風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

キレる前にお茶でも飲んで落ち着いてみるべし &ダライラマ法王の教え

2007-12-07 00:10:17 | 倫敦うるるん滞在記
ロンドンでの銀行口座開設について学校にメールで質問したところ、担当者(日本人女性)から間違った情報に基づいた返事が来たので、それは間違ってるのでは?と遠まわしに確認したところ、「そんなに私の言うことが信じられないなら、ご自分でご勝手にどーぞ。やれるもんならやってみたらどうですか?」的な返事が来た。(このヒトは以前私が「~を申し込むか否かは自由ですか?」と質問をしたとき「申し込まないのなら私も仕事が減るので楽です」と答えた人間である)

読んだ途端頭に血がのぼって、向こうも嫌味できたんだから、こっちも嫌味で返してやれっと勢いにまかせて返信メールを書いた。
そしていざ送信!というとき・・・マイルールを発動いたしました。

マイルールとは、頭に血がのぼっている自覚があるときは、どんなに自分の方が正しいという自信があるとしても、反撃行動を起こす前に(起こしたら取り返しはつかないので)まずお茶でも飲む時間を作り、何が自分にとって一番いいのかを落ち着いて考えてみるべし、というルールである。
けっこう忍耐力が必要なんである。

そうして導きだされた結論は、ここで嫌見返しの反撃をしたところで私の気持ちはスッキリはしないし、これから一年付き合う相手とこんなくだらないことで関係悪化したら私が損するだけだ。
結論→こういう相手は適当にあしらって、面倒な関係にならない方が自分にとって得である。

とはいえあちらの間違いを受け入れるほど下手に出るつもりはないので、正しい情報の資料をつけて、冷静に、あしらってみた(ご面倒をおかけしてすみませんでした、とか言ってみた)。
そうしたら、案外と冷静な返事が返ってきた。

あー。あのときブチ切れて嫌味メールを送り返さないでよかったわー。
ロンドンでヤツからいじめを受けかねないところだったよー。
まぁまだ気はぬけないから、もうすこし相手の扱い方を覚えなければ。

昔、チベット仏教のダライラマ法王がこんなことを言っていたのを覚えている(あまりに昔の記憶なので、言い回しは全然違うと思うけれど)。
世の中には理不尽なことが沢山あるし、他人から嫌な気持ちにさせられたり、腹の立つことはしょっちゅうだけれど、そういうときには「今私を嫌な気持ちにさせているこの人は、私に魂の修行をさせてくれる人なのだ。今この試練を乗り越えることで、私はより人間的に成長することができる。この人はその機会を与えてくれているありがたい人なのだ」と思うようにするといい、と。

この考え方、なかなか良いです。
キレやすい自分を克服できるいい機会を今私は与えられているんだと思ってみる。
そうすると相手は機会を与えてくれているものにしか見えなくなるから冷静に戻れるし、キレてる相手を見てると「あぁこの人は今せっかく人間的に成長する機会が与えられているのにそれを活用できていないんだなぁ。かわいそうな人なんだなぁ」と思うので、腹もたちません。

もっとも法王のこの言葉を私も昨日ひさしぶりに思い出したので、忘れていた間はふつうにしょっちゅうキレていました。
あぁ、成長する機会を逃して損しちゃった。
(ちなみに法王は相手を「あしらえ」とは一言も言ってはいませんので誤解なきように)
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