります。『先年、はじめて選挙に出ることになって高知へ渡った際、「土佐の酒はまずいから、よい酒を東京から持っていこう」と語ったことがある。これを伝え聞いた選挙区の有志たちから「土佐には自慢の酒がある」と叱られた。なるほど、土佐に着いて飲まされた酒は上等だった。「司牡丹」という名の酒で、以来その酒を愛用している。』昭和35年、遊説のために来高した吉田元首相は、司牡丹酒造を訪ね、当時取締役会長であった竹村源十郎と快談しました。この時、現会長の竹村維早夫が撮った記念写真と吉田元首相揮毫の色紙は、今も社宝として司牡丹酒造に所蔵されています。
(司牡丹酒造公式ページ)
実父が土佐出身で自身も高知県から立候補したけれど、吉田茂自身は東京で生まれて横浜の貿易商の養父のもとで神奈川で育ったので「高知が生んだ偉人」は少々言い過ぎな気がするけども
佐川は昔行ったことがありますが、酒蔵の白壁が趣があって素敵な町でした。宮尾登美子さんが小説『蔵』を書いたきっかけも、司牡丹の酒蔵の雰囲気に憧れたからだそうです。