風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

ポーランド3日目② ~ワルシャワ~

2018-08-28 23:59:35 | 旅・散歩

すっかりサボっていた旅行記の続きを。



というわけで、再びEIPにてクラクフからワルシャワへ移動
この列車は2014年に開通したばかりの国内最速列車のはずなのだが・・・A4の紙がテープで貼られた行き先表示(そして光に透けて超見ずらい)。ポーランドだわぁ。
帰りは2等席だったので二人並びの列でしたが、隣の席のポーランド人らしき女性は感じがよく、快適な列車旅でした。一部のサービス業の人達の極端な不愛想さとのギャップが激しいポーランド人


1日ぶりのワルシャワ
昨日の朝もここにいたのに、随分昔のような気分。
今夜は空港近くのホテルに泊まるので観光後に再び中央駅に戻る計画なのだけど、、、それまでスーツケースをどうしましょう
ロッカーは壊れて取り出せなくなったという恐怖の話を聞いたことがあるから有人の預け場所がよいのだけれど。
と、ホームを降りてすぐに(Left Luggage Area)マークを発見。”10(約300円)/ 24hours”とな。お願いしま~す♪

この時点で14時半。
旧市街の主だった観光場所は一昨日にまわったので、今日はワジェンキ公園のショパン像を見に行きましょう
ガイドブックによると中央駅から公園までは徒歩30分くらいらしい。午前中にクラクフで散々歩いてだいぶ足が疲れてるけど、トラムやバスの降車場所を今から調べるのも面倒だ。歩けないこともないから歩こう。と思ったのが全ての誤りでございました・・・(自分の方向音痴ぶりを半日後にはすっかり忘れているワタクシ・・・)。
いや、普通に地図どおりに歩いていれば何も問題なかったのです。ワルシャワはそんなに入り組んだ街ではないので。駅近くのお店でお土産を買ったりしながらトテトテトテトテ。「こっちの方が近道ぽい~」とヨーロッパでは要注意な行動を懲りずにやってしまったワタクシが悪いの・・・。


すでに自分の歩いている場所が何処かわからなくなりながら辿り着いた場所がこちら。
なにやら像があるけれど・・・これはショパンさんじゃない・・・。
”Ignacy Jan Paderewski 1860-1941”。知らない人だわ。一応写真を撮っておこう
(まさかこの方の作曲した音楽をひと月半後に東京で聴くことになろうとは、ましてやツィメさんのアイドル様だったとは、このときは露知らず。)

でも銅像のタイプも似ているし、きっとここはワジェンキ公園の中だよね。と決め込み、てくてく


あら、綺麗な池
でも・・・地球の歩き方の地図によるとワジェンキ公園の通り近くにはこんな池はないように見えるのだけど・・・。
めっちゃ猛暑で、なんだか頭がクラクラしてきたわ。。


でもそれっぽい銅像があちこちにあるし、やっぱりここはワジェンキ公園の一部だと思うの(←この楽天的な思い込みが災いの元であることを全く学ばない人間)


なんか木々が生い茂ってきたけど・・・


白い花がきれ~。

・・・・・・・・・・やっぱり何か違う気がする。徒歩30分って書いてあったのに、もう30分くらい歩いてるし
そこのベンチでおしゃべりしている二人のおじさまぁ~~~~ヘルプミ~~~~

私:(ガイドブックのショパン像の写真を見せ)この像のある場所に行きたいのですが。
おじさま達:(ポーランド語と英語が混ざった言葉で)これは・・・全然違う場所だよ。
私:!?
おじさま達:ここは違う公園なんだ。
私:違う公園!?・・・どうすればその公園に行けますか?
おじさま達:まず今来た道を戻って・・・
私:戻るんですか!!?(あんなに歩いたのに!!)
おじさま達:(気の毒そうな可笑しそうな顔で苦笑しつつ)そこの道を戻って左手に歩道橋があるから、それを渡りなさい。でも、その像はここからすごく遠いよ。
私:ありがとうございます~・・・。 ※この公園はワジェンキ公園の北の「ウヤドフスキ公園」だったと帰国後に知りました。

おじさま達が教えてくださったとおりに歩道橋を渡ると、なにやら綺麗な施設のような建物が

帰国後、それがワジェンキ公園内のUjazdów Castleであったと判明。道に迷ってお城にぶちあたるとは、ヨーロッパ恐るべし。
建物はワルシャワ蜂起の際に損壊し、1974年に再建されたものだそうです。このときは写真を撮る余裕などなかったので、上の写真はgoogle streetより。
その後二人の女性に道を聞いて(皆さんとても親切に教えてくれました)、ようやく、ようやく辿り着いた~~~~~。




ようやく出会えたショパンさん。
でもなんだか疲れすぎてちょっと感動が薄いわ。。。あなたのせいでは全くないのだけど。
これは、第二次大戦でワルシャワを占拠したドイツ軍が、最初に破壊した像だそうです。1940年5月31日のこと。現在の像は、オリジナルの鋳型を元に1958年に復元されたもの。


周囲の薔薇は満開


この薄黄色の薔薇は“ショパン”という品種だそうです。

この時点で16時過ぎ。
まだまだ真昼の明るさだけど、予定よりだいぶ時間が遅くなってしまった。そろそろ中央駅に戻らねば。
このとき、ある恐ろしい疑問が頭に浮かんだのであります。

(そういえばあの手荷物預かり所って、何時まで開いてるんだろう・・・?)

