風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

漱石の初版本復刻版

2015-02-07 01:57:28 | 




来年って、漱石の没後100年なのですねえ。
また大きな企画展をやってくれるかしら

さて、先日何気なくヤフオクを覗いておりましたら、漱石の初版本の復刻版が13冊セットで超格安(送料込で歌舞伎座3B席くらい)で出品されていたのです。
わたくし・・・・・今年は節約の年にしなきゃなのです・・・・・。観劇も旅行も昨年の3分の1に抑えることに決めているのです・・・・・。
なのに、なのに、、、、、

ポチってしまった。。。。。。。


ムリ・・・。この誘惑に勝つことなんてとてもムリ・・・。
Kindleだなんだと世の中どんどん電子化している中で、この先仮に復刻版が出版されたとしても絶対に高額になるだろうし(現に昨年岩波から出版された心は超高額であった)。もし年金暮らしになったときにやっぱり欲しくなっても、その頃にはこんな贅沢品買おうという気になれないだろうし。
だから買えるときに買っておかないとね☆

しかし、初版本の装幀はやっぱり素敵
眺めているだけで幸せ・・・・

いやいや、本は読んでなんぼでしょ。
ということはもちろんわかっているのだけれど。
なーんーとー!
いくつかの本は頁が切られてない!アンカット製本っていうやつ(この言葉初めて知った)!読むにはペーパーナイフが必要(そこまで初版に忠実)!
ペーパーナイフって、使い慣れてないからなぁ、、、。ていうかそもそも持ってない、、、。
いっそ老後の楽しみにとっておこうかしら。毎日一枚一枚切りながら読むの。

というわけで。
当時の装幀がどれほど素敵か、皆様もどうかどうかご覧になってくださいまし~。
なお漱石の著作の装幀は「吾輩は~」から「行人」まで橋口五葉がつとめています。


『吾輩は猫である 上・中・下』
素敵素敵素敵(>_<)!
さらに、カバーをはずすと・・・


この金色と朱色の組み合わせ、この字体、このニャンコのお洒落なこと
カバーと本体で二度美味しい


金色~


『草合』
ゴージャス 黒い部分にはなんと漆が使われていたんですって。


『虞美人草』
このキュートな色合いを見て!
そしてカバーを開くと・・・


虞美人草(またの名をポピー、ヒナゲシ、コクリコ)の絵柄
この色合いのセンスのよさ


『四篇』
タイトル文字はやっぱり金色。字体も素敵です~


『彼岸過迄』
攻めますね~。小説の内容とは正反対な明るさ(^_^;)


『三四郎』
もうもうもうもう、なんでこんなにキュートなの(>_<)!
萌え死ぬ。。。。
ビバ明治時代

そして追加で密林で硝子戸の中も買っちゃったyo。。。
ちなみにちょっとお金を足せば明治・大正期のオリジナルも手に入るのですけど、あまり古い本だと読みながら緊張しちゃうので(人類の文化遺産を傷つけちゃならない!と・・・←おおげさ?)、私には復刻本くらいが気楽でいいです。紙の色合いも褪せていないので漱石が生前に見ていたものに近いのは復刻版の方だと思いますし。

他の作家の復刻版も欲しいなーと思ってしまいますが、私、敏感肌で、古い本を触っていると手がカユカユになっちゃうのです(この復刻版でさえ40年近く前のもの)。。。
なので漱石だけで我慢しておきます。。。
ああでも鏡花の日本橋(小村雪岱装幀)の復刻版なんて、もしあったら欲しいですねえ。あの装丁も大好き。

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