よく考えてみたら24hoursってopen 24hoursという意味じゃないよね 。窓口が何時まで開いてるのか確認し忘れた。明日は早朝の便でアムステルダムに発たなきゃだから、今日受け取り損ねたら完全にアウト!さすがに16時クローズはないと思うけど、17時だと怪しいのではなかろうか。早く帰らないとマズイ!

で、、、ここでまたもや「こっちの方が近道そう~」という道を進んでしまったワタクシ。せっかく我が先人達が「急がば回れ」という名言を残してくれているのに。
なにやら高速道路のようなものにつき当たった時点で、これはおかしい、と。辺りを歩いている人も観光客ぽい人が一人もおらず、地元ぽい人ばかり・・・。
そこの地元の人ぽいおじさま、ヘルプミ~~~~

私:(ガイドブックを見せ)ワルシャワ中央駅に行きたいんですが、ここはこの地図のどの辺りですか?
おじさま:(真剣に地図を見てくれながら)うーん・・・、うーん・・・。たぶんこの辺だけど・・・。この地図のどこかはちょっとわからないけど、中央駅に行くにはバスに乗った方がいいよ。
私:歩いて行きたいんです。(今から間違ったバスに乗る可能性があるくらいなら歩く!)
おじさま:遠いよ。
私:でも歩いて行くとしたら、どう行けばいいですか?
おじさま:あの橋を渡って、、、。僕は英語があまり得意じゃなくて・・・。下手な英語でごめんね・・・。
私:とんでもないです!!!(確認不足で方向音痴な私が悪いのに、一生懸命教えようとしてくださってるだけでありがたいです~
おじさま:あの橋を渡って、右に真っ直ぐいけば中央駅の方へ行けるよ 

おじさまに教えていただいたとおりに歩いて・・・みたはいいけれど・・・・・本当に遠い 
元気なときなら大した距離じゃないが、朝から歩きっぱなしの私にはあまりに遠い・・・。加えて灼熱地獄のようなこの気温。
あの文化科学宮殿、あんなにデカいくせに全然姿が見えないし、なんて役に立たない建物なの~~~と心の中でヤツアタリしながら歩いて行くと、やがて観光客風の人が増えてきて・・・、おお!あのノッポの建物は駅前のノボテルホテル
・・・・・・・ようやく帰ってこられた~。おじさまありがとう~~~~~

と感動に浸ってる時間も惜しく、手荷物預かり所へ。
無事スーツケースを受け取って~、空港行きの列車の時間と乗り場を確認し~、売店で切符を買って~。はあ、これでもう大丈夫。足はもうクタクタ。高かったけど空港直結のホテルにしておいて本当によかった。。。。もう今夜は何も考えたくない。。。



ホームの向かいに停車していたコンパートメント型の車両。
実際に見るとコンパートメントって想像していた以上に閉塞的というか、息苦しそうに見えたなあ

電車に乗って、切符を刻印機でガチャン。空港到着直前に検札が来たので、ちゃんとやっておいてよかった。ポーランドは検札が頻繁にあると聞いていたけど、本当ですね。


出発ロビーの真ん前のホテルにチェックイン。
今回の旅行で一番お値段の高いホテルです フロントの男の子が研修中で、先輩の女性に教えてもらいながら緊張してる様子で受付をしてくれたのが初々しかった


部屋からの眺めは、空港と滑走路
ここをハブ空港にしているポーランド航空の飛行機がいました。


空港の夜景ってなんかいいですよね

しかし今日は疲れたぁ・・・・。明日は朝早いから、さっさとシャワーを浴びて早めに寝ないと。
・・・って、なんか室温がものすごく寒いんですけど・・・。外はあんなに暑いのに!部屋のリモコンいくら押しても温度設定変わらないし 。そういえばこのホテルのクチコミに空調は22度設定で中央管理してると書いてあったわ。フロントに電話してエアコンを切ってもらって、ようやくひと心地。それ以外は、色々あった3日の後では妙に懐かしく感じるアメリカンタイプの快適なホテルでありました(早朝便じゃなかったら泊まりませんけどね)。
おやすみなさ~い

つづく。

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